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GTHKD08:心のこり [drive/touring]

カルルス温泉の朝は、素晴らしい青空に恵まれた。
朝風呂で目を覚ましてから朝飯をたっぷりと喰いチェック・アウト、朝露が乾くまで屋根は閉じておこう。

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駐車場にたくさんの観光バスを擁する巨大なホテルが立ち並び、朝っぱらからワケのわかんない人たちで賑わう登別温泉を通過。
「天下の名湯」と謳われてはいるものの、静かなカルルス温泉の方が全然いいや、と私は思った。
無人の山道/D350をトレースし、倶多楽湖畔でボクスターのソフト・トップを下ろす。
耳の痛くなる静寂の中、高い透明度を誇る小さな円い湖は、吹き渡る風にその面[おもて]を静かに揺らすのみであった。

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R36を経て到着した室蘭の南、チキウ岬は眩しいほどの快晴。
展望所からは青い水平線が視野いっぱいに拡がり、文字通り地球の円さを実感させてくれる眺めであった。
写真を撮っていたら「そのカメラ、ええなぁ」と言う関西のおっちゃんライダーに話しかけられ、旅とカメラの話で大いに盛り上がる。
「よしゃ!大阪帰ったらヨドバシ(カメラ)行ってそのカメラ買うたるわ。値切ったるでぇ」と意気込むおっちゃんと、大笑いしながら記念撮影をした。

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内浦湾に沿ってR37を北上、伊達から内陸部に入り、洞爺湖からR230を離れてニセコ方面へ向かう道道や広域農道を走る。
国道と違って交通量はほぼ皆無、もちろん完全2車線なので走り放題だ。
・・・と、調子に乗って走っていたら、D914は2車線路がいきなり途切れて細いダートとなり、Uターンを余儀なくされることとなる。
未だにこういう道が残っているのが、北海道ドライブの醍醐味なのだ(←そうか?)。

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D97で真狩[まっかり]村に出、地元産のハーブ豚だけを使っているという「一ふじ」で昼飯。
この旨いヒレカツ定食が1,100円で喰えるのだから、実にありがたいと思った。
で、真狩村と言えばやはり、細川たかしの像である。
前回前々回ともに「北酒場」を唄ってもらったが、今回は「心のこり」をリクエスト。
後方羊蹄山を従えた熱唱を、しみじみと堪能したのであった(笑)。

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D97を反時計回りにぐるっと走り、農道を辿って「望羊の丘」へと上がる。
振り向けば、正面には少し雲のかかった蝦夷富士が聳え立ち、秋を思わせる涼しい風が吹いている。
すぐ脇の牧草地で作業をしていたと言うおにいさんがやってきて、「そのカメラ、僕も持ってるんですよ」と、またもやカメラ談義が始まった。
おにいさんは、いわゆる「干し草ロール」を作っている最中だとのこと。
休憩が終わると巨大なトラクターのディーゼル・エンジンを始動させ、後部に連結しているロール製造ユニットへ干し草を送り込むべく、広大な牧草地へと再び走り出て行った。

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丘を下り、D478を西に走ってニセコ・エリアへ。
山へ上がると交通量は激減、走り放題走るボクスターの他には、地元のカッ飛びライダーがハング・オンをキメてコーナーを駆け抜けてゆくのみである。
ニセコと言えば様々な温泉があるが、今回は「交流促進センター・雪秩父」に立ち寄った。
硫黄ギンギンの真っ白な露天風呂に浸かりながら、あっという間に終盤を迎えたGTのシーンを回想し独り感慨に耽る。
風呂を出たら湯冷ましにパノラマラインと呼ばれる道道群を走り回り、本日の宿「ニセコ旅物語」に到着した。
ここもまた二度目となるゲスト・ハウス、小さな個室に荷物を放り込み、旨い家庭料理を頬張りながら同宿の皆さんと楽しく語り合う。
大阪のシニア・ライダー、神奈川から来たダムマニアの若夫婦、 いずれも明日、北海道を離れるのだと言う。
私も、そうだ。



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