三重県・磨洞温泉の朝は、3℃まで冷え込んでいた。
震えながら風呂に向かい、熱めの一番湯に飛び込んで、その温度差に袋が収縮→弛緩する様を大いに堪能する。
和定食の朝飯を腹一杯喰ってチェック・アウト、ボクスターの屋根を開けて出発した。
津ICから伊勢自動車道に乗り、東名阪自動車道、伊勢湾岸自動車道と走って東海環状自動車道/豊田松平ICでアウト。
イマイチ流れの良くない東行きのR301を捨て、K77からK363に入るとトラフィックはほぼゼロとなり、イメージしていた通りの奥三河ドライブが本格的にスタートした。
続くR473は、こんなに素晴らしい道があったのか、と思わず唸る山間の中高速ワインディング・ロード。
R420との併用区間はトンネルを抜けると緩やかな下りとなるが、ルーズなコーナーが続くため、最低限のブレーキングで駆け抜けることができる。
真冬のような冷たい風を切り裂いて、ボクスターは走りに走った。
R257では車列に従ってチンタラ走行を余儀なくされるものの、再びR473に別れるとクルマやバイクは一気にいなくなり、マイペースが復活する。
R151へと左折するが、これまた交通量は超僅少で、ストレートや屈曲セクションを織り混ぜながら長野県境の峠に向かって徐々に上っていった。
いくらなんでも走りすぎなので、道の駅「豊根グリーンポート宮嶋」にピット・イン。
まだあまり腹は減っていなかったのだが、香ばしい匂いに誘われて、胡桃だれをタップリと塗ってもらった大振りの五平餅にかぶりついた。
うーん、旨いっ。
その先、R151は豪快な山岳ワインディングとなり、道は大きな弧を描いて標高を稼いでゆく。
フルパワーで上りきったボクスターは標高1,000mの新野峠を越え、愛知県側ほどには整備されていない長野県側を駆け下った。
それにしても南信州は寒い、本当に寒い。
空は雲に覆われ冷たい風が吹き、気温は5℃にも満たないレベルである。
あまりに寒いので温泉に入ろうと、狭いR418を辿って「おきよめの湯」に立ち寄った。
どえらい山奥なのに、リニューアルしたという建屋はピカピカで、清潔感溢れる内湯と露天風呂で身体の芯まで温まった。
いつものように風呂上がりのオープンカーは極めて爽快で、更に狭くなった断崖沿いの屈曲路をボクスターはひらりひらりとクリアしてゆく。
天竜川にぶつかると道はようやく2車線となり、続くK1は大きな橋を渡ると川を離れ、山を登り始めた。
このK1と、それに続くK83は、ツーリングマップルがなぜリコメンドしないのか不思議になるほどの痛快なドライビング・ロードである。
広狭混在、アップダウンにあらゆる曲率のコーナーが次々と現れ、左手には雪を戴いた中央アルプスの威容を垣間見ることができる。
あぁ、おもしろい。
K83を走りきると、次は広域農道/南信州フルーツライン。
明るい丘陵地帯を走り抜け、その先はK18でひたすら北上を続けた。
途中、崖っぷちの荒れたリアル1車線区間に難儀もしたが、火山峠を越えるセクションでは、久しぶりにタイヤが啼くような走りを楽しむこともできるのだ。
伊那からはK19で引き続き北上を続け、17時過ぎに辰野駅前にある「ダイニング旅館 みのわ屋」に到着した。
具志堅用高とハルク・ホーガンを足して2で割らない、といった感じのご主人曰く100年続いているという旧い造りの旅館は、非常に雰囲気が良い。
桧の風呂で汗を流し、和モダンな趣のダイニングで夕食をいただいた。
凝った小鉢の数々に、刺身や鍋物、トンカツ、蕎麦にデザートと、味も量も大満足である。
さて、明日はツーリング最終日。
三日間、思う存分走ることができたから、朝飯を喰ったら渋滞する前にサッサと帰ろう。
つづく。
和定食の朝飯を腹一杯喰ってチェック・アウト、ボクスターの屋根を開けて出発した。
津ICから伊勢自動車道に乗り、東名阪自動車道、伊勢湾岸自動車道と走って東海環状自動車道/豊田松平ICでアウト。
イマイチ流れの良くない東行きのR301を捨て、K77からK363に入るとトラフィックはほぼゼロとなり、イメージしていた通りの奥三河ドライブが本格的にスタートした。
続くR473は、こんなに素晴らしい道があったのか、と思わず唸る山間の中高速ワインディング・ロード。
R420との併用区間はトンネルを抜けると緩やかな下りとなるが、ルーズなコーナーが続くため、最低限のブレーキングで駆け抜けることができる。
真冬のような冷たい風を切り裂いて、ボクスターは走りに走った。
R257では車列に従ってチンタラ走行を余儀なくされるものの、再びR473に別れるとクルマやバイクは一気にいなくなり、マイペースが復活する。
R151へと左折するが、これまた交通量は超僅少で、ストレートや屈曲セクションを織り混ぜながら長野県境の峠に向かって徐々に上っていった。
いくらなんでも走りすぎなので、道の駅「豊根グリーンポート宮嶋」にピット・イン。
まだあまり腹は減っていなかったのだが、香ばしい匂いに誘われて、胡桃だれをタップリと塗ってもらった大振りの五平餅にかぶりついた。
うーん、旨いっ。
その先、R151は豪快な山岳ワインディングとなり、道は大きな弧を描いて標高を稼いでゆく。
フルパワーで上りきったボクスターは標高1,000mの新野峠を越え、愛知県側ほどには整備されていない長野県側を駆け下った。
それにしても南信州は寒い、本当に寒い。
空は雲に覆われ冷たい風が吹き、気温は5℃にも満たないレベルである。
あまりに寒いので温泉に入ろうと、狭いR418を辿って「おきよめの湯」に立ち寄った。
どえらい山奥なのに、リニューアルしたという建屋はピカピカで、清潔感溢れる内湯と露天風呂で身体の芯まで温まった。
いつものように風呂上がりのオープンカーは極めて爽快で、更に狭くなった断崖沿いの屈曲路をボクスターはひらりひらりとクリアしてゆく。
天竜川にぶつかると道はようやく2車線となり、続くK1は大きな橋を渡ると川を離れ、山を登り始めた。
このK1と、それに続くK83は、ツーリングマップルがなぜリコメンドしないのか不思議になるほどの痛快なドライビング・ロードである。
広狭混在、アップダウンにあらゆる曲率のコーナーが次々と現れ、左手には雪を戴いた中央アルプスの威容を垣間見ることができる。
あぁ、おもしろい。
明るい丘陵地帯を走り抜け、その先はK18でひたすら北上を続けた。
途中、崖っぷちの荒れたリアル1車線区間に難儀もしたが、火山峠を越えるセクションでは、久しぶりにタイヤが啼くような走りを楽しむこともできるのだ。
伊那からはK19で引き続き北上を続け、17時過ぎに辰野駅前にある「ダイニング旅館 みのわ屋」に到着した。
具志堅用高とハルク・ホーガンを足して2で割らない、といった感じのご主人曰く100年続いているという旧い造りの旅館は、非常に雰囲気が良い。
桧の風呂で汗を流し、和モダンな趣のダイニングで夕食をいただいた。
凝った小鉢の数々に、刺身や鍋物、トンカツ、蕎麦にデザートと、味も量も大満足である。
さて、明日はツーリング最終日。
三日間、思う存分走ることができたから、朝飯を喰ったら渋滞する前にサッサと帰ろう。
つづく。