早朝、まだ交通量の少ない関越自動車道を北へ。
上信越自動車道、北陸自動車道とマイペースで走り続け、能越自動車道/福岡ICで440kmのハイウェイ・ランを終えました。
トラックの多いR8/小矢部バイパスをチンタラ走れというカーナビの指示をガン無視して選んだR471は、予想通りの快走カントリー・ロード。
3速から5速までのギアを使い、オープン・トップのボクスターを気持ち良く走らせていきます。
国道の終着から看板に従って海を目指し、今浜口から海岸へと乗り入れました。
久しぶりに訪れた、千里浜なぎさドライブウェイ。
乗用車はもちろん、観光バスでもバイクでも普通に走れるという日本でただひとつの砂浜道路(?)です。
海岸の砂が固く締まっているから大丈夫・・・とわかってはいるものの、実際に走ってみるとやっぱり驚きますねぇ。
この日は海水浴客も多く、注意を払いながらのんびりと走りましたが、それでもスタックの不安なく波打ち際を走らせるのは他では得られない体験です。
7年前の素晴らしい夕景を思い出し、次回は人の少ない時期にサンセット・ドライブを楽しみたいなと思いました。
それにしても、蒸し暑い・・・。
気温は30℃ほどですが湿気がものすごく、それに潮風が加わってオッサンのカラダはもうベッタベタです(汗)。
ということで、温泉へGo!
片側一車線となった無料の高速道路/のと里山海道で能登半島中央部を北上し、名湯・和倉温泉に到着です。
共同浴場、と呼ぶにはあまりに広くて立派な「総湯」は予想外に空いており、440円で入り放題となりました。
文字通り全身の汗を洗い流してから、露天風呂で独りネッシー遊弋状態です。
風呂上りは空調の効いた座敷で大の字となり、暫し放心。
身も心もスッキリとリフレッシュしてから、ドライブを再開しました。
が、あまりの暑さとギンギンの直射日光に負けて、幌は開けずにエアコン全開でのリスタートです(涙)。
無料の能越道を更に北へと走り、K1で輪島に出て、左手に青い海を見ながらR249を快走。
道の駅「千枚田ポケットパーク」は、白米千枚田の見物客で満車状態の大賑わいとなっていました。
その千枚田の米で作ったというアツアツのおにぎりで、腹を満たす51歳。
2015年の5月に立ち寄った際にはこのおにぎりの存在を知らず、千枚田を眺めながら手前のコンビニで買ったおにぎりを喰ったのでした(涙)。
次回こそは千枚田のおにぎりをっ!・・・との念願が2年越しに叶い、満足万造です。
この先は交通量が激減。
R249からK28→K52へ海と山の風景を流しながら、ボクスターを走らせます。
凶悪な陽光に脳味噌が蒸し焼きにならないよう屋根は閉めたままですが、その分、ドライビングに集中しアクセルを開けました。
再び海へ出たところで、見附島公園でひとやすみ。
中学生の頃に初めて見て以来、能登半島へ来ると必ず立ち寄って眺める見附島は、今日も相変わらずのカッコ良さです。
別名「軍艦島」と呼ばれているのは知ってはいましたが、真上から見ると、その舳[へさき]のとんがりっぷりに改めてビックリ。
いやホント、エンジンつけたら動き出すんじゃないかと思われました(←動きません)。
海沿いのR249からK37で内陸に入ると、景色は一気に鄙びてきます。
文字通り山間の農村地帯と言った風情ですが、この付近、能登町の一角に「春蘭の里」と呼ばれる50軒近くの農家民宿群があることを、今回初めて知りました。
そのうちの一軒を今宵の宿とし、ヒグラシの唄を耳にしながらチェック・イン。
おかみさんによれば、「じゃらんnet」などのネット予約を始めたのはようやく今年になってから、しかも営業するのは「忙しくないときに限る」との大らかさです(笑)。
1名から数名まで、1日1組しか客を取らないとのことで、そういった運営ポリシーがむしろ魅力的に思えました。
100年も前から代々使われてきたという鮮やかな朱色の輪島塗に盛りつけられた、田舎料理の数々。
居間に切られた囲炉裏に火を熾し、おばあちゃんが一時間近くかけて遠火でじっくりと焼き上げてくれた、大ぶりのヤマメ。
素朴ながら大変旨い晩飯を腹いっぱい喰わせてもらい、蚊取線香の煙と蛙の合唱に包まれながら床に就きました。
それにしても、エアコンなしで寝るのは何日ぶりだろう・・・。
(つづく)