天気予報が好転した週末の朝、東北自動車道を北上し栃木ICでアウト。
市街地を背にボクスターを山の方へ走らせていると、田畑の向こうに桜の密集ゾーンを発見し、左折&アクセル・オン!
川に沿って植えられた桜はギンッギンの満開、しかも人っ子一人おらず、花見し放題です(笑)。
風もなく、空気はとても暖かで、アウターを脱ぎ捨て長袖シャツ1枚でちっとも寒くありません。
いや~、春爛漫ですなぁ。
この時期、付近の里山ではあちこちで桜が花を咲かせており、ドライブの風景をパッと明るくしてくれています。
いわゆる桜の名所と呼ばれるようなところでなくても、ごく普通に、地元の方々のために植樹されているんですね。
快走県道を離れ、小さな川沿いにできた桜のトンネルの下、オープン・トップのボクスターをアイドリング・スピードで歩ませるのもまた、本当に素晴らしい体験です。
栃木IC近くのコンビニで仕入れたおにぎりも、旨さ倍増でした。
今日のドライブは、沿道の素晴らしい桜に何度も引っかかってしまい、ちっとも前に進みません(笑)。
そろそろ本腰を入れて走ろうと、K32大越路峠の旧道ワインディングにスポーツ・モードで挑むものの、全面通行止めで敢え無くUターン・・・。
おとなしく新道のトンネルをくぐり、思川沿いのK15を上流に向かいました。
この道は何度も走っていますが、信号も交通量もほとんど無い、とても気持ちの良いカントリー・ロードです。
4速メインでのクルージングがいつまでも続くと思いきや、山に入るといきなり1.5車線レベルの屈曲路となるのもまた大きな魅力。
ブリッピングをかませつつ、ギア・スティックを4速から3速、2速へと叩き込み、アクセル&ステアリングで粕尾峠を越えてゆきます。
が、峠の先は路面に撒かれた砂にくれぐれもご用心。
不用意なブレーキングで、ザーッと滑りますよ(←経験者)。
山を抜け出し、R122を他車のペースでチンタラと南下。
群馬県に入ったところでK343へとエスケイプ、この道はダム湖に沿ったクルマの少ないテクニカルなワインディングですから、もはや対岸の国道を走る理由が見出せません。
わたらせ渓谷鐡道/水沼駅の近辺は、観光客や鉄道マニアと思しきカメラマンで大賑わいです。
景色を堪能してもらおうということか、駅に入るトロッコ列車はめちゃくちゃゆっくり走るもんですから、踏切はずっと閉まりっ放し。
遮断機の前で待ちくたびれた私も、思わずボクスターを降りて列車の写真を撮ってしまいました(笑)。
K62で再び山方面へと向かい、数台の先行車を安全かつ迅速にブッコ抜かせていただくと、以降は完全なクリア・ラップ&マイペース走行となります。
赤城山の東麓、変化に富んだワインディング・ロードは、何度走っても本当に楽しいと思えます。
引き続きK251に突入、先行車も対向車も皆無のまま、カーン!と叩きあがるフラット・シックスのサウンドをバックに赤城山の北面をパワー・オンで駆け上がります。
標高を稼ぐにつれて春の空気は刻々と冬のそれに逆戻りを始め、ボクスターのオープン・キャビン内に巻く風は徐々に冷たくなってきました。
山頂の大沼は一面が氷に覆われたままであり、周囲の山々や道の脇には今もなお雪が多く残っています。
しかしながらドライブに差し支えは一切無く、最後の冬景色を楽しんでから、K16で南麓へと下りました。
この道がまた、80以上ものクネクネ・コーナーで構成された、羊腸にも程があるタイトな屈曲路。
楽しいんです(笑)。
昼飯は、蕎麦やうどんも考えましたが、今日はガッツリいこうと「
とんとん広場」へ。
柵越しに子供たちに囲まれているブタさんたちの姿に若干の後ろめたさを感じながら(汗)、トンカツを喰らうべくレストランに向かいます。
クルマ仲間のMTさんに初めて連れてきてもらってからもう
8年も経ちますが、限定とろロースカツは記憶にある通りの味とボリュームでした。
もはや50歳を過ぎたオッサン、今回はサッパリとヒレカツにしようかとも思ったものの、あのとろけるような脂身の旨さには、どうにも抗しがたい魅力があるんですよね・・・。
膨らんだ腹をさすりつつ、次回もとろロースカツにしよう!と逆の決意を胸に秘め、桜の名所・
赤城南面千本桜へと向かうR353の大渋滞を尻目に、関越自動車道/駒寄PAのスマートICへと走りました。
本日の走行距離は、415km。
走行時間は6時間38分、平均速度64km/h。
平均燃費は10.4km/lでした。
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都心部にも関東地方にも桜の名所と呼ばれるところはたくさんあり、いずれも満開時には大勢の人で賑わうことでしょう。
私が住む街にもそんな場所がありますし、会社帰りに仲間と都内で桜並木を眺めながら楽しく酒を飲んだこともありました。
しかし今回もやっぱり、ドライブ好きなら桜を探しにクルマを走らせるべきだとつくづく思いましたよ。
自宅周辺では既に散り果てたはずの桜も、ここでは眩しいほどの満開。
しかもその桜を道交法違反・・・いや(汗)、独禁法違反でタイホされるんじゃないかぐらいのレベルで、独り占めできましたからねぇ。
都内を席巻し、あっという間に去って行った桜前線。
それでもまだ、アクセルを開けて北へ、山へと追いかければ、必ずどこかで捕まえることができるはずです。
皆さんも今のうちに、是非!