伊那ICから中央道を北上、長野自動車道に入って麻績[おみ]ICでアウト。
傾きかけた秋の陽が山の端へと消えてゆくまでの間、静かな山間のワインディング/K12をマイペースで走りました。
「
じゃらんnet」で本日の宿をオフシーズンのスキー・ペンションに定め、K36→K31→K33と結んで白馬村へ。
R148沿いのラーメン屋で晩飯にチャーハン&ギョーザを喰い、素泊まり3,000円のペンションにチェック・インしました。
昨日から今日の午後までは仲間と楽しく走って語って喰って飲んでいたのに、今は独りぼっちの缶ビール。
寂しすぎます(涙)。
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翌朝は、6時前に出発。
見上げれば、雪を戴く北アルプスの峰々が朝日に赤く染まっており、近くの空き地では三脚を立てた写真家っぽい皆さんがシャッターを切りまくっていました。
災害復旧工事中のR406をゆっくりと上り、朝露に濡れた幌が乾くのを見計らって屋根を開け、大好きな嶺方峠に到着。
明けゆく空は透きとおるように青く、後立山連峰を隠していた雲は急速にその勢力を縮小していきます。
そんな風景を眺めながら、麓のローソンで仕入れてきた
クイニーアマンとホット・コーヒーをいただきました。
いや~、贅沢な朝飯ですなぁ(笑)。
霜で一面真っ白な鬼無里の集落を抜け、K86を北上。
陽が昇るに連れて空はますます青く高くなり、朝の冷たい空気を切り裂いてボクスターは気持ちよく走ってゆきます。
K404で飯綱高原を快走、K96で野尻湖に立ち寄り、K97で斑尾高原へ。
飯山までのダウンヒルは下界を眺めながらの急降下、ブレーキやタイヤの消耗を忘れてしまったオッサンは、嬉々として駆け下ってゆくのでした(汗)。
どこかで温泉に入ろうとスマートフォンでサーチ、ヒットした馬曲[まぐせ]温泉へとK354を走ります。
山の中腹に開かれた「
望郷の湯」はとにかく素晴らしい眺めで、手足袋を全力で伸ばしながら、30分以上も寛いでしまいました。
R403を南に走り、R292/志賀草津道路に入ります。
平日にもかかわらずそこそこクルマが走ってはいましたが、安全を十分確認した上で遠慮なくブッコ抜かせていただきつつ、日本有数の山岳道路を駆け上がっていきました。
本日は、強烈な晴天。
標高を稼ぐに連れて視界はよりクリアとなり、海抜2000mレベルにまで達すると、遠くアルプスの山々が青い空に高く浮かんでいる様を一望できます。
文字通り、「日本の屋根」なんですねぇ。
付近の路面には凍結防止剤の撒かれた跡があり、今期この道を走れるのもあと少しであろうということが容易に伺えます。
群馬県側も素晴らしい景色が続き、清々しい気持ちで下界へと下っていきました。
K59を経由して、広域農道/つまごいパノラマラインに入ります。
この道もまた、何度走っても実に気持ちいい。
紅葉の山間を抜け、丘陵地帯をトレースし、ファスト・ランを存分に堪能しました。
少し脇道に入ると、その名の通り雄大な山々を見晴るかすパノラマが拡がっています。
気温もグッと上がり、フィールド・ジャケットを脱ぎ捨ててリスタート。
R146を南下、平日なのに観光客で賑わう軽井沢をパスして、R18沿いの「
かぎもとや」で昼飯です。
久しぶりに訪れた人気の蕎麦屋、ここは蕎麦と共に名物のけんちん汁を頼むのが正解。
大満足で店を後にし、碓氷軽井沢ICから上信越自動車道で家路に就きました。
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いやー、良く走りました!
初日と二日目は仲間と走り、三日目は独りで走る。
どちらもそれぞれの楽しさがあり、本当に素晴らしい休日となりました。
今はベスト・シーズンですが、山岳路はこれから徐々にクローズしていくものと思われます。
そうなる前に、たくさん走っておかなくちゃいけませんからね(笑)。