クルマ仲間のShimaさんの誘いに乗って、ドライブに行ってきました。
朝7時、集合場所の関越自動車道下り線/嵐山PAの気温は1℃。
真冬に戻ったかのような寒さでしたが、これは放射冷却に因るものであり、即ち晴天無風な絶好のドライブ日和を示唆するものですから苦にもなりません。
一番乗りで缶コーヒーを飲みながら待っていると、まずやってきたのはM郎さんのBMW ALPINA B3 GT3。
生産台数99台のリミテッド・スペシャルで、M郎さん曰く「見ているだけで飯が3杯喰える」のだそうです(笑)。
続いて登場したのは、E36型BMW3シリーズをベースに製作されたアイディング・325i-S3です。
極めて希少なコンプリート・カーなのですが、オーナー・ドライバーのsuite-spiralさんはそんなことにはお構いなく、山中の屈曲路系を遠慮なく走らせまくります(汗)。
しょっちゅう一緒に走らせてもらっているShimaさんのALPINAロードスターだって、日本に輸入されたのは40台にも満たないと言われるとってもレアなクルマ。
そのうちクラシック・トリムは僅か7台、うちアルピン・ホワイトはたった1台・・・だからこそ走らせなきゃ勿体無い、と彼は言うのです(頷)。
降霜の影響か、山が近づくにつれてハーフ・ウェットな路面が現れますが、いつものペースを守っている限り不安はありません。
R299が迷うことのない一本道になったところでパイロットをShimaさんに譲り、最後尾から志賀坂峠越えのワインディングに突入。
ドライビング・モードをスポーツ・プラスに設定し、ギア・スティックを2速に叩き込んだボクスターで3台を追いますが、これがもう楽しいったらありゃしない!
ALPINAロードスター/B3 GT3/アイディングS3が山坂道を走っている画を目の当たりにしているなんて、世界中で私一人だけじゃないでしょうか。
特に前を行くS3のエグゾースト・サウンドは実に素晴らしく、群馬県側のダウンヒルで響くシフト・ダウン時のブリッピング・ノートなどは、その音が良く聴こえるオープンカーを買って本当に良かったと思えるレベルです。
いやもう、最高(笑)。
奥多野エリアに入ってR299を引き続き西に走り、休業期間を経て3月1日から再開したという浜平温泉「しおじの湯」に到着したのが9時30分。
ところが開店時刻が従前の10時から11時に変更されたとのこと、更に浴後に喰おうと思っていたうどん屋も本日休業の旨が判明したため、この地を離れることになりました。
K45を北に向かい、下仁田からR254を経由してK51、K196で妙義山へのヒルクライムです。
荒れた路面と急勾配&屈曲路にトラクションを奪われないよう気をつけながらワインディングを駆け上がり、頂上の駐車場で小休止。
深く高い青空からは春を思わせる陽光が降り注ぎ、朝の寒さがウソのようにポカポカと暖かで、実にいい気分です。
ここから松井田方面へとタイト&ファンなコーナリング・ロードが続くのですが、ところどころ路面に撒かれている砂で滑る滑る。
Shimaさんもロードスターの4輪が大きくスキッドし、「袋がキュンとした」のだそうです(汗)。
群馬県は雪が降ると道路に大量の砂を撒くようで、この時期の山坂道にはどこもかしこも砂が残っています。
「滑り止めの砂で滑る」、今年もまたそんなアイロニーが、我々オッサン・ドライバーに春を告げてくれるのです(←そうか?)。
一足先に撤収するsuite-spiralさんを道の駅「みょうぎ」で見送って、残る3人は昼飯を喰うことにします。
静かな山里にある「田舎や」は雰囲気のいい古民家造りで、座敷に上がり込み仏壇の前(笑)の座卓で待つこと暫し。
コシのある水沢系のツルツル平打ちうどんは噛みしめると小麦の甘みがし、カラッと揚がった天ぷらともども実においしくいただきました。
M郎さんとShimaさんは蕎麦を選択、大盛りをペロリと平らげて、こちらもまた満足のご様子で何よりです。
あっという間に満席となった店を出、幌を下ろしたまま松井田妙義ICから上信越自動車道に乗り、ヅラが飛んでくレベルで快走。
藤岡PAに併設されたハイウェイオアシス/道の駅「ららん藤岡」に立ち寄り、下仁田ねぎや春キャベツなどの地物野菜をしっかりと買い込んで、まだ空いている関越道で帰路に就きました。
Shimaさん、M郎さん、suite-spiralさん、今回も安全で楽しいドライブをありがとうございました。
ロード・コンディションや山々の風景、風の感触などから、着実な春の訪れを感じた一日となりました。
次回はさらに標高のある山を目指して、また一緒に走りましょう!