まずはこれらのフィルターがどんなもんなのか、PET(ポルシェ車のパーツ・カタログ)でチェック。
すると、エアクリーナー・エレメントは見たこともないような筒型の形状をしており、しかも必要数量が「2」と書かれてありました。
パーツ・ナンバーは「
98111013000」ですので、981型ボクスター/ケイマン・シリーズの専用パーツだと思われますが、2つ買わなくちゃいけないんですね・・・。
またエアコン・フィルターは、フロント・ボンネットの下とグローブ・ボックス裏の2ヶ所にあることが判明しました。
それぞれ「
99157237100」「
99157362300」ということで、これらは991型911シリーズとの共用品なのでしょう。
インターネットで入手すべくサーチしてみたところ、エアクリーナー・エレメントについてはサード・パーティ製の湿式タイプが流通しているのですが、私が探しているのは純正品。
エアコン・フィルターに至っては、社外品すら見つけることができません。
いずれも国内ではディーラーやショップなどに発注するしかなさそうですが、今回は
eBayで海外から取り寄せることにしました。
エアクリーナー・エレメントはポルシェ純正品をアメリカの業者に発注し、2週間ちょっとで配送されています。
一方、2種のエアコン・フィルターは大手サプライヤーのヴァレオ製をラトヴィアの業者にオーダーしたものの、これがなかなか発送されず、一時は騙されたのかとも思いました(汗)。
と言うことで、先にエアクリーナー・エレメントの交換を実施しています。
これまでのクルマでは、エンジン・ルーム内のエアクリーナー・ボックスを開けるなどすれば、エレメントは
簡単に交換できていました。
作業時間はものの5分から10分程度、工具もスキルもノウハウもまったく不要だったのですが、エンジン・ルームを見ることさえできないボクスターでは、そうは問屋が卸しません(汗)。
大変ありがたいことに、981型ボクスターのエアクリーナー脱着手順などをYouTube上に動画で公開して下さっている方がいらっしゃいましたので、思いっきり視聴させていただいた上で作業に臨みました。
"
Deconstructing the New Porsche Boxster: A Rare Look Inside" by LomaPrietaPCA
1.リア・ラゲッジ・ルームのエンジン・オイルおよびクーラント注入口のパネルを引っ張って外す。
2.内張りを外してゆく。手前側は外さなくても大丈夫。
3.まずは左側から。エアクリーナー・ユニットをボディ側に固定しているT25/トルクス・ネジ1本を外す。
4.ユニットを引っ張り出す。めちゃくちゃ固くて難儀したため、取っ手にヒモを通して引っ張った。
5.T20/トルクス・ネジ2本でエレメントをユニットから分離して新品に交換、ボディへと戻して完了。
6.右側はまず、10mmのボルト&ナットを外してECUを脇にどける。
7.その奥にあるオイル注入パイプを下に引っ張って外し、以降は右側と同様に作業。
ボクスターにはエアクリーナー・ボックスに相当するモノが見当たらず、ボディ・サイドの左右エア・インテークからエンジンへと向かう流路の途中にエレメントが直接セットされるという、なかなか男前の構造となっていました。
なるほど、吸入した外気がダイレクトにブチ当たるエレメントはホコリだらけで、木の葉なども挟まっている状態です。
ボディ側にもホコリが溜まっていたので、キレイに拭き上げてから新品に交換しました。
ちなみにインテーク側に汚れは殆ど見られなかったため、エレメントは十分なフィルタリング性能を発揮してくれていたものと思われます。
と言うことで、エアクリーナー・エレメントの交換は完了。
国内ディーラー価格はいくらなのかわかりませんが、アメリカからの購入費用は送料込みで13,000円近くかかりましたので、今回はあまり節約できた感じはしませんねぇ。
それでもボクスターは自分のクルマなので、できることは引き続き自分でやっていきたいと思っています。
・・・ま、大したことはできないんですけどね(涙)。