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日本どまんなかミーティング2021:2 [drive/touring]

翌朝、富山県/長崎温泉は曇り空。

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それぞれが布団を抜け出して朝風呂に浸かり、食堂で朝飯を喰ったらチェック・アウトです。
ちなみにここ南砺市では観光促進のため「なんとプレミアム宿泊券」を発行しており、額面5,000円の宿泊券を2,500円で購入できることをsuite-spiralさんが発見。
幹事長のShimaさんが事前にまとめて買っておいてくれたため、7名全員が半額近い料金で宿泊することができました。
これまた、最高です(笑)。

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今日は「昼飯に旨い魚を喰う」との幹事長方針を受け、ルート隊長の私が店を探し、行程を検討。
宿を出てR156を市街地へと下っていきますが、まっすぐ向かってもつまらないので、K346で小高い山を駆け上がっていきます。
1.5車線レベルの非常に楽しいワインディングの先には、砺波平野に拡がる散居村を一望する展望広場があるんです。
天気の影響でボンヤリと靄がかかっていたものの、それでも実にいい景色。
私は2015年5月以来の再訪ですが、他の皆さんは初めてだとのことで、眼下の眺めを大いに楽しんでいました。

しかしながら650psのモンスター、RUF Rt12の姿がありません。
suite-spiralさんに連絡を取ってみると、給油に訪れた砺波市内のガソリン・スタンドでメーター類が不動になってしまったとのこと。
山を下ってそのJA-SSまで行きましたが、彼は大事を取ってRt12を置いていく肚を決めており、主治医としているファクトリーへレッカー車の手配をしている最中でした。
離脱は残念ですが、トラブルの発生が誰もいない山奥などではなく、街中のガソリン・スタンドだったのは不幸中の幸いだったと喜ぶべきでしょう。
更に、独りではなく仲間がいます。
同乗を楽しみますよ!とむしろポジティブなsuite-spiralさんはM郎さんのB3 GT3に乗り込み、昼飯処へ向けて全車リスタートを切りました。

なお、富山から関東までのレッカー代はいくらかかるのだろうと思いきや、suite-spiralさんが契約している自動車保険の金額であれば、日本全国どこからどこへでも無料で搬送ができるレベル(!)のレッカー・サービスが付帯するのだそうです。
ちなみに私も数年前に保険会社を変えたのですが、その際はやはりレッカー・サービスを重視して選びました。
我々のようなロング・ツアラーにとっては、「走行距離割引(割増)制度では無いこと」と並んで、保険会社選びの重要な判断材料だと思っています。

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砺波を出て高岡の街を抜け、各車は氷見漁港に到着。
魚市場競り場の2Fにある、その名も「魚市場食堂」に15分ほど並んで入店しました。
看板商品の氷見浜丼には新鮮な魚がぐるっと敷き詰められ、それはもうビックリするほどの旨さです。
更に、味噌汁替わりに土鍋で供される漁師汁がまた最高で、白飯を追加発注して雑炊にしたいという欲求を抑えるのが大変でした(笑)。
個人的に、海鮮モノを進んで喰うことはあまりしないのですが、この店といい、昨年夏に訪れた上越市の寿司屋といい、強烈に旨いんですよねぇ。
特に日本海側だからなのかもしれませんが、いずれにせよ、魚料理に対する自身の認識を改める必要があると思わされました。

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大満足で店を出て、関西方面へと帰るmtmさんを皆で見送ります。
交差点の向こうから聞こえてくるボクスターGTSの空ぶかし音が消えてから(汗)、関東組の5台/6名も出発しました。
小杉ICから北陸自動車道に乗り、東へクルージング。
富山県最後の越中境PAに再集合、ここで解散とし、こだまさんのS1と松さんのB3はそれぞれ帰宅のルートを択びました。
M郎さんのB3 GT3、Shimaさんのボクスタースパイダー、およびsuite-spiralさんを横に乗せた私のボクスターは引き続き3台で走り、新潟県/上越ICから一般道に出ます。
我々4名は帰路に想定されるアホ渋滞を回避すべく、もう1泊してから帰ることにしているのです。

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宿までのメイン・ルートに選んだのは、R403
何度か走っている大好きな道で、序盤は1.5車線レベルの未改良な屈曲路で峠を越えていきます。
私は引き続きパイロットの任に当たっていますが、いつもと違うのは、助手席にsuite-spiral教官が座っていること。
重量増に伴うバランスの悪化などは一切感じませんが、人を乗せたらゆっくり走るのがあたりまえなのに、今回はそういうワケにはいきません(汗)。
程よい緊張感と楽しい会話、この二つがいつものドライビングにプラスされ、とても新鮮な気分でワイディングを駆け続けることができました。
途中で国道を離れ、星峠の棚田を見下ろすパーキングで小休止。
時期的にイマイチかな・・・と思いきや、田んぼには水が張られており、夕刻の空を静かに映し出していました。
R253で十日町に出、混雑する街をK74で後にします。
宿への最終アプローチとなるK559は、初めて走る無人の峠越えルート。
路面も良く楽しく走れたのですが、歩行者ともすれ違えないレベルの超狭隘区間には難儀しました(汗)。

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森を抜けた先の小さな集落に、「農家民宿 茅屋や」はひっそりと建っています。
文字通り、茅葺き屋根の残る農家を改築した民宿で、どこの予約サイトにも載っていないこの小さな宿をShimaさんはよく探し出したなぁと改めて感心しました(笑)。
ここの売りは、ジビエ料理。
と言っても、街中のレストランで供されるような洒落たものではなく、むしろ「猟師めし」と言ったほうがいいかもしれません。
周囲の山々で実際に獲った獣の肉を出しているとのことで、この日のご馳走は、猪でした。
ギャートルズの如くアバラ肉の煮込みに齧りつき、雄と雌、それぞれのロース肉を焼肉で喰いまくります。
その他にも初めて見るような食材がいくつも並び、とにかくすんごいモノを喰ってる感が炸裂。
米や野菜類はもちろん地物で、猪肉と共に残さず平らげました。
Shimaさんの肩をカメムシが歩く、物音ひとつしない山の中。
牛豚鶏など普通の肉は頼んでも出てこないであろう、ガチの猟師系農家民宿でした。
好みが分かれる宿だとは思いますが、私はもちろん大好きです(笑)。

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翌日もまた、ドライブ日和のいい天気。
しかしながら私は午後から都内の勤務先に出社しなければならず、一足お先に撤収することとなります。
ボリュームたっぷりの旨い朝飯をいただき、場違いな仕事用のパンツ&ジャケット姿でボクスターに乗り込みました。
宿のおかみさんとメンバー3人に見送られながら出発したものの、カーナビの到着予想時刻では間に合わないため、ダッシュで山を下ります。
急いで走るのは大嫌いなのですが、こういう時に限って、5つの試練がボクスターと私を襲うのです(汗)。

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①六日町ICへと向かうR17が大渋滞!⇒臥薪嘗胆のノロノロ走行!
②ガソリン残量不足が判明!⇒R17沿道のGSで緊急給油!
③関越自動車道で想定外の便意!⇒赤城高原SAへ急遽ピット・イン!
④赤城高原SAの先で覆面パトカーによる猛追!⇒測定前に法定最低速度まで減速!
⑤都内が予想以上の渋滞!⇒リルートしまくって時間内に到着!

・・・いや~、参りました(笑)。

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ということで、今年も大いに楽しませていただいた「日本どまんなかミーティング」。
来年もあるのかどうかわかりませんが、ま、わからないぐらいがちょうどいいんですよね(笑)。
幹事長のShimaさん、ご参加の皆さん、どうもありがとうございました。
これからもお互いに楽しく走りましょう!


3日間の走行距離は、1,030km。
走行時間は15時間24分、平均速度は69km/h。
平均燃費は10.4km/lでした。

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M郎

今回も、的確なルート選択をしていただきありがとうございました。ツーリングマップルを暗記されているかのように、標識がない分かれ道も迷いもなく入っていく様には恐れ入りました。
はじめ人間ギャートルズ風煮込み骨付き肉・猪肉の焼肉と、ワイルドな美味しいジビエ料理を堪能しました。環境・おかみさんのお人柄も含め貴重な宿だと思います。島さんのリサーチ能力に感謝です。
参加の皆様ありがとうございました。来年も一緒に走りましょう。

by M郎 (2021-11-16 08:55) 

wata

M郎さん、こんにちは。

こちらこそ、どうもありがとうございました!
ルート選択は毎度適当にやってますので、時にはミスコースをすることもありますが、その際はどうぞご容赦ください(伏)。
2日目は昼飯がキトキトの魚、晩飯がバリバリの猪と、かなり贅沢な一日だったと思います。
走りも泊まりも飯も仲間も最高の週末でしたが、ダッシュで帰るのはもうコリゴリです(涙)。

by wata (2021-11-16 18:56) 

suite-spiral

Day2 は予想外のトラブルシューティングから始まりましたが、レッカー手配を即断できたのも、ど真ん中メンバーあってのことです。改めて皆さんに感謝です。

思いがけずB3 GT3, 981boxster spyder, 981boxster で同乗走行できたことも贅沢な経験でした。大好きなR403の前半の狭隘区間が最高でした。wataさんのアクセルワークが素晴らしく、PASMを見直しました(笑) 履かせているタイヤ、高速レンジではまた別の印象になるのかもしれませんが、アンジュレーションのある中低速コーナーではとてもいいフィーリングでしたね。

そして、Shima travel agency のセンスが冴え渡ったプライスレスな宿も最高でした。いつもなら車談義に終始してしまうのに、狩猟や里山、生命を頂くことへの感謝など、滋味溢れる食材を頂きながらのお話が新鮮で、素晴らしい夜になりました。個人的には早起きして一緒に里山を駆け回ったアムちゃんとの散歩が忘れられません(笑)


by suite-spiral (2021-11-17 18:53) 

つくばの松

後半も濃い内容ですね〜!

上越地区は以前数年住んでいたので懐かしいです、星峠の棚田は残雪時が綺麗です・・
https://minkara.carview.co.jp/userid/486438/blog/41348388/
シビエ料理、大変興味あります。以前房総を走った時にデッカイ猪が現れた時、あれは美味しそうだね~と皆さんで語りあったのを思い出しました!?。シマさんのカメムシは長崎温泉の宿でテープで捕獲していたものかもしれせんよ(笑)
後半の部分はwataさんが実は真面目なサラリーマン?と思わせる内容ですね~(爆)


by つくばの松 (2021-11-17 21:02) 

wata

suite-spiralさん、こんにちは。

Rt12のトラブルの報には焦りましたが、無理をせずレッカー搬送としたことは、結果的に最善だったのではないでしょうか。
独りだったら富山から電車で帰るしかないのに、同乗というカタチでツーリングを続けられましたもんね(笑)。
私としても、助手席に人を乗せてワインディングをいつものように走るのは初めてだったので、とても楽しかったですよ。
しかし言われてみれば確かに、2泊目の夜はほとんどクルマの話をしませんでしたね。
これまた、初めてのことではないでしょうか。

*ちなみに「アムちゃん」とは宿犬の名前で、suite-spiralさんが完全に手なづけていました(笑)。

by wata (2021-11-17 22:08) 

wata

つくばの松さん、こんにちは。

はい、2日目もいろいろありました(笑)。
棚田は水が張られているときや、田植えの後、収穫の前が見頃だと思っていたのですが、確かに残雪時もいいですねぇ!
この周辺にはいくつも棚田があるようですし、何といってもワインディング天国ですから、いずれまた走りに行こうと思います。
ちなみに私は一応マジメなサラリーマンですので、くれぐれもお間違いなく(汗)。
なお、房総でボクスターの目の前に暴走猪が現れたときには、旨そうだ・・・などと考える余裕は1mmもありませんでしたよ(涙)。
https://youtu.be/KJxY51DWQbM

by wata (2021-11-17 22:27) 

Dachi

先日は一部行程をご一緒させていただき、ありがとうございました。
短い時間ではありましたが、好天の下で皆さんとご一緒させていただき、楽しい時間を過ごすことができました。また、911の慣熟走行としても十分な距離を走ることができました。

想定外のトラブルがあったようですが、2日目の行程も走り&グルメが盛り沢山だったようですね。お写真を拝見しながら、氷見の魚旨そう、そして晩の猪も旨そうと思うと同時に、ひょっとしてこのヤギも・・・と物騒な邪推をしてまいました(笑)

また改めてクルマトークやツーリング等ご一緒できる日を楽しみにしております!

by Dachi (2021-11-18 22:41) 

wata

Dachiさん、こんにちは。

こちらこそ、どうもありがとうございました!
しかし日帰りなのに富山県までつき合わされて、大変でしたねぇ(笑)。
そのおかげでカレラSの走りを直後からタップリ拝見することができましたが、ちなみに私はこれまで富山県はおろか、岐阜県でさえ日帰りで行った記憶がありません(汗)。
今回はあまりハードな道(酷い道、という意味ではありません)を選びませんでしたので、いずれ機会があれば、ワインディングのお供をさせてください。
ちなみに宿のヤギは周囲の雑草を掃除してくれているとのことなので、今のところ食卓に上ることは無いものと思われます(笑)。

by wata (2021-11-19 19:30) 

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