早めに沸かしてもらった朝風呂に浸かり、和定食の朝飯をタップリ喰ってチェック・アウト。
5人のうちアウディ・S1のこだまさんは岡山方面へ、ALPINA B3 GT3のM郎さんは大阪方面へ走るというので、ここでお別れとなります。
幌をかけたままのオープン・スポーツ3台は、雨の止んだ一軒宿を後にしました。
江の川に沿ったK40を快調に走ります。
2車線から1.5車線に減り、JR三江線の踏切を越えることもあるのですが、どうやらこの単線はつい1年ほど前に廃止になってしまったようです。
川本からはR261を南下・・・するはずが、ルート隊長(=私)は不覚にも道を間違えて西に向かってしまいます。
引き返すのもシャクなのでK295へと左折、アドベンチャー感炸裂の激細峠道を楽しく走って里に出ました。
宿からここまで雨に降られることもなく、ALPINAロードスター、ポルシェ・911カレラSカブリオレに続いてボクスターも幌を下ろします。
すぐにでも降りだしそうな空なのですが、少しでも開けられるようであれば迷わず開けるのが、オープン乗りの矜持なのです(←そうか?)。
大きな山の間を誰もいないK5で南下し、K113で峠を越えて広島県に入ります。
と、空気が一気に湿り気を帯び、霧のような雨がまとわりつき始めました。
インターバル・ワイパーで視界を確保しながらK114で山を下り、R186との交点で作戦会議。
どうやら南からやってきた雨雲が県境の山にブロックされているようなので、一か八か島根県に戻ってみることにしました。
ノーズを北に向け、傍示峠を越えて島根県側を下っていくと、予想通り雨は上がり路面も乾いてきます。
とは言え、このまま走り続けると海沿いの市街地に出てしまうため、K52へと左折。
ワインディングからカントリー・ロードを駆け抜けて、怒濤の広域農道ドライブが始まりました。
那珂西部広域農道と石見西部広域農道は、これでもか、と言わんばかりの超絶ドライビング・ロード。
中国地方の広域農道は山陽エリアに凄い道がいくつもありますが、島根のこの2本も昇天レベルの楽しさです。
しかも雨の一日を覚悟していたにも関わらず、路面はドライ!屋根はオープン!
やはり、ツーリングの神様はいるんですね。
西石見グリーンラインで市街地をパスし、3台はK14で山口県境を越えて行きます。
ツーリング感に溢れたカントリー・ロードを走り続け、R315を南に走って道の駅「
うり坊の郷katamata」にピット・イン。
併設された食堂で喰った猪肉うどんは、シンプルながら猪肉もダシも中々の旨さでした。
ここで午後のルートを決め、リスタート。
雨が本格的に降り始めましたが、ここまで屋根を開けたまま走り放題走ることができているので、文句はありません。
K13→K11と南下、R9を走ってR262と分岐するところでShimaさんとsuite-spiralさんは左へ、私は右へ。
ここからは、独り旅です。
九州方面へと走り去る二人に別れを告げ、トランシーバのスイッチを切りました。
雨は止みませんが、大好きな秋吉台へ行ってみましょう。
R262から山の中のK312を抜け、R490を経てK242/カルストロードを走るものの、残念ながら雨も風も強まる一方。
この道は天気が良ければ最高のシーニック・ロードなのですが、今日はどうしようもありません。
併せて走ろうと考えていた、60kmほど西にあるK276/
角島大橋も、これでは行くだけムダでしょう。
いつか晴れた日にまた来ようと誓って山を下り、おとなしく宿へと向かうことにしました。
山口市内、湯田温泉「
入船旅館」は、立ち並ぶ大型の旅館やホテルとはまったく異なる、旧い小さな温泉旅館です。
が、八畳の和室は十分に快適で、信じがたいほど熱々の湯が溢れる内湯もたいへん気持ちがいいんですねぇ。
今回は素泊まりなので、外に飯を喰いに出ます。
以前来たときにハンバーグが旨かった「
炉舎」に行ってみましたが、18時過ぎで既に10組以上が待っていたため、パス。
それなら奮発して焼肉を喰おうとフラフラ歩き、目についた焼肉屋に入って塩ホルモンとカルビ、ハラミ、イベリコ豚を焼いて腹に収めたものの、うーん・・・。
いずれにせよ肉だけしか喰っていないので、近くのコンビニで野菜ジュースを購入。
ついでに物足りなさを補うためにポテトチップスを買い、部屋に戻ってバリバリと貪り食ったのでした。
・・・何やってんだ、オレ(汗)。
つづく。