北海道グランド・ツーリング:3 [drive/touring]
網走市の朝は、雨。
かなり肌寒く、目が醒めたのにベッドからなかなか出られなかった。
朝飯はパン食だが野菜がタップリで、どれもこれも非常に旨い。
女将さんに訊いたところ、やはり自家農園で採れたものばかりなのだという。
ご主人によれば敷地は山ひとつぶん以上もあり、その中で農園や羊牧場を手掛けているとのことである。
雨なので、ゆっくり9時過ぎにチェック・アウト。
飯が旨く、居心地がよく、かつリーズナブルないい宿であった。
すぐ近くの網走湖畔で行き先を考え、とりあえず、昼頃には雨が止むとの予報が出ている屈斜路湖方面へ向かうことにする。
R39を離れ、女満別空港周辺の誰もいない丘陵地帯を走って、R243/美幌国道に出た。
雨は徐々に弱まっており、行く先の空もドライバーの気分も明るい。
前走車を迅速かつ安全にブッコ抜きながら、外輪山を登っていった。
道の駅「ぐるっとパノラマ美幌峠」に着くと、雨はほとんど止んでおり、遠くの景色が徐々に露わになってくる。
かなりの寒さに冬物のジャンバーを羽織り、峠の展望所まで歩いて登ると、雲の下に雨上がりの屈斜路湖がドーンと見えていた。
いや~、素晴らしい。
その景色をしばし堪能してからボクスターに戻り、R243を湖畔へと下っていった。
D52の沿道では紅葉が始まっており、内地との緯度差を改めて実感する。
感覚的には、東京の1ヶ月半から2ヶ月先を行っているようなイメージである。
天気はまだはっきりしないが、幌も乾いたのでR391に出たところでオープンにチェンジ。
冷たい風を浴びながら、ボクスターを加速させてゆく。
実に気持ちがいい。
R243からD1040へと右折し、多和平の牧場に立ち寄る。
緑の草原にテントを張って寛いでいる人たちもおり、和やかでいい雰囲気だ。
丘の上に建つ展望台に登れば、文字通り360度の大展望が開けており、北海道の広大さを改めて体感することができる。
空にはまだ雲がかかってはいるが、方角によっては青空も見えているのが実にありがたい。
気持ちの良い風に吹かれながら以降のルートを考え、「じゃらんネット」で今宵の宿を予約した。
弥栄農免農道で緑の丘陵を越え、D13を北上。
路面は決して平滑ではないが、その分のマージンを取って走らせればいいのだ。
牧草地を貫くストレートのD885を気分良く走らせて、D150へと左折。
山の斜面に刻まれた巨大な「牛」の文字を確認してからD505に入り、養老牛温泉の手前、ダートの十字路を右折する。
この道で合ってるのか?と不安になりながらガタガタの道を進み、行き止まりの空き地に出た。
無人の野天風呂「からまつの湯」は、遠い記憶にある通り、渓流のすぐ脇に湧いていた。
透明度MAXの湯は適温で、キレイな玉砂利が敷かれた浴槽に湯口から滔々と注がれている。
本当に素晴らしい温泉なのだが、それは誰かがきっちりと管理しメンテナンスしてくれているからだと思う。
心から感謝しつつ、風呂を後にした。
肌寒いレベルの気温なのに、Tシャツ1枚で走る55歳。
風呂上がりのオープンカーは、このためだけに買ってもいいと思わせる説得力があるのだ。
時刻は15時半、ここから厚岸の宿までは80kmの距離がある。
日没後は路上に鹿が出没するリスクが高まるため、それまでには宿に着きたい。
で、カーナビに最短距離を検索させてアクセルを開けた。
町道46号線からD775、D957、D830などを走って南へと下る。
これらの道道は交通量ゼロのストレートが主体であり、思うがままのペースで走れるが、横割れ路面の区間も多いため注意が必要である。
道中、左右に果てしなく拡がる牧草地の中に、戦時中の掩体壕跡と思しき構造物が現れて少々驚いた。
R272で久しぶりに他のクルマを見かけたのも束の間、中チャンベツでスイッチしたD14は再び無人の快速カントリー・ロード。
路面も良く、緩いコーナーとアップ&ダウンでのドライビングを大いに楽しんで、厚岸の街に出た。
コスモ石油でハイオク満タン、窓もキレイに拭いてもらってから、厚岸大橋を渡って17時過ぎに宿へ入る。
鉄筋3階建ての「鈴木旅館」はなかなか旧い感じで雑然としているが、2食付きで6,600円とリーズナブル。
広い内風呂で汗を流し、広間でお待ちかねの晩飯だ。
今日は昼飯を喰っていないので、特に腹ペコなのだ。
厚岸と言えば牡蠣、いちばん安いプランでも牡蠣フライと焼き牡蠣がついているのはさすがである。
私は普段、あまり牡蠣は喰わないのだが、その旨さにビックリ仰天である。
他にもツブ貝やサンマ、タラの白子の吸い物など、海の幸炸裂でどれもこれも本当に旨いのだ。
牡蠣が好きな人もそうでない人も、一度厚岸に来て喰うべきだと思った。
ちなみにこの宿にはネコがいるのだが、撫でてもいい顔をせず、噛みつく素振りをして逃げられてしまった。
どうやら、嫌われているようだ(涙)。
本日の走行距離は、262km。
走行時間は4時間11分、燃費は12.5km/lであった。
かなり肌寒く、目が醒めたのにベッドからなかなか出られなかった。
朝飯はパン食だが野菜がタップリで、どれもこれも非常に旨い。
女将さんに訊いたところ、やはり自家農園で採れたものばかりなのだという。
ご主人によれば敷地は山ひとつぶん以上もあり、その中で農園や羊牧場を手掛けているとのことである。
雨なので、ゆっくり9時過ぎにチェック・アウト。
飯が旨く、居心地がよく、かつリーズナブルないい宿であった。
すぐ近くの網走湖畔で行き先を考え、とりあえず、昼頃には雨が止むとの予報が出ている屈斜路湖方面へ向かうことにする。
R39を離れ、女満別空港周辺の誰もいない丘陵地帯を走って、R243/美幌国道に出た。
雨は徐々に弱まっており、行く先の空もドライバーの気分も明るい。
前走車を迅速かつ安全にブッコ抜きながら、外輪山を登っていった。
道の駅「ぐるっとパノラマ美幌峠」に着くと、雨はほとんど止んでおり、遠くの景色が徐々に露わになってくる。
かなりの寒さに冬物のジャンバーを羽織り、峠の展望所まで歩いて登ると、雲の下に雨上がりの屈斜路湖がドーンと見えていた。
いや~、素晴らしい。
その景色をしばし堪能してからボクスターに戻り、R243を湖畔へと下っていった。
D52の沿道では紅葉が始まっており、内地との緯度差を改めて実感する。
感覚的には、東京の1ヶ月半から2ヶ月先を行っているようなイメージである。
天気はまだはっきりしないが、幌も乾いたのでR391に出たところでオープンにチェンジ。
冷たい風を浴びながら、ボクスターを加速させてゆく。
実に気持ちがいい。
R243からD1040へと右折し、多和平の牧場に立ち寄る。
緑の草原にテントを張って寛いでいる人たちもおり、和やかでいい雰囲気だ。
丘の上に建つ展望台に登れば、文字通り360度の大展望が開けており、北海道の広大さを改めて体感することができる。
空にはまだ雲がかかってはいるが、方角によっては青空も見えているのが実にありがたい。
気持ちの良い風に吹かれながら以降のルートを考え、「じゃらんネット」で今宵の宿を予約した。
弥栄農免農道で緑の丘陵を越え、D13を北上。
路面は決して平滑ではないが、その分のマージンを取って走らせればいいのだ。
牧草地を貫くストレートのD885を気分良く走らせて、D150へと左折。
山の斜面に刻まれた巨大な「牛」の文字を確認してからD505に入り、養老牛温泉の手前、ダートの十字路を右折する。
この道で合ってるのか?と不安になりながらガタガタの道を進み、行き止まりの空き地に出た。
無人の野天風呂「からまつの湯」は、遠い記憶にある通り、渓流のすぐ脇に湧いていた。
透明度MAXの湯は適温で、キレイな玉砂利が敷かれた浴槽に湯口から滔々と注がれている。
本当に素晴らしい温泉なのだが、それは誰かがきっちりと管理しメンテナンスしてくれているからだと思う。
心から感謝しつつ、風呂を後にした。
肌寒いレベルの気温なのに、Tシャツ1枚で走る55歳。
風呂上がりのオープンカーは、このためだけに買ってもいいと思わせる説得力があるのだ。
時刻は15時半、ここから厚岸の宿までは80kmの距離がある。
日没後は路上に鹿が出没するリスクが高まるため、それまでには宿に着きたい。
で、カーナビに最短距離を検索させてアクセルを開けた。
町道46号線からD775、D957、D830などを走って南へと下る。
これらの道道は交通量ゼロのストレートが主体であり、思うがままのペースで走れるが、横割れ路面の区間も多いため注意が必要である。
道中、左右に果てしなく拡がる牧草地の中に、戦時中の掩体壕跡と思しき構造物が現れて少々驚いた。
R272で久しぶりに他のクルマを見かけたのも束の間、中チャンベツでスイッチしたD14は再び無人の快速カントリー・ロード。
路面も良く、緩いコーナーとアップ&ダウンでのドライビングを大いに楽しんで、厚岸の街に出た。
コスモ石油でハイオク満タン、窓もキレイに拭いてもらってから、厚岸大橋を渡って17時過ぎに宿へ入る。
鉄筋3階建ての「鈴木旅館」はなかなか旧い感じで雑然としているが、2食付きで6,600円とリーズナブル。
広い内風呂で汗を流し、広間でお待ちかねの晩飯だ。
今日は昼飯を喰っていないので、特に腹ペコなのだ。
厚岸と言えば牡蠣、いちばん安いプランでも牡蠣フライと焼き牡蠣がついているのはさすがである。
私は普段、あまり牡蠣は喰わないのだが、その旨さにビックリ仰天である。
他にもツブ貝やサンマ、タラの白子の吸い物など、海の幸炸裂でどれもこれも本当に旨いのだ。
牡蠣が好きな人もそうでない人も、一度厚岸に来て喰うべきだと思った。
ちなみにこの宿にはネコがいるのだが、撫でてもいい顔をせず、噛みつく素振りをして逃げられてしまった。
どうやら、嫌われているようだ(涙)。
本日の走行距離は、262km。
走行時間は4時間11分、燃費は12.5km/lであった。
2021-10-17 00:32
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コメント(6)
こんにちは!!
今回も朝っぱらから北海道のレポ拝読し、ムラムラしております。
「肌寒いレベルの気温なのに、Tシャツ1枚で走る55歳。」
「風呂上がりのオープンカーは、このためだけに買ってもいいと思わせる説得力があるのだ。」・・・にニンマリ♪
我が意を得たりと嬉しくなっちまいました。
さらには、「走行距離は、262km。走行時間は4時間11分。」
やるなぁ~♪ ふつうの55歳の走りじゃございませんよ(^_^;)
続報、待っ撮りますよ♪
by マンタロウ (2021-10-18 06:17)
こんにちは。
30年前はスマホも無く、糠平湖の宿に飛び込みで入り、翌日は摩周湖から釧路方面に抜けたのでした。
写真と地図を見ると、地形に沿ったなだらかな道もあればカクカクとした人工的な道もあってなかなか面白いですね。
by 忠 (2021-10-18 08:33)
マンタロウさん、こんにちは。
日常生活では加齢を感じることもしばしばですけど(涙)、ボクスターを走らせていると、年齢を忘れて楽しんでいる自分を不自然に思わないんですよねぇ。
我ながら走りすぎ&はしゃぎすぎだと思うことは多々ありますが、引き続き温かい目で見ていただけると幸いです(伏)。
ちなみにこの日は雨だったのでゆっくりスタートし、さらに温泉でのんびりしたため、距離も時間も短めでした。
ま、こんな日があってもいいんじゃないかと思いましたよ(笑)。
by wata (2021-10-18 22:27)
忠さん、こんにちは。
確かに、旅のスタイルもスマートフォンの普及やネットワークの進化で大きく変わりましたよね。
私が生まれて初めて北海道に上陸したのも30年以上前で、飛行機ではなく大間からのフェリーを使った仲間3人での2週間のクルマ旅でした。
忠さんと同じく、宿はほとんど飛び込みでしたねぇ。
舗装が進んだことを除けば、昔も今も平野部はストレート、山間部や沿岸部のカーブも緩やかで、交通量や周辺人口は僅少。
今回も極めて安全に、マイペースで走らせていただきました(笑)。
by wata (2021-10-18 22:38)
秋深まる北海道、道東方面へ南下ですね。
厚岸、以前たまたま牡蠣祭りの時に走ったので牡蠣を堪能しました。
移動途中に景色、単調なところも結構ありますよね。
そして取り締まりもあるので要注意なエリアと言うイメージです。
by Dion (2021-11-10 06:40)
Dionさん、こんにちは。
厚岸は牡蠣好きにとっては聖地のレベルらしく、普段は喰わない私でも、宿で出た焼き牡蠣や牡蠣フライは本当に旨いと思いました。
牡蠣祭りなんて、好きな人にはたまりませんよねぇ(笑)。
広大な北海道では、確かに同じ景色がひたすら続くことも多々ありますが、他にクルマがいないので、私はその状況を大いに楽しませてもらってます。
取り締まりが多いことも認識していますので、「我が身の安全第一」をモットーに走りましたよ(笑)。
by wata (2021-11-10 18:21)