京都府舞鶴市の朝は晴天、しかしながら4月も終わりだっつーのに気温はわずか4度!
白い息を吐きながらボクスターに荷物を積み、屋根付きパーキング故に結露を免れた幌を下ろします。
釣りをして帰るというGoさんと、一般公開される海上自衛隊の艦船を見学するというmtmさんを残し、5人/5台は朝7時に出発しました。
今日はかなりのロング・ラン。
suite-spiralさんが予約してくれている島根県の宿までは、ツーリングマップル見開き9ページ分もあります(汗)。
が、ルート隊長を仰せつかった私としては、アホでも走れる高速道路を使うつもりなど毛頭無く、アホほど走れる山道を選んで走りまくる決意です。
まずはR27→R175→R9と幹線道路で西に向かい、兵庫県養父市のK6から本格的なツーリングがスタート。
川沿いに快走、K48では2速メインのワインディングで若杉峠を越えて行きます。
ALPINAロードスター&B3 GT3、アウディ・S1、ポルシェ・911カレラSカブリオレ&ボクスター。
各車のエンジン&エグゾースト・サウンドが誰もいない山々に響き渡り、テンションは上がる一方です。
広々としたR29で鳥取県に入り小休止、既にこの時点で、皆で大笑いするほど走りまくっています。
八頭からはR482へと左折、ここからしばらくこの道を走ることになります。
さすがはゴールデン・ウィーク、岡山県境の辰巳峠に続く折角のワインディング区間は前走車にアタマを抑えられることとなりましたが、そんなときは素直に休憩しましょう。
ツーリングマップルを囲んで皆で作戦会議、昼飯処を決めてからリスタート。
やがて併用のR179と別れるT字路で多くのクルマやバイクが倉吉方面へと流れ、ガラガラとなった津黒高原を5台は思うさま走ることになります。
嗚呼、本当にこんなに走っていいのでしょうか?(汗)
昼飯は、ツーリングマップルでリコメンドされていた蒜山高原の「いち福」で喰います。
チャンポンのような太麺に鶏肉が入り味噌で味つけられた蒜山焼きそばは、濃厚でおいしく食べ応え満点。
全員が大盛りを頼んだことを少々悔いるレベルの盛りっぷりでもありました。
ここまでトレースしてきたR482を離れ、またもや鳥取県に入って誰もいないK113を快走します。
R180から日野広域農道に入り、ところどころに設えられたジャンピング・スポットに袋を縮ませつつ、5台は走り続けました。
ただしこの付近、鳥取・島根県境付近の県道や広域農道は、あちこちで災害通行止となっています。
その都度迂回ルートを捜して走るのですが、その迂回路がまた素晴らしく楽しい道ばかりなのです。
そんな道のひとつ、タフな屈曲路のK11をインリフト気味に駆け上がって、本日何度目かの「最高」を笑いあいました。
見通しのよいK9から万才峠で島根へと越境し、R314からR432を経てK269に入るのですが、これがまためちゃめちゃ深い山の中を行く狭隘路。
続くK38も含め、道幅は狭いものの路面はきれいで対向車もいないため、アドベンチャー気分で楽しく走ることができるのです。
給油を済ませ、二桁国道ながら交通量僅少のR54を豪快に南下。
ここで先頭に立ってもらったsuite-spiralさんに火がついて、カレラSカブリオレは猛然と走り始めました。
続くK40の連続する下りS字で何とか追い縋った私は、彼の997が激しく放つスキール音を初めて聴くことになるのです(汗)。
走りに走って、三瓶山東の原にある「石見ワイナリー」でようやくの休憩。
ヘトヘトの状況で喰う高原のソフトクリームは抜群に旨かったのですが、もうこれ以上は走れないとの意見で一致した5人のオッサンは、R375沿いの湯抱温泉に向かいます。
一軒宿の「中村旅館」は昔ながらの古びた温泉宿ですが、今日の宿泊者は我々一組だけとのことで、大いに寛ぐことができました。
小さめの内湯がひとつしか無いものの、その湯は含有物が床面に層を成すほど濃厚でビックリ仰天。
そんな温泉に何度も浸かり、テーブルに並べられた山海の幸を平らげつつ、皆で今日の走りを大いに反芻しまくるのでありました。
いや~、走った走った(笑)。
つづく。