集合場所、関越自動車道/嵐山PAにボクスターでやってきた私を見たShimaさんの第一声は、「なんか、違和感ありますねぇ(笑)」。
Shimaさんとは、以前に乗っていたBMW ALPINA B3でさんざん一緒に走ってますから、「私=B3」のイメージが誰よりも強いのだと思います。
ま、いちばん違和感があると思っているのは、他ならぬこの私なんですけどね・・・(汗)。
私が慣らし中ということで、なるべく広い道を走りましょうか?と配慮いただきましたが、いつもの通りで構わない旨を回答。
そう、ボクスターに慣れるためには、これまでと同じように走りまくるしかないんです(笑)。
まずは榛名山を目指そうということになり、前橋ICでアウト。
曇り空の下で屋根を開け放った2台は、街を抜けて緑の山のほうへと走っていきます。
一般に、榛名山頂への観光ルートは伊香保温泉方面から登っていく県道なのですが、我々は殆ど使うことはありません。
今回も1.5車線幅のK126で、グリグリとヒルクライムを楽しむ所存です。
が、私のボクスターは「4,000rpm縛り」の真っ最中。
麓の公園でその旨をShimaさんに十分説明してから(汗)、山頂を目指しました。
ほどほどのペースで走ってくれるALPINAロードスターに続き、森の中を駆け上がるボクスター。
納車当日の箱根では走らせるだけで精いっぱいでしたが、今日は少し慣れたせいか、風景や空気を楽しむ余裕ができています。
いや~、想像を遥かに超える気持ち良さです。
4,000rpmまでしかエンジンを回せないボクスターは、正直、急な上り坂でのパワー不足が否めません。
しかし屋根を開けて走ると、「速さ」は二の次に思えるんですねぇ。
山頂、榛名富士を見上げるパーキングでご休憩。
白と青、2台のロードスターは、実に画になるもんだと思いました(笑)。
裏榛名/K28でダウンヒル。
ここからはShimaさんに少々我慢してもらうこととし、私が前を走ります。
エンジン・ブレーキの回転数に注意しながら高速コーナーを駆け下りますが、後方からその姿を眺めているShimaさんからのトランシーバによれば、ボクスターの姿勢は極めて安定しているとのことでした。
下りきったところで、これまた大好きな榛名西麓広域農道へ。
ところどころに砂が浮いているので油断は禁物ですが、3速メイン&オープンで流すワインディングは素晴らしくいい気持ちです。
終着近くにクルマを駐めた私の顔を見てShimaさん曰く、「wataさん、完全に昇天してるじゃないですか(笑)」。
そう、終始笑いながらボクスターのステアリングを握っていたオッサンは、その表情を常態に戻すことができずにいたのでした(汗)。
K33/地蔵峠越えは、暗い森の中をゆくワインディング・ロード。
一部改良済とはいえまだまだ荒れた路面も多いのですが、ボクスターはそんなアスファルトでもガタガタ言わずにターッと走ってくれます。
慣らし中故、峠からの下りは高めのギアやフット・ブレーキ、ステアリングを多用せざるを得なかったものの、連続するタイト・コーナーを軽々と躱してゆくその感覚は、これまで乗ったどのクルマとも明らかに異なるものでした。
K51で下仁田まで出、K45で奥多野エリアに入り、昼飯には少し早いですが「峠のうどん屋 藤屋」へ。
実質的に不定休のうどん屋は、このところ5回連続で喰えておらず、今日もまた休みなんじゃないか的な不安が拭えません。
しかしさすがはオープン・カー、店が近づくとダシの香りで開店準備中であることがわかりました(笑)。
Shimaさんも私も1年半ぶりの野菜天ぷらうどん、相変わらず旨いのですが、予想通り腹一杯で苦しむことになるのです(汗)。
食後は「浜平温泉 しおじの湯」でのんびりと寛ぎます。
気温は20℃前後、風に吹かれながら浸かる露天風呂は今日も最高で、オッサン2人はクルマ談義で長風呂です(笑)。
帰路もまたいつもの通り、R299→R462と走ってK71で土坂峠にアタック。
上り急勾配のワインディング、パワー・バンド手前でのシフト・アップは隔靴掻痒にも程があるものの、慣らし完了後も走りに来ることは間違いないので我慢我慢。
その代わり、埼玉県側のダウンヒルで調子に乗ってペースを上げてみました。
私のドライブでは感覚的に以前に乗っていたB3と同等レベルで走れるのですが、それがもうビックリするほど楽なのです。
MR、軽量、低重心など、ボクスターには山道を楽に走れる要因がいろいろとあるのでしょうね。
しかし私はむしろ、それらの利点を持たないセダン・ボディのB3があれだけ走れたことに、改めて驚いています。
凄いクルマだったんだな、B3・・・。
Shimaさんとトランシーバでそんな話をしながら街に出て、嵐山小川ICから関越道でそれぞれの家路に就きました。
納車直後に箱根をぐるっと周って帰ってきた前回を別とすれば、実質的に今回が初めてのデイ・ドライブ。
初日の緊張感からもだいぶ解放され、Shimaさんとのロードスター・ドライブを大いに楽しむことができました。
もちろんまだ走り出したばかりですし、私がボクスターに「乗れている」状態には程遠いため、そのパフォーマンスについては何もわかりません。
しかしながら屋根を開けると、そんなことはもうどうでも良くなっちゃうんですね(笑)。
私がボクスターをボクスターらしく走らせるにはまだまだ時間と距離とが要りそうですので、まずはオープン・エア・ドライビングを存分に楽しもうと思っています。