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アホ渋滞を避けるべく深夜の高速道路をひた走り、神戸港へ。
朝8時発の
ジャンボフェリーにボクスターを積み込んで、小豆島までゆったり3時間強の船旅です。
これまで何度かフェリーを使いましたが、クルマを上部甲板に積む船は初めてでした。
初上陸の小豆島。
歴史ある醤油の島ということで、まずはフェリー港からも程近い「
マルキン醤油記念館」に立ち寄ります。
醤油サイダーはなかなかの旨さでしたが、モカソフトのようなルックスのソフトクリームは、リアルに醤油味。
醤油フェチの貴兄にのみ、お勧め致します(汗)。
もう一軒、「
ヤマロク醤油」は山側の狭い路地の先にあり、今もなお昔ながらの巨大な杉の樽で醤油を作り続けているとのこと。
機械化するカネが無かったんですよ、と笑う五代目の言葉の裏に、伝統を守り続ける男の強い誇りを感じとることができました。
ここは凄いところだと思います。
小豆島はそうめんの島でもあるとのことで、昼飯を喰いに製造&販売を営む「
なかぶ庵」へ。
予約すれば箸分け作業等の体験もできるらしく、この日も団体さんが楽しそうに興じておりました。
干す前だと言う生そうめんは、乾麺にはないモチモチとした弾力があってとても旨い。
しかしせっかく「醤油の島」なんですから、どこかの醤油蔵とタイアップしてツユにも拘ってほしいなぁと思いました。
醤油やそうめんに続き、小豆島はオリーブの島でもあるそうな。
海を見下ろす道の駅「
小豆島オリーブ公園」の土産物コーナーは、オリーブ関連商品が山ほどありましたし、CM等で有名な「
井上誠耕園」はオープンしたてのショップ&レストランが大盛況。
何種類もあるオリーブ・オイルはかなり強気のプライス・タグを下げているにもかかわらず、レジには行列ができていました。
オリーブ・ビジネス、恐るべしです(震)。
これら観光商業施設が目白押しで混雑する南側に較べ、島の北部や東部にはほとんど何もありません。
その代わりと言っては何ですが、ボクスターを走らせるのに最適なワインディングだらけです。
穏やかな瀬戸内の海を眺めながら風を切ってK26を走り、R436から島中央部の山に向かってK29/寒霞渓道路でヒルクライム。
新緑眩しいK27/小豆島スカイラインを一気に駆け下り、本日の宿へと向かいました。
「
リゾートホテル オリビアン小豆島」にチェック・イン、温泉で疲れを癒したら晩飯です。
大賑わいのバイキングでしたが料理はどれもとても旨く、レストランからはちょうど沈みゆく太陽を真正面に見ることができました。
隣の席に座っていたご夫婦は、愛媛県から来られたとのこと。
お勧めのおいしい食べ物はありますか?と訊いてみたところ、パンチ・パーマの旦那さんは少々考えて曰く、「そやな、高知のカツオのタタキは最高に旨いでぇ」。
・・・いや、それはさすがに私めでも存じ上げておるのですが(汗)。
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快晴の翌朝、干潮の時刻に合わせて宿を出て土庄の街へと走ります。
ボクスターを駐めて海辺に出ると、潮が引いて向こうの小島まで「エンジェル・ロード」と呼ばれる砂州が伸びていました。
干潮時以外には海に沈んでしまうという砂の道は思っていたよりも幅が広く、多くの人たちが楽しそうに歩いています。
景色も良く、実にいいところだと思いました。
引き返して山へと向かい、K27/小豆島スカイラインで昨日は通り過ぎた寒霞渓山頂へ。
緑の山とその向こうに拡がる海や島々の風景は、とても素晴らしい眺めです。
しかしながら、的の輪に見事入れば願いが叶うという瓦投げ(5枚200円)は案の定、ひとつも入らず。
願いは叶わないのだ、ということが良くわかりました(涙)。
それにしても、小豆島でのオープン・ドライブは最高に気持ちがいい。
山と海とが近接しており、観光エリアを外せばワインディング・ランもシーサイド・クルーズも思いのままです。
しかも気温は20℃を超えるぐらいで暑くもなく寒くもなく、冷暖房OFFで超快適。
風と太陽とを引き連れて走る楽しさを、この島で再認識することができました。
小豆島には、樹齢1000年とも言われるオリーブの大樹があります。
実際は数年ほど前にスペインから運ばれてきたとのことですが、なかなかの風格が漂っていました。
一方、宝生院にある巨木は真柏[シンパク]という樹だそうで、こちらは正真正銘、この地で1500年以上を経ているとの由。
近くで見ると物凄い迫力に圧倒され、ガラにも無く厳かな気分にさせられました。
小豆島観光を終えた夕刻、
内海フェリーで高松市に向かいます。
「
スーパーホテル高松・田町」に荷物を置き、晩飯を探して巨大なアーケード街をブラブラしました。
で、
数年前に香川名物の骨付鳥を喰ったこととその旨さを思い出し、それを売りにして看板を出していたとある居酒屋に入ったのですが、うーん・・・。
例えて言えば、「スーパーの惣菜コーナーで買ったチキンレッグを焼いてみました」、みたいな(涙)。
(つづく)