翌朝、網戸越しの土砂降りの音で起床(汗)。
通り雨は程なく止み、薄日も射してはきましたが、昨日とはうって変わって今日は曇り&雨の予報となっています。
朝飯を喰い、ホースを借りてボクスターをザッと洗ってからチェック・アウト。
おかみさんからお土産にもらったタマネギやピーマンをフロント・トランクにそっとしまい込み、イグニッション・キーをひねりました。
K303で能登空港をかすめて南下していると、再び雨が落ちてきます。
天気は変えられないので、コーヒーでも飲みながらルートを検討しようと思いつつ、サークルK手前の信号で停車。
すると警告音と共に、マルチ・ファンクション・ディスプレイ上に恐ろしいウォーニング・メッセージが表示されたのです。
"Oil level below min./Refill oil at once/Do not drive on"
「げげっ!」
テキトーな言い訳をつけて会社で義務付けられているTOEICの受検から逃げ回っていた私でさえ、メッセージの深刻さは直ちに理解できました。
これはヤバいと思いつつ、サークルKの駐車場にボクスターを停めます。
エンジン・オイルの量はドライブ時にMFDで毎回チェックしていますし、昨日もまったく問題なく、減っている兆候は微塵もありません。
それが最低レベルを一気に下回るなんて、オイル・パンをヒットした記憶も無いし、一体何が起きたのだろう・・・と思っていたら、表示からわずか1分後にメッセージは消えたのです。
改めてオイル・レベルを確認すると、その量は前回交換時と変わらず、上限からひとつ下の目盛りをキープ。
下回りを覗いてみてもリークしている様子はなく、エンジンをOFF→ONにしてもMFD上のオイル量に変化は見られませんでした。
これはオイル・レベル・センサーの誤作動であると推測し、ドライブ続行を決定。
以降、帰宅するまでの間、このウォーニングが表示されることはありませんでした。
やれやれ・・・。
やっぱり、オイルの量や状態を目視で直接確認できるディップ・スティックが無いのは、ダメですねぇ(涙)。
ということで、ドライブを再開。
七尾市から富山湾をトレースするR160は、道も景色もいいのに交通量は僅少です。
並行する無料の能越自動車道が開通しているため、殆どのクルマはそちらへ流れていくのでしょう。
雨が止んで幌も乾き、本日初の嬉しいオープン・ドライブです。
前述の通りオイルは減ってはいませんでしたが、念のためいっぱいまで補充しておくべく、高岡の街へ。
「スーパーオートバックス・高岡」でいつものモービル1・5W40を買い求め、400ccほど投入してオイルが上限まで満たされたことをMFDで確認しました。
なんだかんだで時刻は正午近くとなっており、腹も減ってきています。
高岡から南に走りつつ昼飯処を物色し、街の外れにある「能作」に立ち寄りました。
ここは錫を中心とした老舗鋳物メーカーの本社工場兼ショウルームで、スタイリッシュな空間に数々の錫製品が並べられているのですが、私は併設されたカフェへとまっしぐら。
錫の器に盛られたたっぷりの野菜サラダとベーコン入りのカレーは味も量も大満足で、とても良い昼飯となりました。
当初は白川郷などにも寄ろうかと思っていたのですが、オイル騒ぎで時間を喰ったのと、天気が悪く当地では雨が強く降っているようなので、パスすることに決定。
R359→R472とローカル国道を結び、R41で富山県から岐阜県へと走ります。
天気は降ったり晴れたりで再び幌を閉めなければなりませんでしたが、沿道には心和む景色が次々と展開。
ボクスターを停めて名も知らぬ小さな神社で旅の無事を祈ったり、川面にたゆたう幻想的な霧の風景をぼんやり眺めたりしながら、のんびりとドライブを続けました。
観光客の皆さんでごったがえす平湯温泉を通過、安房峠道路で長野県に入り、R158からK84を乗鞍高原へと上っていきました。
その名前を目にしたときから何故かスキャットマン・ジョンの"Scatman"を口ずさむようになってしまった「ピーポロ乗鞍」は、標高1500mの温泉宿。
到着時の気温は22-23℃のレベルで、屋根や窓を閉めエアコンをかけて走っていたことに罪悪感を覚えるほどの爽やかさです。
白濁の露天風呂はややぬるめ、ほのかな硫黄の匂いに巻かれながら、山の緑を眺めつつゆったりと浸かっていられます。
長風呂から上がってもスッと汗が引く、この涼しさがもうたまりません。
中ジョッキ片手に晩飯を平らげ、帰りたくねぇなぁと何度も呟きながら、布団にくるまって眠りに就きました。
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翌日は三連休の最終日、どこへも寄らずにまっすぐ帰ります。
朝飯を喰ってチェック・アウト、気温15℃の乗鞍高原を後にして、R158を松本へ下りました。
午前中からの発生が予測されている中央道の大渋滞を避けるべく、遠回りを承知の上で長野道から上信越道へとエスケイプ。
中央道で始まった渋滞の情報を横目に関越道を順調に走り切り、渋滞ゼロで無事に帰着することができました。
しかしながら外気温計は37-38℃を指しており、屋根を閉めたままノンストップで走ってきたボクスターのドアを開けた瞬間、暑さで倒れそうになったのでした(汗)。
全行程の走行距離は、1,294km。
走行時間は18時間28分、平均速度は72km/h。
平均燃費は12.3km/lでした。
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暑さや雨であまり屋根を開けることはできませんでしたが、それでも楽しく走った今回のツーリング。
景色と宿とに恵まれて、とてもいいクルマ旅になったと思っています。
しかし大過には至らなかったとは言え、オイル量低下警告には心底ビビりました・・・。
特に、自宅から遠く離れた旅先でこのような目に遭うのは、もうカンベンしてほしいです(涙)。