MTさんが乗ってきたのは、BMW320i xDrive。
2リッター・ターボに8速AT、Mスポーツ外装+サドル・ブラウン・インテリアの限定車です。
Kさんは、シトロエン・DS3カブリオで登場。
1.6リッター・ターボに6速MT、キャンバス・トップはモノグラム・デザインです。
そして私は、プジョー・308をドライブ。
1.2リッター・ターボに6速AT、巨大なガラス・ルーフを備えた「シエロ」というグレードです。
と言うことで、今日はダウンサイジング・ターボな白い3台で走ることとなりました。
那須高原SAに併設されたスマートICでアウト、SAのレストハウスでとちおとめミックス・ソフトクリームを激舐めしながらルートを検討。
バリバリの夏休みで観光地周辺は混雑することが容易に想定できるため、マイナーかつ楽しく走れる道を択んで走ります。
適度なコーナーに恵まれたK305を気持ちよく駆け上がり、スキー場直下の駐車場でひとやすみ。
真夏の太陽が容赦なく照りつけますが、都内のようにベタベタした気持ち悪い暑さではなく、湿度の低いカラッとした暑さです。
・・・それでも、やっぱり暑いんですけどね(汗)。
K290/旧那須甲子有料道路は、アップ・ダウンとタイト・コーナーとで構成された山腹のワインディング・ロード。
木漏れ日の迷彩にカモフラージュされた荒れ気味のアスファルトを蹴って、3台は栃木-福島県境を突破しました。
R289から広域農道を経由してK37に入り、再び山の中へ。
静かな羽鳥湖畔の森を抜け、R118→R294と走って湖南町で昼飯です。
沿道で見つけた「
湖南高原そば道場食堂」は、飾り気の無い簡素な建屋で、メニューはもりそばとかけそばしかありません。
ですが、個人的にはそんな潔さが好きなんですよねぇ(笑)。
もりそばの大をあっという間に平らげて、3人は再びクルマに乗り込みました。
猪苗代湖は、真夏の風景。
青い空に白い雲が浮かび、砂浜の照り返しがハレーション気味に3台の白いクルマを眩しく輝かせていました。
さざなみの立つ湖面ではジェット・スキーが白い尾を引いてカッ飛んでおり、実に気持ち良さそうです。
しばらく休憩した後、MTさんは撤収。
大きく手を振り320ixを見送ってから、308とDS3は湖畔をトレースするK9へと向かいました。
激しい爆裂噴火の痕を今もとどめる磐梯山を仰ぎ見ながら、2台のフランス車はK323で裏磐梯方面を目指します。
R115を経由してK70/磐梯吾妻レークラインに突入、秋元湖や小野川湖をチラ見しつつ、素晴らしいワインディング・ランを楽しみました。
快適なドライブはK2にスイッチしても続き、桧原湖北岸まで走ったら、そこから先は西吾妻スカイバレー。
斜面に無理矢理作られた急坂の屈曲路は、クルマとドライバーを試すように続きますが、DS3も308もそんなもんはモノともせずに駆け上がっていきます。
標高1,404mの白布峠を越えて山形県に入り、ハード&ファンなダウンヒルを堪能。
白布温泉からどえらい急坂の山道を1kmほど走って、本日の宿に到着しました。
新高湯温泉の一軒宿、「
吾妻屋旅館」。
標高1,126mの高所にあるため、日が沈むと信じられないくらい一気に涼しくなりました。
滝の見える露天風呂でザッと汗を流してから、米沢牛ステーキをメインとする晩飯に舌鼓を打ちます。
ちなみにKさんも私も酒に弱いクセにビールをガブ飲みしてしまい、食後は二人してバタンキュー。
夜半に目が覚め、改めてゆっくりと風呂に浸かってから、オッサン・コンビはクルマ談義にうつつを抜かすのでありました。
------
翌朝。
山の中の温泉宿は、涼しいどころか肌寒いほどです。
エアコンをつけずに布団にくるまってグッスリ眠ったのは、何日ぶりだろう・・・。
夏の間はここに住みたいと、本気で思ってしまいました(笑)。
露天風呂に浸かって目を醒まし、旨い朝飯をタップリと喰って出発です。
プジョー308とシトロエンDS3カブリオ。
2台の魅力的なフランス車は快晴の裏磐梯エリアへと舞い戻り、西吾妻スカイバレーや磐梯吾妻レークラインを爽快に駆け抜けてゆきます。
引き続きR115→K30と結んで走り、K70/磐梯吾妻スカイラインに入りました。
素晴らしい山の風景を眺めながらアクセルを開けて走り続け、浄土平のパーキングに到着。
空や雲が圧倒的に近く、陽光は下界よりも遥かに強いのですが、標高1,600mの風は初秋のように爽やかです。
しばしのクール・ダウンを経てから羊腸のワインディングを福島方面へと駆け下り、戻ってきた凄まじいばかりの猛暑に辟易しながら東北道で帰路に就きました。
二日間の走行距離は、約850kmでした。
------
いや~、おもしろかった!
ボクスターを置いて走った二日間のツーリングは、予想以上に素晴らしいものとなりました。
Kさん、MTさん、どうもありがとうございました。
今回は縁あって、308とDS3のステアリングを握ることができました。
いずれも実に個性的でホントに楽しいクルマでしたので、この2台の印象については後日改めて記事にしようと思っています。
・・・それにしても、涼しかったなぁ(笑)。