K35で島の中央部に突入、朝っぱらからタイトなワインディングを堪能し、K24で西海岸に出る。
静かな海を左手にR389→R324と走り、鬼池港に到着した。
9時発の
島鉄フェリーで30分間の船旅を楽しみ、長崎県は島原半島の口之津港に上陸。
すっかり乾いた幌を下げ、広域農道/雲仙グリーンロードを快走する。
小浜温泉から先のR251は予想通り流れが悪いため、海沿いの旧道/K201を選ぶ。
1.5車線レベルで確かに空いてはいたものの、予想に反し海は殆ど見えなかった。
長崎市へと向かうR251に復帰。
やはりクルマが多くチンタラ走行を余儀なくされるものの、辛抱の甲斐あってか、野母崎へと向かうK34に入るとクルマも信号も無くなった。
青い空と海との間を、半島の複雑な地形に沿って、広狭混在の素晴らしいワインディングがこれでもかと続いている。
ステアリング・ホイールとギア・スティック、3つのペダルを駆使し、ボクスターをひたすら走らせ続けた。
野母崎の先端に到着、権現山の頂上にある展望公園に上ってみる。
予備知識も無くやって来たのだが、碧く遠く拡がる東シナ海には世界遺産の軍艦島が浮かんでいてビックリした。
長崎の市街地から来たという、私と同世代と思しき女性2名と話をする。
眼下の島々や景色を説明してくれるのはとても嬉しいのだが、私を「ポルシェの人」と呼び、
「ポルシェに乗ってるなんて、普通の人じゃない」
「ヤバい人ばかりだと思ってた」
「生まれて初めてポルシェの人と話をした」
「意外に普通の人で驚いた」
と大笑いするのは、是非とも勘弁していただきたい(汗)。
左手に軍艦島や高島などを眺めながら、R499を長崎方面に戻る。
時刻はもう13時、昼飯に長崎ちゃんぽんを喰おうと思い、カーナビの最寄り検索でヒットした「一八ラーメン」に向かう。
団地の一角に佇む旧いプレハブ造りといった風情だが、タクシーの運ちゃんや地元のおじさんたちで賑わっており、これは旨いに違いないと思える店だ。
で、ちゃんぽんは予想以上に量が多く、予想以上に旨い。
訊けば、店を開いて四十余年、ご主人は東京などでのサラリーマン生活を経てから帰郷し、ラーメン屋を始めたのだという。
私は関東から来たと言うと、大いに驚きかつ喜んでくれた。
有料の女神大橋を渡り、R202/サンセットロードを北上する。
交通量は少なくないが、素晴らしい海の景色と、前走車を迅速にブッコ抜くボクスターのパフォーマンスとの双方を堪能しつつ走った。
K12で半島を横断しR206で大村湾沿いを走るが、今日は時間が経つのが速く、陽は既に西へと傾き始めている。
ここから宿を目指すべく、有料道路やバイパスを結んで一気に北上。
平戸大橋を渡り、川内峠へと駆け上がったところで、日没となる。
夜が始まりつつある東の空に、昇る十三夜の月がじんわりと輝き始めていた。
今宵の宿は、平戸の少し南にある「
ホテル蘭風」。
ドラ宿にあるまじき巨大な温泉リゾートで、広い和室にはオーシャン・ビューのベランダがついている。
が、今日もまた暗くなってからのチェック・インだったため、景色は明朝までお預けである(涙)。
でっかい露天風呂に入り、昼飯のちゃんぽんをようやく消化したばかりの胃袋を、焼肉つきのバイキングで再びギンッギンに満たしたのであった。
本日の走行距離は、325km。
その他の走行データは、不明である(←記録するのを忘れました)。