お盆終盤、朝っぱらからクルマが多い中央自動車道を走るボクスター。
背後から照りつける朝日で外気温計は既に30℃に達していますが、幌を架けたままのキャビン内はエアコンに作り出された冷たい空気で満たされています。
しかしながら笹子トンネルを抜けて山梨県に入ると空は雲に覆われており、気温は25℃にまで低下。
勝沼ICを出たところでトップを下ろし、広域農道/フルーツラインで市街地を迂回してR411に入りました。
3速⇔4速、改良済みの巨大な橋やトンネルでぐんぐん上っていくと外気温はどんどん下がり、ピークの柳沢峠では19.5℃!
いや~、ウソみたいですねぇ。
交通量のほとんど無いR411をマイペースで走るうちに雲は消え、青空にギラギラと太陽が輝くようになりました。
舗装が引き直された区間も荒れたままの箇所もありますが、ハードに過ぎることのないサスペンションとピレリ・P Zeroのコンビネーションは、そんな路面の変化をものともせずにアスファルトを捉え続けてくれました。
都県境を越えて小休止、8時のゲート・オープンを待ってK206/奥多摩周遊道路に入ります。
ほぼ全線に亘ってキレイに再舗装されてはいるものの、相変わらずゼブラ・ペイントやセンター・ポール、夜間早朝通行止めなどの「走らせない」措置が満載です。
この日は
卑劣な待ち伏せ行為を見かけることもなく、途中のパーキングで休憩を入れつつノンビリ走行。
しばらく下ってからK33で山梨県に戻り、K18で鶴峠越えのタフなワインディングをアクセル開けて大いに楽しみ、再び奥多摩方面へと駆け上がっていきました。
ちなみに私のボクスターは現時点で13万kmちょっと走っていますが、新車購入時からサスペンション周りは一度も交換したことがありません。
これだけの距離を走らせりゃ、特にショック・アブソーバの劣化に伴う諸症状が出てきてもおかしくは無いと思うものの、走っていて特にヘタったという感じはしないんですよねぇ。
もちろん、物理的に劣化しているのは間違いなく、新車と乗り比べれば違いはわかるはずだと思うのですが、今のところはまだ交換の必要性を感じないのです。
これって、かなり凄いことだと思っています。
サプライヤーであるビルシュタインのOEダンパーの耐久性がめちゃくちゃ高いのか、それともPASM[ポルシェ・アクティブサスペンション・マネージメントシステム]のアダプティブ機能が体感的な劣化をカバーしているのか、あるいはその双方と言ったところでしょうか。
・・・いや、私が鈍くてヘタリに気づいていないだけかもしれませんけどね(汗)。
いずれにせよいつかは交換しなきゃならないのに、純正のPASMダンパーは死ぬほど高いらしいから、ビルシュタインのアダプティブ・ダンパー「ダンプトロニック」かな、でも乗り味はどうなんだろ、ソフト側が純正よりも固くなければいいんだけど、試乗車があるワケじゃないからイチかバチか組んでみるしかないんだよな、いやまだ先のことだから今から考えても仕方ないし、って腹減ったなおい。
道の駅「
こすげ」のベンチでの妄想はここまでとし、昼飯処をサーチしてからR139で下界へと向かいます。
長大なバイパス・トンネルであっという間なのですが、松姫峠越えが極めて楽しかった旧道は通行止めのまま。
やはり廃道となってしまうのでしょうか、できればボクスターでも一度走っておきたかったのに、大変残念です。
下るに連れて気温は容赦なく上昇、大月の街へ出る頃には35℃を超えるレベルとなり、暑さと直射日光とでアタマがクラクラし始めたところで目的の店に到着。
プレハブ造りの「山もとうどん」は11時前なのに大盛況、子供よりも父親がうるさい家族連れとの相席を余儀なくされつつ(涙)肉つけうどん(450円)を喰いました。
麺は太くて硬く、つゆには味噌が入り、具は茹でキャベツで肉は馬肉という、文字通り正統派の「吉田のうどん」です。
一度来てみたいと思っていた店で、望外に旨いうどんを喰わせていただきました。
店を出ても、まだ昼前です。
しかしながらお盆のUターン・ラッシュに巻き込まれるワケにはいかないので、本日のドライブはこれにて終了とします。
都留ICから中央道で帰路に就きましたが、あまりの暑さにボクスターの屋根を開けることはできませんでした。
ホント、早く涼しくなってもらいたいもんです(涙)。
本日の走行距離は、385km。
走行時間は6時間02分、平均速度は65km/h。
平均燃費は、10.6km/l。
「術後3ヶ月」まで、あと3週間です(笑)。