Shimaさんが主催する、「日本どまんなかミーティング」。
年に一度、関東と関西のクルマ仲間がそのまんなか辺りに集まって、一緒に楽しく走ろうや!との企画です。
第4回目となる今年は紀伊半島を走るべく、関東組の5名はそれぞれ前日の夜に刈谷へ入り、一緒に呑み喰いしてから今日を迎えました。
幹事長・ALPINAロードスターのShimaさんに、同B3 GT3のM郎さん、アウディ・S1のこだまさん、RUF CRoのsuite-spiralさん、そしてボクスターの私。
更に関西組2名のうち、993型ポルシェ・911カレラのゴウさんも到着し、ひとしきりのボケとツッコミを経てから(笑)出発です。
ちなみに前回も同じ紀伊半島のツーリングでしたが、私は体調不良により泣く泣く参加を見送っています。
その一方、当日は参加者の皆さんも台風直撃で酷い目に遭われたようで、今回は全員がリベンジを決意してのスタートとなりました。
勢和多気ICで一般道に出、最寄のガソリン・スタンドで各車満タンにした上で、西へと向かいます。
R368からR166に入り、しばらく走ると周囲のクルマはほぼいなくなって、我々6台だけとなりました。
雲間から青空も覗き始めた豪快なワインディング・ロードは安全・快適・走り放題、仲間を追い&仲間に追われながら、第一級のドライビング体験が続きます。
県境の長いトンネルを飛び出して、奈良県に突入。
幾多のコーナーが続くダウンヒルを気持ち良くクリアし、K16からK262で東吉野村をトレースしていくと、追越しや信号のタイミングで先に行ったsuite-spiralさんとこだまさんが待っていてくれました。
「お待たせしました!・・・あれ?Shimaちゃんは?」
「え?一緒じゃなかったの?」
「出たよ!Shimaちゃん、また道を間違えたんだ」
「マジで?でもさっき地図で一緒にルート確認しなかったっけ?」
「いや、そういうのはまったく通用しないんだよ」
「しかし、6台中の3番目を走っててはぐれるって・・・」
結局、15分ほどしてから道を間違えたことに気づいた当人と連絡が取れ、さらに15分ほど待ってALPINAロードスターが到着。
どうやらK16へ左折せずにR166を走り続け、市街地まで出てしまったようですが、それにしてもあまりの間違えっぷりに一同大爆笑です。
ALPINA B3の頃から私のBlogにおつきあいいただいている方はご存知だと思いますけど、Shimaさんはすんごい勢いで道を間違えるんです。
皆さんも、どうぞご注意ください(汗)。
無事に全員揃ったところで、紀伊半島内陸部の南下を開始します。
空は快晴、気温は20℃前後と実に爽快で、大きな山々に抱かれたR169を6台はひたすら走っていきました。
大滝ダム湖に面した「
ホテル杉の湯」のレストランで昼食を摂り、R309との併用区間から分かれて1.5車線のR169単独区間を行くのですが、途中、Shimaさんの先導でさらなる山の中へと左折。
サンギリ峠という激狭山道をわざわざ経由してR169に復帰し、道の駅「
おくとろ」で小休止してから、引き続き北山川に沿って南へと走りました。
本日の投宿地、川湯温泉に到着。
私以外のメンバーは、昨年初めて台風のまっただ中に来て以来だとのことで、目の前を流れる大塔川が「こんなにキレイだったのか!」と驚くこと頻りです(笑)。
しかし今年の川湯温泉は台風の直撃を受けてその大塔川が氾濫、各旅館は深刻な浸水被害を受けたとのことで、今もなお休館中のところも多数見受けられました。
大好きだった河原の露天風呂も土砂に埋まっていましたが、今回宿泊する温泉民宿「
大村屋」のおかみさんによれば、来年までには復旧するとのことですから、またいつかやって来ようと思います。
もうひとりの関西メンバー、ALPINA B3に乗るmtmさんも宿に到着し、東西のオッサン7名が温泉、晩飯、部屋呑み、クルマ談義。
いちばん旧い仲間とはもう10年以上のつきあいとなりますが、やはりイイもんですねぇ。
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雨上がりの翌朝、熱めの温泉に浸かって目を醒ましてからガッツリと朝飯を喰い、各車エンジン・スタート。
今日の第一目的路は、前回は台風のために走るのを断念したというR371/高野龍神スカイラインですが、そこに向かうまでのR311がまず楽しいんです。
山間部ではアクセル・オン、街中ではスロー・ダウンとメリハリをつけながら走り続けるうちに幌も乾き、中辺路[なかへち]のガソリン・スタンドでハイオクを満タンにするタイミングで、2台のロードスターはルーフ・オープン!
信号ゼロのK198からR371で龍神温泉を通過、そのまま旧有料道路の高野龍神スカイラインに突入しました。
私は最後尾から第2グループの3台を追う展開となりましたが、今やネオ・ヒストリックの範疇にも入る空冷の993がハイペースで急坂道を駆け上がり、その直後を希少なALPINAロードスターが、更にかつて自分も乗っていたB3がテール・トゥ・ノーズでチェイスする画と音に、もはや昇天寸前です。
標高1,000mを越えた先の駐車帯で、文字通りのクール・ダウン。
ボクスターをmtmさんに試乗してもらう一方で、私はsuite-spiralさんのRUF CRoを運転させてもらったのですが、エンスト連発でマトモに発進することさえできず、走り出してもその信じ難いレベルの超ダイレクトかつレーシーな感覚に畏れおののくばかり。
この極めてハードなクルマをワインディングでカッ飛ばし、数百kmレベルのロング・ドライブに連れ出すsuite-spiralさんはやはり常人では無いと、つくづく思い知らされた次第です(汗)。
何度となく走っている高野龍神スカイラインはとても楽しく、それは初めて走った多くのメンバーにとっても同じだったようで、トランシーバからは幾度となく「最高!」の声が聴こえてきます。
舗装は多少荒れてはいるものの、龍神側と高野山側にそれぞれヒルクライム/ダウンヒルを楽しめるワインディングがあり、その間を緩やかなスカイラインが結んでいるという構造がイイんですよねぇ。
高野山まで下ったところでmtmさんと別れ、残る6台はそのままR371を行きます。
この道は高野龍神スカイラインと同じ国道番号でありながら、高野山から下界に下る3本の国道のうち最もタフ&タイトなルート。
ガードレールも無いリアル1車線区間も少なくなく、この日も対向車との離合に何度か後退&退避を余儀なくされています。
個人的には「裏高野酷道」と呼んでおり、12年前に初めて走ってからもう二度と使うまいと思っていたのですが、仲間と一緒なら大丈夫だろと考えて、事情を伏せたまま皆を誘導しちゃいました(笑)。
無事に山から抜け出たところで、昼飯です。
橋本市郊外で先頭のShimaさん&suite-spiralさんが見つけてくれた「味楽」はなかなかの繁盛店で、地元のお客さんでほぼ満席の中、ロースカツやヒレカツで各自エネルギーをチャージしました。
食後、大阪方面へと帰るゴウさんはR371を直進、関東組の我々も帰路に就くべく、橋本ICから真新しい高規格道路の京奈和自動車道へ。
よくある無料の「1車線高速」なのですが、時間短縮を主眼とすれば利用価値は絶大です。
そのまま西名阪自動車道にアクセス、これまた無料の高速道路とも言えるR25/名阪国道を東に走り、伊賀SAで作戦会議。
名物の「忍者ソフトクリーム」を舐めながら
JARTICの道路交通情報をチェック、とりあえずこのまま東名阪道→伊勢湾岸道→新東名で東京方面へ向かうことにしたでござるよ。
午後7時。
神奈川県/大和トンネルを先頭とする毎度おなじみの東名アホ渋滞が炸裂している頃、我々は沼津IC近くの日帰り温泉施設「
駿河の湯 坂口屋」で、のんびりと温泉に浸かっていました。
内湯で汗を流し、屋上の露天風呂で涼んでから施設内の食堂の一角に陣取り、冷たいノンアルコール・ビールで乾杯ッ!
居酒屋メニューで満腹になる頃には渋滞も解消し、自宅までマイペースで走りきることができました。
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3日間トータルの走行距離は、1,393km。
走行時間は17時間51分、平均速度は80km/h。
平均燃費は、12.2km/lでした。
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前夜祭も含め、最初から最後まで大いに楽しんだ「日本どまんなかミーティング」。
台風直撃の前回から一転、天候にも恵まれてガッツリ走り回ることができ、参加者全員が本懐を遂げることができたのではないでしょうか。
メンバーの中で恐らく最も多くこのエリアを走っている私も、参加できなかった昨年の雪辱を晴らし、かつ、紀伊半島を仲間と走る楽しさを初めて体験することができました。
さて、来年はどこへ行くのでしょう。
Shima幹事長、期待していますよ!