集合は朝7時、館山自動車道/君津PAです。
アロイ・ホイールやセラミック・コンポジット・ブレーキ用のキャリパーに新たな粉体塗装を施し、エグゾースト・システムをアクラポヴィッチ製のそれに換装した(汗)、997型ポルシェ・911カレラSカブリオレのsuite-spiralさん。
数日前から風邪を引いてしまい、今日のために前日の仕事を休んで体調を整えてきたという(涙)、BMW ALPINA B3 GT3で静岡からやってきたM郎さん。
今回のドライブとはまったく関係なく、独りで走りに行く途中でたまたまこのPAに立ち寄ったがために、オッサンたちとの同道を余儀なくされることとなった若者(笑)、ホンダ・S2000に乗るSho-zさん。
公私を問わず、日本各地で旨いもんを大量に喰い倒している松さんのBMW ALPINA B3 3.3を先頭に、5台はETCゲートから一般道へと降り立ちました。
まずはK163で、鹿野山ヒルクライム。
チャンネルを合わせたトランシーバからは、「路面が心配だからゆっくり行きま~す」と松さんの猫撫で声が聴こえてきますが、それがお約束の「前フリ」であることは百も承知です。
了解、と返答しながらセンター・コンソールのスポーツ・スイッチに手を伸ばすと、一瞬の後にチームはワインディング・モードに突入しました(笑)。
K93で下山、R465を経てK182/もみじロードをノン・ストップで南下。
気温は2℃から3℃とかなり冷え込んでいるものの、カブリオレも2台のロードスターも、当然の如く君津PAから屋根は開けたままです。
頬に感じる冷たい風と、前を行く4台のサウンドとが渾然一体となって、とても気持ちいいですねぇ。
K34を東に走り、K88にスイッチ。
(知っている人は知っている)難所・しいたけ村コーナーをアクセル・オンで無事にクリアし、小さな峠を越えてダウンヒルを続けました。
K89に出た松さんのB3は左へと曲がり、未改良区間の残るR410を経て我々をK258へと誘い込みます。
ルート的には完全な遠回りなのに、わざわざこんな狭い山道を選んで走らせるとは、松さん、あなたって人は何て・・・何ていい人なのでしょう!
復帰したK88沿いの道の駅「三芳村 鄙の里」で、大笑いしながらのクール・ダウンとなりました。
ここからは私が先頭となり、安房グリーンラインを走ります。
心配していた流れ出しの箇所もなく、完全二車線の広域農道を気持ち良くクルージングし続けました。
「海が見たい!」という松さんのリクエストに応えるべく、最後のトンネルを出て名倉海水浴場へ。
気温は8℃まで上がっており、吹く風も穏やかで、クルマを降りていても寒くありません。
いつも思うのですが、海が全く見えない内陸部をさんざん走った先にあるこの浜辺に立つと、到達感や達成感が溢れだしてくるんですよね。
これからもまた何度となく、独りで、或いは仲間たちと、この場所へやってくることになるでしょう。
・・・などと感慨に耽っていると、「腹減ったのでメシ喰いに行きましょう~」と松さんの声。
外房沿い、房総フラワーラインはまずまずのペースだったものの、沿岸部の街を結ぶR128は当然ながらクルマも信号も多く、延々とチンタラ走行を強いられることになりました。
幸か不幸か外気温は10℃を越え、冬の陽光が降り注ぐオープン・コクピットはポカポカと暖かく、油断をすると睡魔に押し倒されそうになるほどです。
スピードの出し過ぎはもちろんいけませんが、意図せず低速で走らされる方がむしろ危険であることを、改めて痛感した次第です。
眠気と闘いながら鵜原までやってきた一行は、松さんの案内で商店街にある「レストランこだま」に入ります。
ここの勝浦タンタンメンは、コクのあるスープにラー油の辛みが程よく効いており、ストレートの細麺と相俟ってとても旨い。
さすがは松さん、いい店をご存知ですねぇ。
汁まですべて平らげて、眠気も一気に吹き飛びました。
ちなみにSho-zさんと私は普通盛りでしたが、M郎さんとsuite-spiralさんは大盛りを激喰い。
と言うことは、松さんは特盛りか?と思いきや、意外なことに普通サイズの丼が運ばれてきました。
しかしながらそのタンタンメンの表面にはハムのようなデカさのチャーシューが4枚も浮かび、更に松さんは躊躇することなくアツアツのメンチカツを追加で発注したではありませんか。
「麺を抑えて肉を増す」、そのパラダイム・シフトに裏打ちされた松さんの切れ味鋭いタクティクスには、武経七書の一つと言われる「孫子」の兵法もビックリです(←意味不明)。
ルートのアウトラインを共有してもらったsuite-spiralさんをパイロットに、直後の私がトランシーバでナビゲーターを務め、M郎さん/Sho-zさん/松さんを引っ張ります。
これがもう、楽しいのなんの!
ルーム・ミラーに光るデイタイム・ランニング・ライトにB3 GT3からのプレッシャーを常に意識させられつつ、カレラSカブリオレのクワッド・テール・パイプから放たれるフラット・シックス+アクラポヴィッチの素晴らしいサウンドをシャワーのように浴びながら、K82→K177→K178→K81→K32→K145→K166と交通量僅少or皆無のカントリー&ワインディング・ロードを駆け抜けて、圏央道/木更津東ICまでひたすら走り続けることができました。
近くのセブン-イレブンで、コーヒー・ブレイク。
後続の皆さんからは、「どこをどう走ったかサッパリわからない」「普通はそんなところで曲がらないだろってところを何度も曲がった」「あんなルート、覚えられるワケがない」などと、次々にお褒めの言葉を頂戴することになります(←褒められてるのか?)。
ICの脇に新しくできた道の駅「木更津 うまくたの里」で直売の野菜などを仕入れ、名物のピーナッツ・ソフトクリームに舌鼓を打ち鳴らし、再走を誓って笑顔で解散となりました。
本日の走行距離は、309km。
走行時間は5時間4分、平均速度は63km/h。
平均燃費は、10.5km/lでした。
大食漢の・・・いや(汗)、幹事役の松さん、本当にありがとうございました。
一昨年/昨年に引き続き、今回も爽快なファスト・ランと旨い勝浦タンタンメンを満喫することができました。
M郎さん、suite-spiralさんとも楽しく走らせてもらいましたが、図らずも、ご自身の倍以上の年齢を刻んだオッサンたちと一緒に走るハメになったSho-zさんには、何と申し上げて良いのやら、うーん・・・。
・・・ま、気にせずまた一緒に走りましょう!(←いいのか?)