気温は3度まで下がったとのことで、ボクスターは夜露でびっしょりです。
寒さに震えながら風呂に向かい、たっぷりと温まったら朝食です。
これがまた旨く、朝っぱらから豚の焼きしゃぶ風陶板焼が付くなどボリュームも満点。
温泉、部屋、食事、料金、そしてホスピタリティと、いずれも素晴らしい宿でした。
いつかまた九州を走る際には、もう一度お世話になりたいと思います。
抜けるような青空を背景に聳えるくじゅう[九重/久住]連山の姿は最高で、阿蘇ほどメジャーではないものの、その景観は比肩しうるレベルにあると思いました。
高原を快走し、大野川上流広域農道→久住飯田南部地域開発農道と結んで北に走ります。
林間の2車線路には誰もおらず、2速⇔3速で走り放題なのです。
途中の水場で小休止、湧き水をペットボトルに分けていただきます。
会社の健康診断で、1日2L以上の水を飲むように言われてから意識するようになったのですが、そんなに飲めませんってば(涙)。
湯平温泉からK537を経て、K11/やまなみハイウェイを南に走ります。
第一級の観光道路でメジャーにも程がありますが、平日なので空いてるだろうと考えて、久々に走ってみたのです。
森を抜けた先の高原や長者原の景色は「るるぶドライブ」などでもおなじみで、やはり前走車が途切れることはほとんどありません。
景観も線形も素晴らしいのですが、そもそも走りに来ているのだから、走れない道を選んじゃイカンな・・・とつくづく思いました。
ブレーキを踏みっぱなしでコーナリングするという超絶ドラテクのレンタカーの後に続き(涙)、K45で大観峰に到着。
ここ何回かはクルマと人の多さに手前で引き返していたのですが、今日は比較的空いていそうだったので、奥の駐車場から展望所まで歩くことにしました。
この場所に立つと、超巨大な阿蘇のカルデラの姿がよく分かります。
数万年前とも言われる創世記の噴火は、どんだけ凄かったんでしょうね(汗)。
そんな絶景の空へと、タンデムのパラグライダーが飛び立っていきました。
望外に旨いメロン・ソフトクリームを舐め倒してから、リスタートです。
K12からK339へと、外輪山の稜線上をトレースします。
流れは良いもののクルマもバイクもゼロではなく、センター・ラインはずっとオレンジのままなので、景色を眺めながらのんびりと走りました。
K23でカルデラの中へと下り、R57沿道の「いわさき」の駐車場に入ります。
平日の13時過ぎなのに並んでいるこの店は、阿蘇名物のあか牛丼が売りとの由。
15分ほどでテラス席に案内され、あか牛丼の大盛りを発注しました。
丼にはタタキ状態の牛肉が敷き詰められ、温玉ダブルと肉味噌がトッピング。
いや〜、旨かった。
さて、阿蘇山上に上がりましょう。
K111/東登山道を登っていくと、ススキの草原地帯に出ます。
彼方には外輪山の壁、左手にはハードに侵食された杵島岳、右手には妙にかわいい米塚の姿。
他では決して見ることのできない、すんごい景色だと改めて思いました。
そのままK111を進み、観光客の皆さんが犇めく草千里浜を無慈悲に通過し、有料の阿蘇山公園道路で中岳を登ります。
阿蘇は何度も訪れていますが、ここまで来たのは初めて。
ボクスターを駐め、火口を見下ろす展望所まで歩きます。
火口と言ってもとにかくデカすぎて、大きく深い谷と言ったほうが近いかもしれません。
遊歩道には噴火警戒レベルのサインが示されており、周囲にはトーチカのような避難壕がいくつも設置されていました。
噴火したらシャレにならないよな・・・と、リアルに思わされるファシリティです。
K111/南登山道を下ってR325まで出、熊本方面へと向かいます。
夕刻の渋滞を躱しながらリルートを続け、17時前に「菊南温泉ユウベルホテル」に到着しました。
ここはウェディングも行われるようなホテルらしく、部屋は広いツイン・ルームで実に快適です。
シャワーを浴びて飯を喰いに外へ出、10分ほど歩いてR387に面した「カレー工房 ビストロ一甲」に入りました。
ポークとチキンのカレーセットに、生ビールの中ジョッキ。
旨いカレーなのですが、ルーと比べて飯が少なく、大盛りにすればよかったと少々反省しつつもお代わりは何とか思いとどまりました。
セットにはドリンクもついており、食後のコーラで腹タプタプです(笑)。
宿に戻ってから浴衣で向かった温泉大浴場は、ホテル併設のそれとは思えないほどバカでかく、大いに寛ぐことができました。
本日の走行距離は、221km。
走行時間は4時間41分、平均速度は49km/h。
平均燃費は、11.1km/lでした。
気がつけば、もう6日目が終了してしまい、旅程も残り少なくなっています。
何かが狂ってるんじゃないかと思うほど時間の経つのが早いのですが、それはきっと、毎日が楽しすぎるからなのでしょうね(笑)。