今日は、GTの実質的な最終日。
宿は取っておらず、東へと走れるだけ走ってから、Uターン・ラッシュを避けるべくどこかで宿泊し、明日の朝イチで帰る計画です。
で、中四国版から関西版へとスイッチしたツーリングマップルにて検討した結果、まずはR429をひたすらフォローしていくことにしました。
県境の志引峠へ向かう2車線路を快適に駆け上がり、兵庫県に入って屈曲のダウンヒルを堪能。
下りきったら再び上りに転じ、次の峠をトンネルで抜けていきます。
このようにR429はいくつもの峠を越えていくルートであるため、常人からは選ばれることもなく、予想通りガラガラの走り放題になっているのだと思います。
続く高野峠は崩落のため通行止め、R29→K6と迂回してR429に復帰。
気温は20度前後、新緑の山の中をオープンで走る爽快さは、他に例えられるものを見つけることができません。
山の中に忽然と現れた鉱山施設跡でひとやすみしてから、ボクスターでのドライブを続けます。
生野からのR429はまたも山を上り、美しいリザーバーの銀山湖をトレースしてから更に山奥へと入っていきます。
2車線から一気に細くなり青垣峠を越えると本日の第1酷道、急勾配のリアル1車線路がまっすぐに続くダウンヒル。
普通の峠道はカーブを重ねながら上がったり下ったりしますので、このような峠越えの道はとても珍しいと思います。
いやはや、いろんな道があるんですねぇ。
で、丹波市から京都への府県境となっている榎峠越えが、本日の第2酷道。
標識が無ければ絶対に国道とは思えないような1車線の暗い山道を、対向車が来ませんようにと祈りながらジワジワと進んでいきました。
無事に山を脱出、福知山から綾部までの市街地を中丹広域農道でバイパスし、R173を南下。
途中、立派な茅葺きの
大原神社に休憩がてら立ち寄ってみました。
拝殿に参拝して旅の無事を祈れば、不思議と気持ちがシャキッとします。
引いたおみくじは小吉ですが、旅行は「早く行くのがよろしいが、交通事故に注意することです。」とあり、ますます身の引き締まる思いがしました。
K444→K80と走り、大混雑の道の駅「
スプリングスひよし」で弁当を喰ってからリスタート。
北上するK19はバイクがたくさん走っていましたが、それもすべて美山方面へと流れ、以降はK78→K61とマイペース走行が続きます。
その先のR477も快適2車線ですが、やがて道は徐々に狭くなり、花脊峠の前後では本格的な山道走行となりました。
前回ボクスターで走ったときは途中からK38で京都市内に向かいましたが、今日はこのままR477を進んでみることにします。
が、まずは何度か切り返しをしないと曲がれない狭いカーブから始まり、その先はロクにガードレールも無い完全1車線+前も見えないほどの超急勾配上り坂+ボッコボコ&ガッタガタの路面。
いやもう、こんなに酷い道が地図に載っていていいのか?と思わず嘆いてしまうほどのシャレにならない悪路です。
対向車が来ないことを声に出して念じつつ、イヤな汗をかきまくりながら1速のままで必死に百井峠を越えました。
本日の第3酷道にして、私の拙いドライブ史上最凶の区間は脱したものの、その先も酷い道は続き、来るんじゃなかったと後悔しながら走ること約10km。
無事に下界に出ることができて本当に良かったと、心から思いました(涙)。
ここからは、もうマイペース・ドライブもアドベンチャー・ランもできません。
琵琶湖大橋を渡り、混雑する市内をチンタラと走ってから給油を済ませ、栗東ICから名神高速道路に乗りました。
渋滞していないことを確認済みの新名神高速道路から伊勢湾岸自動車道へと走りますが、その先は東名高速道路/新東名高速道路ともに愛知県内で渋滞が発生しています。
ということで今日はここまでとし、豊田東ICで降りてから宿をサーチ。
大浴場や露天風呂のある「
ビジネスホテル松風」の和室を5,300円で見つけ、即予約しチェック・インしました。
このところ旅館飯ばかりが続いていたので、晩飯は10分ほど歩いた先にある「
山之手 虎玄」でコッテリとした汁なし担々麺に舌鼓。
宿に戻って露天風呂にゆったりと浸かり、部屋でGT最後の旅日記をOneNoteにしたためました。
明日は早起きして、まっすぐ家に帰ります。
つづく。