2014年の秋にボクスターを買ってから、これまで日本のあちこちをそれなりに走らせてきました。
大雑把に言えば、北海道から中四国まではそれぞれ2回以上走っているのですが、九州だけは、2015年春の「
ザ・グランド・ツーリング」以降、足を踏み入れていなかったのです。
何と言っても自宅から1,000km以上ありますから、北海道へ行くよりも遥かに遠く、今回も関門海峡まで一気に走ってヘロヘロになりました。
が、これだけ遠くまで来ると、緯度や経度の違いをハッキリと体感できるんですねぇ。
11月後半とは言え、九州は季節的にもまだ「屋根を開けてちょうどいい」ぐらいの感じですし、日没の時刻は10月上旬の東京と同じレベルなので、余裕を持って毎日を走ることができました。
ま、調子に乗って遠くの宿を予約した結果、チェック・インが夜になってしまったことも何度かありましたけれどね(汗)。
九州を走るたびに思うのは、他のツーリング・エリアと比べて、全般的に交通量が多い気がするということ。
幹線道路や観光地周辺の道路はもとより、山間の3ケタ国道やローカル県道においても、マイペース走行が続かないということが何度もありました。
もちろん走り放題の国道/県道や広域農道も多くありますが、こちらはもう笑っちゃうほどノーバディ。
そういう道に限って無用とも思える登坂車線が延々続いていたりして、豪快なドライビングを遠慮なく楽しむことができました。
道によって交通量の多寡が極端な九州の旅は、ルーティングがとても重要だということを、改めて実感した次第です。
山の道、海の道、美しい景色、気持ちのいい温泉に旨いラーメンと、魅力たっぷりの九州を駆け抜けたボクスター。
おかげでリア・タイヤは半年も経たないうちにすっかりツルツルになりましたけど(汗)、このクルマはロング・ツアラーとしてもやはり抜群の1台だと思います。
スポーツカーのクセに、スポーツカー故の苦手な分野がほとんど無いのです。
その積載能力は1週間分の荷物を積み込んでなお余りあり、ボディ・ディメンジョンや最低地上高が山峡路のアドベンチャー・ドライブを妨げることはなく、満タンで600km走る燃費性能が給油の回数を減らし、シートの設[しつら]えやシャシー・セッティングは長距離を走るドライバーに不要なストレスや疲労を与えません。
そもそものミドシップ・スポーツカーとしてのドライビング・パフォーマンスにこれらの「ロング・ツーリング性能」が加わり、更にオープン・トップという最大の付加価値と、子供たちも認めるカッコいいスタイリングを備えたボクスターは、私が求めるものをすべて持っているクルマです。
これからも、安全に楽しく走らせていこうと思っています。
なお、
霧島神宮で引いたおみくじは、嬉しいことに大吉でした。
私は特に信心深いワケではありませんが、その裏書「神の教」に書かれていた内容がとても共感できるものだったので、備忘録としてここに記しておきます。
過ぎたくり言、とり越し苦労、神の授けの身をやぶる
とり返しのつかぬ過去の事を、くり返して思いなやんだり、どうにもならぬ将来の事を案じ煩らうのは唯心をいため身を害[そこ]なうだけで、何のやくにも立たぬ愚かな事である。今日は唯今日の事を、面白く楽しく、神様を念じつゝ正しい心でやって行く。禍[わざわい]も転じて幸となる。
・・・いやマジでその通りっすよ、神様!(笑)