PSM failure
Consult a garage
Adapted driving permitted
んもー、これから数千kmの旅に出るところなのに・・・(涙)。
と言っても、現時点ではボクスターの走りには異常も違和感もまったくありません。
東名高速道路の東京料金所先にクルマを停め、一旦エンジンを切ってから再始動すると、もうメッセージは消えていました。
PSM、すなわちポルシェ・スタビリティ・マネージメントはいわゆるスタビリティ・コントロール=横滑り防止装置の一種ですから、多数のセンサーで常に車両の状態を監視していることぐらいは私も知っています。
恐らく、どこかのセンサーが何らかのエラーを拾って吐き出したということなのでしょう。
ちなみに
一昨年の夏には、能登半島で「エンジン・オイルが空っぽだ!」的な警告に袋が縮み上がりましたが(汗)、幸いなことにそれも一度限りのフェイク・ウォーニングだったのです。
なので今回もあまり心配はせずにリスタート、以降、1,000kmを超える高速道路走行を経て大分県/中津市のホテルでボクスターを降りるまで、再発することはありませんでした。
なお、万が一PSMが本格的にブチ壊れた場合は、黄色ではなく赤いアイコンが灯り、運転の即時中止を求めるメッセージが発出されるとの由。
エンジンやブレーキなどを統合制御しているシステムですから、マジで壊れたらシャレにならないんですね(震)。
ところが翌日以降も、ほぼ毎日1回の割合で、この「PSM failure」が表示されるようになりました。
表示されるタイミングはバラバラで、朝イチだったり昼だったり夕刻だったり、信号待ちの停車中だったり2速のワインディング走行中だったりカントリー・ロードのクルージング中だったりと、まったく脈絡がありません。
共通しているのは、初日と同じように走行にはまったく影響が感じられず、エンジン再始動でメッセージが消えること。
実際にスタビリティ・コントロールがキャンセルされていたとしても、意図しないアンダー/オーバー・ステアに遭遇しない限りは大丈夫ですし、そもそもエラー・メッセージもすぐにリセットできて当日は再発しないことから、本件はクリティカルな問題ではないと判断。
そのまま、10日間/4,000kmにおよぶ九州の旅を最後まで続けています。
とは言え、やはり放置しておくわけにもいかず、帰宅後すぐにディーラー・サービスに診てもらうことも考えましたが、その前にダメ元で試してみたいことがひとつありました。
話は、ここから2ヶ月近く前に遡ります(長いな~)。
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2018年の10月初旬、ボクスターのエアクリーナー・エレメントを交換しました。
インターバルは整備手帳に記載のある通り約3万kmで、今回は総走行距離が12万km目前となったタイミングで通算4度目の作業です。
これまでエアクリーナー・エレメントは、毎回、紙製のフィルターである純正品「98111013000」を使用していました。
このパーツは981型ボクスター/ケイマンの専用品で、それ以前の986/987型用や最新の982型用、或いは911の各モデル用などは流用不可。
それ故か入手があまり容易ではなく、3万km時に
DIYで交換した際にも、国内では正規ディーラー以外のルートを見つけることができませんでした。
仕方なく
eBayで探してアメリカから仕入れたものの、時間はかかるしあまり安くもありません。
で、6万km時と9万km時には、定期点検と同時にディーラー・サービスで手配/作業してもらったのです。
自分でカンタンに交換できるのに、情けないですね・・・(涙)。
ということで、今回は国内で入手できる社外品を購入し、DIYで交換しました。
リプレイス用フィルターではおなじみのK&N製、型番は「
E-0666」です。
2つセットで約2万円ですから、ディーラーで純正品に交換してもらうのとほぼ同じですね。
ただ純正品と決定的に違うのは、交換不要の湿式フィルターであること。
インポーターの説明によれば、汚れ具合によるもののクリーニングの目安は3万㎞前後だとのことなので、メンテナンス・サイクルも純正品と変わりません。
清掃の際には専用のオイルなどを用意する必要がありますが、いずれにせよランニング・コストは低減され、新品交換の必要もなくなることになります。
半永久的な使用を前提としたK&Nのフィルターは、とてもガッシリとしたクオリティの高い作りとなっています。
全長は純正品より短く、フィルター部分はアルミ・メッシュでカバーされ、インテークにセットするジョイント部へ固定するための専用のネジが附属していました。
フィルタリング・オイルは最初から塗布されていましたので、すぐに純正品と同じ工程で作業することができます。
装着後も、鈍感な私は「レスポンス・アップ!パワー&トルク・アップ!燃費アップ!吸気音アップ!」などの御利益を体感することはまったくできませんでしたが(涙)、それでも前述のメンテナンス・メリットから、自分としては今回のリプレイスには大いに満足していたのです。
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で、11月下旬に"PSM failure"が発生。
エアクリーナー・エレメントの交換から約2ヶ月/2,000km以上走ってからのことですので、双方の因果関係など当初はまったく考えてもいませんでした。
しかしながら、ポルシェに限らず一般的にエアフロー関係のセンサーはシビアだと聞きますし、エアクリの交換で吸入気の流量や流速が変わったのであれば、それは当然ECUへとフィードバックされることでしょう。
そこから先はサッパリわかりませんが(汗)、結果的にPSMの動作スキームに影響を及ぼしたのではないか、と考えたのです。
その仮説を確かめるには、エアクリーナー・エレメントを純正品に戻してみるしかありません。
今回、純正のエアクリはアメリカの
PelicanPartsに発注。
他にもプライマリ/セカンダリの2種のエアコン・フィルターなどを併せてオーダー、その10日後に自宅へとパーツが届き、年明けにボクスターへ装着しました。
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純正エアクリーナー・エレメントに戻してから、
山/
海/
湖などを走って約1,200km。
おかげさまで、PSM故障メッセージはまったく表示されなくなりました。
エアクリに起因するとのエビデンスはありませんが、とりあえずは目論見通りの結果となって大満足です。
次回、点検整備などで入庫した際にでも、プロにチェックしてもらうことと致しましょう。
もう二度と、変な警告灯が点いたりしませんように(祈)。