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GTQ-2:国東半島から阿蘇へ [drive/touring]

朝風呂→朝飯→チェック・アウト。
ビジネス・ホテルであるにもかかわらず、朝から大浴場に入れるのは本当にありがたいと思う。

雨は夜のうちに上がっており、立体駐車場に駐めておいたボクスターの幌はすっかり乾いている。
更に言えば、1,000km走行の疲れもまったく残っておらず、今の自分にあるのはこれから始まるグランド・ツーリングへの強い期待感だけだ。
ガソリンは、昨日のうちに満タンにしてある。
よし、と小さく呟いてイグニッションを入れ、トップを下ろしつつホテルを後にした。
今日はまず周防灘に沿って東に走り、初めての国東半島へと向かう。

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半島外周路のR213を時計回りに走るが、ところどころで海を見ることができるものの、予想に反しクルマや信号の多い普通の道といった感じである。
そのまま北端まで走り、長崎鼻で曇り空の海を眺めてから、沿岸部を棄てて山の中へと入った。
半島中央部へと向かう2車線のK31を快走し、その先は1.5車線レベルのK652で標高を稼いでゆく。
犬鼻峠から分かれたK405は大型車通行困難を謳い、苔の生えた路面を落ち葉が覆うタフな山岳路だ。
独り深山を走るボクスターのハンドリングは、本当に素晴らしいとつくづく思う。
昨日は高速道路をイヤというほど走ってきたので、 より一層そのように感じられるのかもしれない。

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山道を下りきったところで、両子寺[ふたごじ]に立ち寄る。
紅葉は終盤を迎えていたが、それよりも山門を護る二体の仁王像が実に素晴らしい。
その力強い立ち姿に思わず平伏し、日頃の行いを許していただきたい衝動に駆られるのであった(←?)。

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ワインディング&カントリー・ロードのK31を駆け下って国東半島は終了、引き続き広域農道/速見大田ふれあいロードを南下する。
九州にも広域農道はたくさんあるが、この道も例に漏れず交通量ゼロの快走路だ。
空はいつの間にかカラッと晴れ渡り、眩しい陽射しに眼下の別府湾が輝いている。
快走はいったんここまで、今日は土曜日ということもあるのだろう、別府へと向かうR500も湯布院へと向かうK11もかなりの交通量である。
それでも敢えてこのルートを択んだのは、K11からいつもの脇道を上って由布岳を観るためだ。
しかしながら先ほどまで晴れていた空には雲が拡がり、あろうことか由布岳の山頂までも白く霞んでしまっている。
ここには何度となく来ているものの、彼女はいつも霧や雲に隠れてそのすべてを見せてはくれない。
どうやら完全に嫌われているようだが、これでまた再訪の口実ができたというものだ。
諦めずに、また来るよ(笑)。

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R210からK537を経由して、またもや広域農道へ。
久住飯田南部地域開発農道もまた、走り放題にも程がある道だ。
ちょうど昼時となり、腹も減ったので道の駅「ながゆ温泉」に立ち寄り、併設された「ラーメン隼」でとんこつラーメンを喰った。
今回のGTQでは、昼飯になるべくラーメンを喰おうと考えている。
九州と言えば博多ラーメンのイメージが強いのだが、ここのラーメンはスープが博多系のそれよりもずっとあっさりしており、麺も柔らかめである。
食後、店外のネコをいじりながら今日これからの行程を考え、「じゃらんnet」で宿を確保した。

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K30→K131と明るいカントリー・ロードを走りまくり熊本県に突入、産山村から阿蘇のエリアに入ってK45で大観峰に到着した。
予想通り駐車場は満車状態だったので、手前の砂利駐車場にボクスターを駐め、眼下の町を睥睨しつつ深呼吸をひとつ。
いや、実にいい気分である。
R212を下り、カルデラ内を経由してK111/阿蘇パノラマラインを駆け上がる。
素晴らしい景観の中を走り続けていると、大量の真っ白い煙を吐き出す噴火口が見えてきた。
阿蘇にも何度か走りに来ているが、ここまで活発な中岳を見たのは初めてだ。
今回走っているルートには2年前の熊本地震の影響は感じられないものの、やはり大自然の力は凄まじいと改めて思わされることとなった。

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K111をR325まで下ったところで宿までのルートを検索すると、まだ140kmもある。
到着予想時刻は20時とのことでちょいとビックリしたが、あまり深く考えずに遥か宮崎市の南に宿を取ったのだから、遠くて当たり前である。
良く整備されたR325を走って宮崎県入り、観光名所の高千穂峡をすっ飛ばし、交通量の多いR218を嫌って狭い旧道を走っているうちにすっかり夜となった。
この五ヶ瀬川沿いの道はとても景色が良く、本当は明るいうちに走りたかったのだが、後の祭りでピーヒャララ(涙)。
もうここからは単なる移動と割り切って、九州中央自動車道から東九州自動車道をひたすら南に走った。
いずれも全線片側1車線のため、危険な低速車両に捕まるとにっちもさっちも行かなくなる。
それでも追い越し区間でできるだけ多くの先行車をブッコ抜きながら宮崎まで走り切り、R220バイパスを経て19時過ぎに「青島水光苑ホテル」に到着した。
素泊まり5,000円、部屋は離れのような広い和室で、大浴場と併せて大いに寛げる宿である。

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晩飯は、宿のすぐ近くにあるカフェ「コーストライフ」へ。
こんなところにあるのか?的な住宅地の奥、海に面したたいへん雰囲気のいい店であり、テラス席で波の音を聴きながら飯を喰う。
正直、「ロケーション&ルックス最優先の店」だろうとタカを括っていたのだが、いやはやとても旨くて驚いた。
特に日南鶏のハーブ・グリルは本当に素晴らしく、それはもうこれまでに喰ったことのないレベルである。
しかしながら店の外は真っ暗で、目の前に拡がっているはずの海が見えないのが返す返すも残念だ。
やはり、明るいうちに宿へ入れるような行程を組むべきだ、とつくづく思った。



GT2日目の走行距離は、500km。
走行時間は8時間48分、平均速度は59km/h。
平均燃費は、11.0km/lだった。

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ガソリンはハイオク

wataさんこんにちは
晩秋の九州GTとは羨ましい限りです。北海道、本州とは違う魅力的な道、景色がありそうですね。グルメリポートとともに、酷道、険道の成分が入ったレポートも楽しみにしています。(笑)
※山梨、秩父方面にデイドライブに行って参りましたが、冬季閉鎖等もなくドライコンディションの中を走る事が出来ました。
by ガソリンはハイオク (2018-11-28 19:30) 

えむスポッツ

いよいよ始まりましたね(^^♪

由布岳の雨乞い牧場付近からの眺めは私も大好きな地です!
今年は九州に行けてないので、ブログを見て行った気にさせて頂きます(笑)

新ヘッダー画像、素晴らしい(^^♪

続編楽しみにしております~♪
by えむスポッツ (2018-11-28 23:35) 

忠

こんにちは。

最初地図が表示されなかったのでyahooで追っていきましたが、改めて上の地図で確認すると1日でほぼ九州を縦断しているんですね。こんなに走れるんだと感心しました。

仁王像は、「山の中、お寺の中」・・・・それ以外は誰が考えてもないですよね。それにしても材質は石ですよね。普通は木材だと思いますが。石の質感にコケの緑と光の陰影が荘厳な印象です。確かに懺悔したくなります!笑)

by 忠 (2018-11-29 09:41) 

wata

ガソリンはハイオクさん、こんにちは。

ボクスターを買って以降、北海道から中四国までは概ね2回以上走っていたので、今回は久しぶりに九州を走ろうと思いました。
いわゆる「酷道・険道」を走るのは本意ではないのですが、今回もやっぱり走るハメになっています。
その模様については、後日のエントリーをお待ちください(汗)。

by wata (2018-11-29 21:44) 

wata

えむスポッツさん、こんにちは。

おぉ、あの由布岳観望ポイントをご存知だとはさすがです!
私も素晴らしい場所だな~とは思うものの、記事の通り、今まで一度もその全容を拝めてはおりません(涙)。
久々に入れ替えたBlogトップの写真は、今回のGT中に撮影したものです。
イイ感じに撮れたので調子に乗って別途開陳してみたところ、各国の方々からお褒めをいただき大変恐縮しております(汗)。

by wata (2018-11-29 21:45) 

wata

忠さん、こんにちは。

この日は何だかんだで宮崎市の先まで走りましたが、500km中120kmは高速道路を使いましたからねぇ。
すべて高速道路だけであれば、1日で九州を一周できるかもしれませんよ(笑)。
仁王像は、山門などの建屋の中に見ることは多いのですが、文字通り風雨に晒され苔むして建つ姿は実に迫力がありました。
大変不謹慎かもしれませんが、本当にカッコいいと思いましたよ!

by wata (2018-11-29 21:45) 

Mina

wataさんこんばんは!
wataさんが九州に行かれていた少し後に、私もパナメーラで九州へ行きました。
兵庫からとはいえ、九州へはフェリーを使ったので、関東から九州へ自走で行かれたwataさん、、心から敬服致します。。
阿蘇から由布院に抜ける道がとても綺麗で気持ちよかったです。やはり九州は自然が壮大ですごいですね。私も次は鹿児島あたりまで足を伸ばしてみたいです!
by Mina (2018-12-02 23:35) 

wata

Minaさん、こんにちは。

おぉ、Minaさんも九州へ行かれましたか!
関西からは九州への航路がいくつかあるようで、時間や予算があればとてもいいルートだと思います。
実際、陸路1,000km超での九州入りはかなりキツかったですからね・・・(涙)。
阿蘇から湯布院へのドライブは、本当に気持ちいいですよね。
正にクルマ好き&走り好きドライバーのための道と言った感じで、私も大好きです(笑)。

by wata (2018-12-04 21:49) 

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