バッテリー交換

新車購入から5年目、13万kmを越えて走らせているボクスターですが、ここ2-3ヶ月ほど、バッテリー能力の低下が疑われる二つのサインが気になっていました。
電圧計の上昇と、アイドリング・ストップ頻度の減少です。

ボクスターは、メーター・パネル内のマルチ・ファンクション・ディスプレイ上に電圧計を表示させることができます。
その値、エンジンONの際は13V台が普通だったのですが、最近では14V台の後半から、時には15Vを超えたりするようになっていました。
私はクルマの仕組みにあまり詳しくはありませんが、
「なんでやねん！5年も経っとるのにバッテリーは逆に15Vへ増えとるやないけ！さすがはポルシェや！シュツットガルトの暴れ馬や！」
･･･などと手放しで喜ぶほどアホではありません（汗）。
オルタネータの発電量がこれだけ上がってきているということは、やはりバッテリーの電圧が下がっているのでしょう。
同時に、アイドリング・ストップはその作動頻度が激減。
バッテリー電圧低下のウォーニング・メッセージはまだ表示されてはいませんが、丸一日走り回ってもアイドリング・ストップが一度も発動しない日もありました。
私は本機能をOFFにして走ることが多いものの、バッテリーが弱って車両側でキャンセルしているのであれば、話は別です。
ということで、そろそろバッテリーの換え時だろうと判断し、交換に踏み切った次第です。

バッテリーなんて普通に通販で買ってDIYで交換すりゃいいのですが、ボクスターもいまどきのクルマですから、バックアップ電源を繋いでおくなどの処置をしないと、いろいろ面倒なことになりそうです。
ということで、10年前に世話になった都内のバッテリー専門店「バスケスコーポレーション」で、交換作業を実施してもらいました。
以前と変わらず個人宅の車庫のような店舗で、Banner社製の純正品からブライトスター・バッテリー「AGM70-L3」にリプレイス。
アイドリング・ストップ機能搭載車に適したAGMバッテリーで、規格は純正品とまったく同じ、性能は同等以上だとのことです。
汗びっしょりの店長さん、ターミナルを清掃しグリスを塗るなどの丁寧な仕事っぷりで、重たいバッテリーを交換してくれました。
もちろん、作業中はOBDⅡポートからバックアップ給電をしてもらっていたこともあり、交換後にエンジンを始動しても電装系その他に何の問題もありません。
電圧計の値は13V台にまで下がり、停車時にはアイドリング・ストップが100％作動するようになったことで、バッテリー交換の効果を実感することができました。


今回の費用は、税込30,000円。
価格が従来型バッテリーの2倍近くするAGMバッテリーであることや、プロフェッショナルによる作業なのに工賃無料であること、そしてディーラー・サービスの半額以下であることを考え合わせると、コスト・パフォーマンスは極めて高いと思われます。
ちなみに店長さんの話によれば、ポルシェ車は全般的に暗電流が多く、しばらく乗らないでいるとバッテリーが上がりやすいのだそうです。
そもそも「走り」が売りのクルマですから、やはり走らせなきゃダメってことなんでしょうね。
そんなポルシェ車にあって、4年超/13万kmに至るまでバッテリー能力の顕著な低下が見られなかった私のボクスターは、店長さん曰く「バッテリーにとてもいい走り方をしている」とのこと。
えへへ、褒められちゃいました（←そうか？）。