ボクスターに装備していたレーダー探知機を買い換えました。
これまで使っていたのは、マルハマ製の「GPS-1700LD」というモデル。
6年前に倒産したメーカーが10年近く前に作った製品を、4年ほど前にネット・オークションで激安購入したものです(笑)。
コンパクトなソーラー・タイプながらGPS対応で液晶ディスプレイも装備しており、機能も十分で何ひとつ不満は無し。
前車のALPINA B3から乗り換えと同時にボクスターへ移設し、つい最近まで使っていたのですが、なぜか突然音が鳴らなくなってしまったのです。
叩こうが再起動しようがウンともスンとも言わず、オービスの前を気づかずに全力で通過しそうになったりもしたため(汗)、勿体ないのですが交換することにしました。
レーダー探知機は星の数ほど種類があり、値段もピンからキリまでさまざまです。
が、ここ数年のモデルであれば、レーダー探知機としての基本機能(レーダー波受信、GPSロケーティング、GPSデータ更新、無線受信など)はどれもこれも同じだろ、と思っています。
そんなわけで今回は1万円前後の予算でAmazonを検索し、2014年3月発売のセルスター製「ASSURA AR-121RA」を購入しました。
選んだ理由は安価な値段に加えてGPSデータ更新料が無料であることと、microSDカードが別売りではなく付属していること、それとカード・スロットが本体右側にあること(ダッシュボード左端に設置するため)、ぐらいでしょうか。
オーダーした翌日にはもう自宅に届いており、あまりの早さに運んできてくれた宅配便のトラックが逆にスピード違反で捕まったんじゃないかとヒヤヒヤしました(←しません)。
イマドキのレーダー探知機らしく、AR-121RAもOBDⅡ接続により各種車輌データを表示させることができるよ、ってところをウリにしています。
しかしながらボクスターはマルチ・ファンクション・ディスプレイで必要な情報をチェックできるため、個人的にはOBDⅡ接続の必要性をまったく感じません。
なので、作業としては普通にヒューズ・ボックスからACC[アクセサリ]電源を取って接続するだけです。
ですが私、恥ずかしながら今回初めて気がついたのですが、そもそもこのクルマのキー・ポジションにはACCがありません。
B3など、私が以前に乗っていたクルマのキー・ポジションはすべて「OFF⇒ACC⇒ON⇒START」の4つで構成されていたのに、ボクスターには「OFF⇒ON⇒START」の3ポジションしか無いんです。
その代わり、キーを挿しただけでカーナビなどいくつかの電装品に電源が入りますから、「OFFポジション≒ACCポジション」ということなのでしょう。
B3から移設したGPS-1700LDは、振動感知式のオート・パワー・オン/オフ機能を有していたため、何も気にせずに常時電源のヒューズから給電していました。
ソーラー・モデルならではの節電機能がついていたワケですが、AR-121RAを含む現在主流のワンボディ/セパレート・タイプの機種にはもちろんそんな機能はありませんので、定石通りACC電源に接続せにゃならんのです。
ところが今回、改めて運転席側足元のヒューズ・ボックスを開けてテスターを当ててみると、キーを抜いているのにどのヒューズも通電しまくっており、ACC電源が見つかりません。
同様のアーキテクチャと思われる991型ポルシェ・911の事例も含めてインターネットでいろいろ調べてみたものの、981型ボクスター/ケイマンのACC電源について明確な答えを見つけ出すことはできませんでした。
いくらなんでもすべての電装品が常時電源に繋がっているワケは無いと思うのですが、どうなっているんでしょうねぇ。
前述の通りカーナビはACCにも接続されているとは言え、そこから分電させるとなると内装パネルやカーナビを脱着する作業が発生し、とても面倒なんです。
いや、困った・・・(汗)。
・・・で、さんざんテスターで検針しまくった挙句、ようやく使えるヒューズ・ソケットを発見しました。
ソケット番号D2、ホームリンク用です。
ホームリンクとは、自宅ガレージの開閉などをボクスターからリモート・コントロールできる機能なのだそうですが、日本仕様車には設定がありません。
当然ながらヒューズ・ソケットも未使用で、ハナッから通電チェックの対象外としていたのです。
しかしよく見るとソケット内に端子が片方だけあったので、試しにテスターを当ててみたら、ACCではなくONポジションで通電するではあーりませんか!
と言うことで、D2ソケットからエーモン製のヒューズ電源コードでプラス12Vを取り出し、AR-121RAに付属していたシガライター・ソケット用の電源コードをぶった切って接続。
マイナス線を確実にアース、本体をダッシュボードの左端に設置し、配線を隙間に押し込んで作業は完了しました。
ちなみにホームリンク用のヒューズは5Aですが、そもそもソケットが機能していないため手持ちの15Aヒューズ電源を躊躇なく使用しています。
別途、給電線上の管ヒューズをレーダー探知機用の1Aに換装していますので、安全性に問題は無いだろうと考えています。
給電ポイントを見つけるまでに時間がかかったものの、配線から設置完了まで30分程度の軽作業です。
ボクスターはヒューズ・ボックスが室内足元にあるため、コードの取り回しも非常にラクなんですよね。
これからしばらくは実走しながらAR-121RAの各項目を設定し、更なるセイフティ・ドライブに役立てたいと思っています(笑)。