サインをしてオーナーズ・マニュアル等一式を受け取り、営業さんにボクスターをパーキング・スペースまで出してもらいます。
そこでは2人のクルマ仲間であるMTさんとKさんが、それぞれ銀のポルシェ・911カレラと白のケイマンとで既にスタンバっていました(笑)。
ボクスターに乗り込み、シート/ミラー/ステアリングの位置を調整、シート・ベルトを装着したらエンジン・スタート。
違和感炸裂の電子式パーキング・ブレーキを解除して、ディーラーの門を出ます。
その一瞬、ボクスターのバック・ミラーには、今日まで私が乗っていたBMW ALPINA B3の静かに佇む姿が映っていました。
信号で切れた2人にトランシーバで「先に行く!」と言い置いて、幌を下したまま高架へのランプを駆け上がります。
比較的流れの良い東名高速道路では主に左側車線を走り、後続の安全を十分に確認した上で、何度かブレーキの慣らしを行いました。
エンジンについては、オド・メーターが3,000kmを超えるまでは4,000rpmを超えないよう自らに言い聞かせており、厳守する所存です(汗)。
海老名SAで小休止、カレラ、ケイマン、そしてボクスターの3台が並んだところを少し引いて眺めてみると、何ともおもしろい取り合わせだなぁと思えます。
長男と二卵性双生児の弟二人、ってな感じでしょうかね(笑)。
屋根を閉め、引き続き東名を走ります。
4,000rpm縛りがあるとは言え、6速まで使えば普通に高速道路を巡航するのには何の痛痒も感じません。
御殿場ICでアウト、カーナビの誘導に従ってレストランに到着しました。
今回は担当営業の方のご厚意により、ボクスターの成約/納車祝いとして、ここ「
タンタローバ・デル・ミュゼオ御殿場」でランチをいただけることとなったのです。
芝生の先に富士山を望み、お洒落な女性客や家族連れで賑わうリゾート・レストランで、絶品のイタリアン・コースに舌鼓を打つオッサン3名。
・・・いや、どうしてオッサン同士でこんな店にいるのか良くわかりませんけど(汗)、とにかく本当に素晴らしいランチをいただきました。
ごちそうさまでした!
時刻は昼を回っていましたが、天気もいいので箱根をひとっ走りしていくことに決定。
K401で長尾峠まで上がり、そこから箱根スカイライン→芦ノ湖スカイラインと、外輪山の尾根を南へトレースしていきました。
しかしワインディング・ロードでは、何よりも私が新しいクルマにまったく「乗れていない」ことが露呈します。
とにかく基本的な車両感覚をすら掴めていないため、例えばコーナーでタイヤがどこを踏んでいるのかがわかりません。
有料道路の料金所ではどうにも右に寄せることができず、思いっきり伸ばした右手が攣りそうになる始末です(涙)。
さらに、このクルマは私にとって初めてのロードスター。
屋根が開くだけではなく、これまでに所有していたセダン系のクルマとは、乗車姿勢や視界などが根本的に異なっています。
そんなボクスターで納車直後にいきなりワインディングを走ったせいか、
大観山のパーキングに到着する頃には、もうヘトヘトになっていました。
いや、参った・・・(涙)。
十分な休憩を経てから、MAZDAターンパイク箱根で下山。
小田原厚木道路を走っているうちに東名上り線で事故が発生、その渋滞はみるみるうちに伸びていきます。
すかさず高速を棄てた3台は下道で渋滞区間を迂回し、トラフィックが回復した横浜町田ICから再び東名に乗りました。
ケイマンのKさん、カレラのMTさんと別れ、比較的空いている首都高で家路に就こう・・・と思いましたが、せっかくなので少し遠回りをして帰ることにします。
東京の空気はちっともキレイじゃありませんけど、トップを下ろしたままのボクスターで走る夕暮れの首都高は、予想外の気持ち良さ。
都心環状線を流し、ベイブリッジを越え、湾岸線をのんびり走って
辰巳第一PAに入りました。
秋の夜風に吹かれつつ、缶コーヒーを飲みながら今日一日を回想する48歳。
嬉しく楽しいファースト・ランでしたが、その一方で、自分がこのクルマに全然乗れていないことを痛感させられもしています。
ボクスターの「オーナー」にはなったけど、「ドライバー」になるのはこれからだ、ってことなのでしょうね。
ランニング・インの完了まで、あと2,750km。
少なくともそれまでには、自分がボクスターのドライバーであることを自覚できるようになりたいと思いつつ、夜景のPAを後にしたのでした。
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2014年の秋、ポルシェ・ボクスターの購入を機に、このBlogを開設しました。
これから、このクルマにまつわる出来事について書いていこうと思っています。
大した話もできませんが、おヒマでしたらおつき合い下さい。
どうぞよろしくお願いします。