朝飯を軽く喰い、不機嫌そうな宿猫をイジってチェック・アウト。
季節を選んで再泊しようと心に決めて、宿を後にします。
空が快晴なのはとても嬉しいのですが、今日も気温はヤバそうで、まだ8時過ぎなのに既に30℃近くもあるんです(汗)。
東に向かうR39は広大な農牧地帯を越え、石北峠への緩い上り坂となります。
交通量はゼロに近く、登坂車線つきの道は広々としており、クルマ1台あたりの専有面積はどんだけあんのよ、って感じです(笑)。
峠を越えて大雪ダムを左折し、R273にスイッチ。
路面は横割れが続きガタガタするものの、気温は27度ぐらいまで下がってカラッとイイ感じになってきました。
分水嶺をトンネルで抜けると空気は一変し、標高1000mを越えるこの場所でもかなりの蒸し暑さです。
相変わらず素晴らしい景色ですが、じっとしていると汗が噴き出てくるのでリスタート。
圧倒的な樹海を豪快に切り拓いたR273を、マイペースで走り続けました。
途中を右折して山の中へと向かい、ドン突きにひっそりと建つ幌加温泉「湯元鹿の谷」でひとっ風呂浴びていきます。
ゴシゴシと身体を洗い、広々とした3つの源泉内湯と開放的な露天風呂とを貸切状態でゆっくり愉しみました。
この温泉は大好きなのですが、近年は不届者の迷惑行為があったようで、前回にはなかった注意文書の掲出や撮影禁止などの対策が採られています。
何とも腹立たしい限りですが、そんな輩は来ないでほしいものですね。
糠平湖の南端で国道を離れ、超久しぶり&ボクスターで初めて、D85/パールスカイラインに入りました。
2車線が保証された幌加峠越えのワインディングを、2速メインで大いに楽しみます。
どこまでもハイ・ギアで走り続ける北海道ですが、昨日の津別峠越えと同様、このような屈曲路走行は実に良いスパイスになるんですよね。
路面の悪い1.5車線で然別湖畔をそのままトレースし、観光スポットとして有名になりつつある湖底線路に寄ってみます。
遊覧船を引き揚げるための線路が透明度の高い山上湖の中へと延びており、こりゃ確かにいい景色です。
辺りは家族連れやカップルで適度に賑わっており、観光客気分を程よく満喫することができました。
山を出ると、道は十勝平野に達します。
昼飯時となったので、R274沿いにポツンと建っていたレストラン「ROADHOUSE.NEST」で、ノンアルコール・ビールを片手に30cmのマルゲリータを喰いました。
ハサミでカットするようなパリッパリの薄いクラストなので油断していましたが、やはり腹いっぱいになりました(笑)。
味も良く、大満足で店を出たら次はデザートです。
「鹿追チーズ工房」で売っているソフトクリームはチーズ味ではありませんでしたが、 同じ原料である牛乳の扱いに長けているのでしょう、とても滑らかでコクのある旨いソフトでした。
33℃にまで上がってきた十勝平野を脱するべく、鹿追からD133→D75で新得に出てR38へ。
緩やかな坂を上がり狩勝峠を越えていくのですが、徐々にチンタラ走行に巻き込まれ、かつ昨夜の睡眠不足が祟ったせいか、最凶レベルの睡魔が急激に襲ってきました。
とても抵抗できそうにありませんので、全面降伏。
広いパーキングにボクスターを乗り入れて幌を上げ、ほとんどリクライニングできないシートに座ったまま(涙)、小一時間ほど仮眠を取りました。
目が醒めてからはD253などで富良野市街を大きく迂回しながら北上し、美瑛の宿に向かいます。
「旅の宿 陽だまり」は町はずれに建つペンションですが、各部屋にエアコンが装備されているのがまずは超嬉しい!
広めのツイン・ルームは居心地も良く、不快なほど蒸し暑い外に比べれば天国で、風呂から上がって全裸のまま浴び続けるエアコンの風が最高です(笑)。
晩飯は、肉類や揚げ物がてんこ盛りのガッツリ主義。
メロンが二切れついているのもありがたく、シイタケを除いてビールと共に残さず平らげたら、腹痛寸前まで腹いっぱいになりました。
今日の行程をOneNoteに記しながら、もう8日も経ってしまったことに軽い驚きを覚えます。
そろそろ、帰りたくなくなってきました(笑)。
本日の走行距離は、296km。
走行時間は5時間13分、平均燃費は13.5km/lでした。
本来はもう少し、富良野や十勝岳の周辺も走ろうと思っていたものの、寝不足ダウンでキャンセルすることとなりました。
たまにはこんなこともありますが、それでも300km近く走れたこともあり、不足感は無いんです(笑)。