夏のツーリング三日目は、なかなかタフな一日となった。
朝7時前、上越市内のホテルをチェック・アウト。
陽射しが鬼のように強く既に暑いのだが、そんなことには一切お構いなく、ボクスターの屋根を躊躇なく開け放つ。
近くのローソンでコーヒーとカツサンドの朝食を済ませ、南へと下る。
これからK95で開田峠を越えて長野県に入り、K502/奥志賀林道をひた走って、涼しい志賀高原へと向かうプランなのだ。
いずれも走り応えのある山岳路で、ワクワクしながらカーナビをスクロールさせると・・・おや?
開田峠、奥志賀林道、共に「災害通行止め」との無情なVICS情報(涙)。
と言って、混雑することが火を見るよりも明らかな晴天の三連休にR252/志賀草津道路を選ぶことなど、早朝ならともかくこの時間帯では決してあり得ない。
路肩にボクスターを停め、新潟県や長野県の道路規制情報を調べまくった結果、最も遠回りと思われる秋山郷→雑魚川林道ルートで志賀高原を目指すこととした。
上越市郊外から、R405で東へと走る。
田園地帯を抜けて山に入り、豪快なワインディング・ランを堪能する。
この付近は初めて走ったが、こんなに気持ち良く走れる道だとは予想もしていなかった。
走らなきゃわからないことや、走って初めてわかることが、まだまだたくさんあるのだ。
道の駅「雪のふるさとやすづか」でルートを再確認し、R405の狭隘区間を行く。
新潟県に突入、小さな峠や集落を結ぶ道は他に誰もおらず、実に楽しくマイペースで走り続けることができた。
通行止め区間をR353で迂回し、津南から引き続きR405を南下。
ここも初走行、30km以上も続く一本道だが、気温は30℃を越えて陽射しもキツく、走っているうちに頭がクラクラしてきたので、途中から幌を上げてエアコンを全開にする。
山の中の1車線路をひたすらトレースし、長野県に入れば秋山郷。
深い谷の対岸に1500m級の山々が聳える、文字通りの秘境である。
いやはや、すんごいところに来たもんだ。
多少気温も下がってきたため、再びルーフを開けてのんびりと走った。
R405は山の中で終点となり、切明温泉を通過して雑魚川林道に入る。
道端の沢には溶けきれずに崩れた雪渓が折り重なっているほどの山奥ではあるが、どうにも陽射しが厳しく感じられて、もう一度屋根を閉じた。
全線舗装、特に狭くもなく予想以上に走りやすいとは言え、カーブ・ミラーの整備は万全とは言えず、キープ・レフトさえできないバイクがコーナーの向こうから突っ込んでくるので、注意が必要だ。
走り続けてようやくK502/奥志賀林道に合流。
ここから北、野沢温泉方面は通行止めなのだが、南へは問題なく走ることができることを確認し、迂回ミッションは無事に完了と相成った。
が・・・。
やはり、体調がイマイチだ。
頭がボーッとし、身体に力が入らず、胃のむかつきも覚えることから推して、もしかすると軽い熱中症になったのかもしれない。
このまま無理に走り続けるのはヤバそうなので、温泉にでも浸かってゆっくり休もうと、R292の先にある「ホテル熊の湯」に立ち寄った。
不思議な緑色の露天風呂、湯温は推定39℃、外気温は26℃。
温めの湯に浸かっては涼みを繰り返しているうちに、すっかり気分が良くなった。
風呂から上がって冷たい山の水で顔を洗い、水分をタップリと補給したらリスタート。
2時間近くのブレイクとなったが、あのまま走り続けていたら、どこかで事故の憂き目にでも遭っていたことだろう。
いや、参った。
R292/志賀草津道路は予想通りクルマが多く、マイペースで走ることはできない。
大混雑の横手山ドライブインをチラ見しつつ走り、国道最高地点の渋峠をパスすると、だいぶ流れが良くなった。
万座高原からK466/上信スカイラインに入るとようやく他車は消えて快走を取戻し、K112をトレースして終着の毛無峠に初めて立った。
寂寥感の炸裂する光景ではあるが、三連休でもあるためか、駐まっているクルマやバイクの台数は予想外に多い。
太陽は近くてジリジリとくるものの、吹く風は涼しく爽やかだ。
「果て」の景色を存分に眺めてから、来た道を万座方面へと戻っていった。
万座ハイウェー/浅間白根火山ルートで、気持ちよく下山。
1,050円の有料道路ではあるが、その料金に見合った走りができたと思う。
で、終着の万座鹿沢口まで下りるや否や、K59を草津方面に戻ってつまごいパノラマラインに入る。
何度となく走っているこの広域農道は相変わらずいい道で、以前に比べればクルマやバイクの姿を見かけるようになったとはいえ、その快走路っぷりに変わりはない。
北コース・南コースと走りまくるうちに夕刻を迎え、ありがたいことに、不調で喰えなかった昼飯の分まで食欲が戻ってきてくれた。
スマートフォンで見つけた森の中の「和食 あやめ亭」は予約で一杯のようだが、お独りさまなら、とカウンターに案内してもらう。
やまと豚のすきやき御膳は、地産地消を謳う店らしく、肉も野菜もタップリで味も良い。
店を出て宿へ向かう途中に寄り道したキャベツ畑では、 日没直後の入道雲が茜色に染まっていた。
「北軽井沢高原ホテル」というリゾート・ホテル的な名前とは裏腹な素泊まりの宿は、一泊税込み5,000円。
なのにバス&トイレつきの和室は10畳と広く、人工温泉の大浴場もあって十分寛げる。
窓を開ければエアコン要らずの涼しさで、ぐっすりと眠れそうだ。
明日、連休最終日の高速道路は、午後の早い時間から数十kmレベルの大渋滞が予想されている。
半端な未練は断ち切って、チェック・アウトしたらまっすぐ家に帰ろう 。
陽射しが鬼のように強く既に暑いのだが、そんなことには一切お構いなく、ボクスターの屋根を躊躇なく開け放つ。
近くのローソンでコーヒーとカツサンドの朝食を済ませ、南へと下る。
これからK95で開田峠を越えて長野県に入り、K502/奥志賀林道をひた走って、涼しい志賀高原へと向かうプランなのだ。
いずれも走り応えのある山岳路で、ワクワクしながらカーナビをスクロールさせると・・・おや?
開田峠、奥志賀林道、共に「災害通行止め」との無情なVICS情報(涙)。
と言って、混雑することが火を見るよりも明らかな晴天の三連休にR252/志賀草津道路を選ぶことなど、早朝ならともかくこの時間帯では決してあり得ない。
路肩にボクスターを停め、新潟県や長野県の道路規制情報を調べまくった結果、最も遠回りと思われる秋山郷→雑魚川林道ルートで志賀高原を目指すこととした。
上越市郊外から、R405で東へと走る。
田園地帯を抜けて山に入り、豪快なワインディング・ランを堪能する。
この付近は初めて走ったが、こんなに気持ち良く走れる道だとは予想もしていなかった。
走らなきゃわからないことや、走って初めてわかることが、まだまだたくさんあるのだ。
道の駅「雪のふるさとやすづか」でルートを再確認し、R405の狭隘区間を行く。
新潟県に突入、小さな峠や集落を結ぶ道は他に誰もおらず、実に楽しくマイペースで走り続けることができた。
通行止め区間をR353で迂回し、津南から引き続きR405を南下。
ここも初走行、30km以上も続く一本道だが、気温は30℃を越えて陽射しもキツく、走っているうちに頭がクラクラしてきたので、途中から幌を上げてエアコンを全開にする。
山の中の1車線路をひたすらトレースし、長野県に入れば秋山郷。
深い谷の対岸に1500m級の山々が聳える、文字通りの秘境である。
いやはや、すんごいところに来たもんだ。
多少気温も下がってきたため、再びルーフを開けてのんびりと走った。
道端の沢には溶けきれずに崩れた雪渓が折り重なっているほどの山奥ではあるが、どうにも陽射しが厳しく感じられて、もう一度屋根を閉じた。
全線舗装、特に狭くもなく予想以上に走りやすいとは言え、カーブ・ミラーの整備は万全とは言えず、キープ・レフトさえできないバイクがコーナーの向こうから突っ込んでくるので、注意が必要だ。
走り続けてようやくK502/奥志賀林道に合流。
ここから北、野沢温泉方面は通行止めなのだが、南へは問題なく走ることができることを確認し、迂回ミッションは無事に完了と相成った。
が・・・。
やはり、体調がイマイチだ。
頭がボーッとし、身体に力が入らず、胃のむかつきも覚えることから推して、もしかすると軽い熱中症になったのかもしれない。
このまま無理に走り続けるのはヤバそうなので、温泉にでも浸かってゆっくり休もうと、R292の先にある「ホテル熊の湯」に立ち寄った。
不思議な緑色の露天風呂、湯温は推定39℃、外気温は26℃。
温めの湯に浸かっては涼みを繰り返しているうちに、すっかり気分が良くなった。
風呂から上がって冷たい山の水で顔を洗い、水分をタップリと補給したらリスタート。
2時間近くのブレイクとなったが、あのまま走り続けていたら、どこかで事故の憂き目にでも遭っていたことだろう。
いや、参った。
R292/志賀草津道路は予想通りクルマが多く、マイペースで走ることはできない。
大混雑の横手山ドライブインをチラ見しつつ走り、国道最高地点の渋峠をパスすると、だいぶ流れが良くなった。
万座高原からK466/上信スカイラインに入るとようやく他車は消えて快走を取戻し、K112をトレースして終着の毛無峠に初めて立った。
寂寥感の炸裂する光景ではあるが、三連休でもあるためか、駐まっているクルマやバイクの台数は予想外に多い。
太陽は近くてジリジリとくるものの、吹く風は涼しく爽やかだ。
「果て」の景色を存分に眺めてから、来た道を万座方面へと戻っていった。
万座ハイウェー/浅間白根火山ルートで、気持ちよく下山。
1,050円の有料道路ではあるが、その料金に見合った走りができたと思う。
で、終着の万座鹿沢口まで下りるや否や、K59を草津方面に戻ってつまごいパノラマラインに入る。
何度となく走っているこの広域農道は相変わらずいい道で、以前に比べればクルマやバイクの姿を見かけるようになったとはいえ、その快走路っぷりに変わりはない。
北コース・南コースと走りまくるうちに夕刻を迎え、ありがたいことに、不調で喰えなかった昼飯の分まで食欲が戻ってきてくれた。
スマートフォンで見つけた森の中の「和食 あやめ亭」は予約で一杯のようだが、お独りさまなら、とカウンターに案内してもらう。
やまと豚のすきやき御膳は、地産地消を謳う店らしく、肉も野菜もタップリで味も良い。
店を出て宿へ向かう途中に寄り道したキャベツ畑では、 日没直後の入道雲が茜色に染まっていた。
「北軽井沢高原ホテル」というリゾート・ホテル的な名前とは裏腹な素泊まりの宿は、一泊税込み5,000円。
なのにバス&トイレつきの和室は10畳と広く、人工温泉の大浴場もあって十分寛げる。
窓を開ければエアコン要らずの涼しさで、ぐっすりと眠れそうだ。
明日、連休最終日の高速道路は、午後の早い時間から数十kmレベルの大渋滞が予想されている。
半端な未練は断ち切って、チェック・アウトしたらまっすぐ家に帰ろう 。