「おはようございます」
「おはようございます。久しぶりだねぇ。で、M3カブはどこ?」
「いや、アレっす」
「アレって・・・あれ?(汗)」
タイプ991、ポルシェ・911カレラS。
濃厚なブルーのボディに巨大な20インチ・ホイールを嵌め、ダークな色調のレザー・トリム・インテリアの左側に設えられたステアリングのコラムには、鈍く光るシフト・パドルがセットされています。
エンジンは3.8リッター/H6/NA、400psに44.9kgm・・・って、どこで使うのよそんなパワー(汗)。
走り系から快適系まであらゆるレベルのオプションが装備されており、恐らく新車乗り出し価格は私のボクスターの2.5倍以上でしょう。
しかしまぁ、すんごいクルマを手に入れましたねぇ。
外装から内装までジロジロと拝見しつつ、購入の経緯からファースト・インプレッションなどをタップリと訊かせていただきました(詳細はYubaさんのBlog「
911 CRUISE」を参照ください)。
PAに併設されたスマートICから、一般道に出ます。
今日は房総方面をあまり走ったことが無いと言うYubaさんを先導させてもらうことになっており、天気が良ければ海沿いを走ろうと思っていたのですが、どんよりと曇っているので内陸部を南へと下っていくことにしました。
K163→K93と鹿野山の屈曲路を走り、R465を経て南房総へと続くK88のトレースを開始します。
交通量僅少、広狭混在のカントリー&ワインディング・ロードを駆け抜けてゆくものの、私がどんな速度でボクスターを走らせても、バック・ミラーに映るカレラSの大きさが変わることはありませんでした(汗)。
戸面原ダムを越えた山の中で、小休止。
切通しを抜けてゆく冷たい風をものともせず、991と981を前にクルマ談義は続きます。
リスタート後もK88を走り続ける、ボクスターとカレラS。
信号待ちの際にオープン・トップの後方から聞こえてくるのはボクスターのエンジン音・・・ではなく、低く太く唸るカレラSのアイドリング・サウンドです(汗)。
山間部を抜け出してアクセスするのは、以前よりクルマもゼブラ・ペイントも増えたものの相変わらず房総随一の快走路と言っていい広域農道、安房グリーンライン。
前走車を安全かつ迅速にブッコ抜きながら2台で気持ち良く走っているうちに、空を覆っていた雲がゆっくりと溶け始めました。
広域農道の終着から海岸に出ると、南房の海は雲間の太陽に照らされてキラキラと輝き出しています。
風は山の中よりも弱く暖かく、クルマの話をしながらボケ~ッと過ごすのに最適なシチュエーション。
いやはや、素晴らしいですなぁ。
青さを取り戻しつつある海を前に斜光と逆光とが織り成す陰影をボディに映す2台の姿は実にカッコよく、「いいねぇ」「最高っすねぇ」などと言いながら、少し引いた位置から二人してシャッターを切るのでありました。
ここからはしばらく右手に海を眺めながらのんびりと走り、K297を経てK186で再び山の中へ向かいます。
「前方:クルマなし、後方:カレラSがマーク」の状態のまま(汗)、エンジン中速域のピックアップやサウンド、ミドル・コーナーでのハンドリングを存分に楽しみました。
沿道に何もなく、「ツーリングマップル」にもリコメンドされないマイナーな県道は、我々にとってはむしろ極めて魅力的な道であることが少なくありません。
往路のK88やこのK186はその典型だと思っていますが、房総半島にはこの手の道が多いんですよね。
R410→R465と亀山湖まで走り、開店直後に満席となった「上総屋京兵衛」の鴨せいろ蕎麦をすすりながら、そんな房総の意外な「深さ」についてYubaさんと語り合いました。
腹も満たされたので、渋滞する前に東京方面へと向かいます。
知らぬ間に無料開放されていた房総スカイラインを多くのクルマとともにダラダラと走りましたが、終着の交差点で東京方面への右折レーンに5台ほど並んでいたため、イヤになって方針変更!(←たった5台でか?)
山間のR465を東に向かい、帰る前にもう一度海を眺めようとK256から新舞子海水浴場に立ち寄りました。
東京湾越しに見えるはずの富士山は残念ながら雲に隠れていましたので、いずれまたフルヌードを拝みに来るとしましょう。
で、暖かな陽射しにYubaさんが開け放っていたカレラSのスライディング・ルーフ。
991のそれを私は初めて見たのですが、ルーフ・パネルの殆どがそのまま後方外部にスライドするんですねぇ。
開口部の広さはともかく、可動部の面積は991のタルガ・モデルと変わらないように思えました。
富津中央ICから館山自動車道に入り、流れの悪くなってきたアクアラインを抜けて首都高を都心方面へ。
あっという間に前へ出たYubaさんは、スポーツ・エグゾースト・システムを介してクアッド・テール・パイプから放たれる爆音を存分に聴かせてくれました(汗)。
スーパーカーが集まっていた首都高/辰巳第一PAで、再開&再走を誓って解散。
都内のランプを降りてゆくカレラSに、サムアップで別れを告げました。
本日の走行距離は、339km。
平均速度は66km/h、平均燃費は10.3km/lでした。
Yubaさん、お声掛け&同道いただきありがとうございました。
ホント、とても楽しかったです。
次回は是非ともワインディングで前を走っていただき、カレラSが疾走する姿を見せつけてくださいね!
・・・いや、置いて行かれては困りますので、疾走するのもほどほどに(汗)。