仕様
-車名:ポルシェ・ボクスター
-型式:ABA-981MA122
-エンジン:MA122型2.7リッター水平対向6気筒DOHC24バルブ
-トランスミッション:6速マニュアル・トランスミッション
-ディメンジョン:4374×1801×1282mm
-ホイールベース:2475mm
-ウェイト:1310kg
-ボディ・カラー:サファイア・ブルー・メタリック(オプション・カラー)
-ソフトトップ・カラー:ブラック
-インテリア・カラー:ルクソール・ベージュ(スタンダード・トリム)
仕様としての最大のトピックは、事後に判明したこととは言え、981型が「フラット・シックス&NAエンジンを搭載する最後のボクスター」となってしまったことです。
4気筒ターボを積む982型の速さはビックリするほどであり、2.7リッターNAのボクスターのスピードでは、2リッター・ターボの
718ケイマンにまったく歯が立ちませんでした。
それでも私は981型を買って良かったと思っていますし、10万kmを超えた今でも、引き続き最後の6気筒NAボクスターを存分に楽しんで行こうと考えています。
例外として、982型のスパイダーが911GT3由来のNA6発エンジンを積むというウワサもありますが、それとて982型が981型の6気筒用シャシーを流用しているからこそ可能になったのでしょうし、そもそも値段も性能も高すぎて、私にゃまったくカンケイの無い話なのです(涙)。
しかし、わざわざ車名を「718」としてまで4気筒化へ大きく舵を切ったのに、そのフラッグシップ・モデルに6発エンジンをアッサリと積んじゃうなんて、そりゃあんまりだと思うんですが・・・。
718ボクスター・スパイダーを名乗るのであれば、4発のままで超高性能車としてほしいですが、ウワサ通り6気筒エンジンを積むのなら、「914/6」に倣って「718/6」とでもしていただけないでしょうかね(笑)。
「派手な外装色&汚れやすい内装色」と躊躇しつつもオーダーしたカラー・コンビネーションですが、納車から今に至るまで、とても気に入って乗っています。
夜の大都会、助手席に美しい女性を乗せてネオンの海を華麗に泳ぐ・・・なんてことは絶対にあり得ない私のボクスターは(涙)、ワケのわからない山の中や、オフ・シーズンの海辺などでしか見ることができません。
ちょっと派手だと思っていたサファイア・ブルーのボディ・カラーは、そんな自然の風景の中で妙に浮くこともなく、また沈んでしまうこともなく、程よい存在感を漂わせてくれているように感じます。
また、黒/青/茶/赤の4色から無償で選べるソフト・トップは、迷わず黒としています。
これは、「ロードスターはオープン状態がデフォルトである」との勝手な思い込みから、閉めた時の幌の存在感をなるべく小さくしたかったためです。
と言いつつ、有彩色のトップでセンス抜群なカラー・コーディネートのオープンカーを見かけると、カッコいいなぁと思っちゃうんですけどね(笑)。
明るいルクソール・ベージュをキーとしたインテリア・カラーは、オープン時のボディ・カラーとのコントラストが抜群で、これまた大変に満足しています。
「うっひょ~、これ本革だっぺ?このクルマ全部で2000万ぐらいするんだべ!」
・・・と、茨城県のガソリン・スタンドで話しかけてくれた軽トラのおじさんが勘違いしてしまったように(笑)、合成皮革・レザレットとアルカンターラの標準シート&インテリアは、追加料金ゼロでも十分なクオリティだと思います。
10万kmが経過、かつ9割以上の比率で屋根を開けて走っているはずなのに、スレやひび割れなどの劣化が見られないのも、レザレットの強みなのかもしれません。
ただやはり汚れは目立つようで、割とこまめに水拭きなどをしているにも関わらず、近くで見ると何となく薄汚れているような箇所もあります。
たまにはクリーナー類を用いて徹底的に掃除してやろう、と思っています。
なお、ポルシェ・ジャパンの
ホームページを見る限り、現時点でルクソール・ベージュのシングル・トーン・インテリアは、無償でも有償でも選べなくなってしまったようです。
これは718シリーズだけではなく、911やマカン/カイエン/パナメーラも同様で、各車のコンフィギュレータの選択肢から、ルクソール・ベージュなどの淡色系ダッシュ・ボードを含むカラー・コーディネーションが消えていました。
聞くところによると、昨年アメリカでポルシェ車のオーナーが同社に対し、「ベージュ系のダッシュ・ボードがフロント・ガラスに映り込んで危ないやないかコラ!殺す気か!訴えたる!ゼニよこせ!」みたいな
集団訴訟を起こしていたようで・・・。
確かにルクソール・ベージュのダッシュ・ボードはフロント・ガラスへの映り込みが強く、しかもボクスターはオープンカーなので、頭上から陽光が当たるとギンッギンに映り込みまくります。
なので偏光タイプのサングラスは必需品ですし、今回の訴訟でもポルシェ側はサングラス代を払うことで和解に持ち込んでいるようですが、インテリア・カラーの選択肢が減っちゃったのは残念ですねぇ。
いや~、フラット・シックスやルクソール・ベージュがなくなる前にボクスターを買っておいて、本当に良かった(笑)。
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つづく。