歯を磨きながら
道路交通情報をチェックしてみると、今のところ高速道路に渋滞は発生していません。
とは言え出発が大幅に遅れるのは事実なので、あまり遠くへは行かずに近場を軽~く走ることにしました。
100km/h前後で流れる車列に従って常磐自動車道を走り、土浦北ICでアウト。
快走防止の凶悪な段差が設えられたアプローチを上がって表筑波スカイライン/朝日峠駐車場にボクスターを駐め、涼やかな風に吹かれながら、麓のファミリーマートで仕入れた握り飯を頬張りました。
うむ、旨い。
そのまま稜線上を走り、風返し峠から北麓方面へと下山。
路面はハーフ・ウェット、ここ数日の天候で落とされたと思われる木の葉が水分を含み、ただでさえグリップ・レベルの低い表筑波スカイラインはなかなかのスリパリー・ロードとなっていました(汗)。
まだクルマの少ないフルーツラインをマイペースで北上、道祖神峠を越えて笠間まで下り、あまり走ったことのないK226を行きます。
途中には砕石場があり、痛めつけられたアスファルトと共に荒れた雰囲気を醸し出していましたが、そこを過ぎると辺りは気持ちの良い田園風景となりました。
たくさんの客で賑わう「
物産センター山桜」で小休止、さてこれからどうしようかと思案した挙句、栃木県境を越え久しぶりに馬頭温泉郷で汗を流し、猪肉南蛮蕎麦を喰うことに決定!
当時のBlogをチェックしつつ大枠のルートを決め、ビーフラインへと飛び出していきました。
那珂川に沿ってチンタラと北上するR123から1.5車線のK212へとエスケイプすると、途端に他のクルマはいなくなります。
空の雲は消え、気温は30℃を越えるレベルの暑さとなってきましたが、実にいい気分です。
K39→K12→K274と選んで走った県道は文字通りのカントリー&ワインディング・ロードで、必要も無いのにゲトラーグを1段下げてエンジンを回し、ボクスターのドライビングを大いに堪能しました。
R293で栃木県に入り、そのまま温泉を目指します。
馬頭温泉郷の外れにひっそりと佇む「
八溝温泉」は、
4年前にクルマ仲間のShimaさんに初めて連れてきてもらって以来です。
前回同様、受付のおばちゃんに「露天風呂は湯を張っている途中なのでまだぬるいですが・・・」と言われましたが、いやいや、この暑さですからむしろ大歓迎!
生い茂る緑に包まれた独りの露天風呂には下を流れる川から吹いてくる風がそよぎ、そりゃもう筆舌に尽くしがたいレベルの気持ち良さでした。
長風呂から出てイヌと戯れながらひとやすみ、汗が引いたところで蕎麦処の「
古館[こだて]」へ。
ほぼ満席の店内で迷わず注文した「八溝ししまるせいろそば」は、地元で獲った猪の肉を、茄子や葱などと共に南蛮風のつけ汁に仕立てた一品です。
肉そのものは固いのですが、つけ汁へと移ったダシが抜群の味で、このコクと旨味は他の素材では出せないのではないかと思われます。
蕎麦湯で割って最後の一滴まで全て飲み干し、再び噴き出した汗を拭いつつ、大満足で店を後にしました。
さ、撤収です。
とは言ってもすぐに高速道路に乗るつもりはありませんので、
ツーリングマップルを参照しながら良さそうな道を択んで帰る所存です。
まずは那珂川に沿ってK27を南下していきますが、この道は快走2車線から途中でいきなり山の中の屈曲路となります。
他にクルマを見かけることもなく、木洩れ日の中を楽しく走ることができました。
茂木から茨城県境へと至るK206→K286は田園地帯をトレースする好ましい道、その先はK257→K140と結んで往路のフルーツラインに復帰。
先行車両を安全かつ迅速にブッコ抜きながら土浦北ICまで戻り、空いている常磐道で帰路に就きました。
本日の走行距離は、394km。
走行時間は6時間03分、平均速度は66km/h。
平均燃費は、11.6km/lでした。
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ホントは早起きしてもっと遠くへ行くつもりだったのに、不覚にも二度寝してしまった52歳(涙)。
とは言え、7時前のスタートでも十分に楽しくボクスターを走らせることができ、素晴らしい温泉と旨い蕎麦をも堪能させていただきました。
帰路の時間帯には、東名や中央、関越道などでは既に凶悪な渋滞が始まっていたようですが、常磐道は予測通り渋滞ゼロだったのも嬉しいですね。
茨城/栃木/福島の県境付近には怪しく楽しそうな山道がたくさんありますから、思い立ったらこのエリアへ、また走りに行こうと思います!