四国観光グランド・ツーリング(その1) [drive/touring]
ゴールデン・ウィークを利用し、ボクスターで四国へ行ってきました。
走ることそのものを目的とした一週間レベルのクルマ旅を個人的に「グランド・ツーリング」と呼んでいますが、今回は走りをやや控え、観光の比重が高めとなっています。
ご承知おき下さい(伏)。
---
アホ渋滞を避けるべく深夜の高速道路をひた走り、神戸港へ。
朝8時発のジャンボフェリーにボクスターを積み込んで、小豆島までゆったり3時間強の船旅です。
これまで何度かフェリーを使いましたが、クルマを上部甲板に積む船は初めてでした。
初上陸の小豆島。
歴史ある醤油の島ということで、まずはフェリー港からも程近い「マルキン醤油記念館」に立ち寄ります。
醤油サイダーはなかなかの旨さでしたが、モカソフトのようなルックスのソフトクリームは、リアルに醤油味。
醤油フェチの貴兄にのみ、お勧め致します(汗)。
もう一軒、「ヤマロク醤油」は山側の狭い路地の先にあり、今もなお昔ながらの巨大な杉の樽で醤油を作り続けているとのこと。
機械化するカネが無かったんですよ、と笑う五代目の言葉の裏に、伝統を守り続ける男の強い誇りを感じとることができました。
ここは凄いところだと思います。
小豆島はそうめんの島でもあるとのことで、昼飯を喰いに製造&販売を営む「なかぶ庵」へ。
予約すれば箸分け作業等の体験もできるらしく、この日も団体さんが楽しそうに興じておりました。
干す前だと言う生そうめんは、乾麺にはないモチモチとした弾力があってとても旨い。
しかしせっかく「醤油の島」なんですから、どこかの醤油蔵とタイアップしてツユにも拘ってほしいなぁと思いました。
醤油やそうめんに続き、小豆島はオリーブの島でもあるそうな。
海を見下ろす道の駅「小豆島オリーブ公園」の土産物コーナーは、オリーブ関連商品が山ほどありましたし、CM等で有名な「井上誠耕園」はオープンしたてのショップ&レストランが大盛況。
何種類もあるオリーブ・オイルはかなり強気のプライス・タグを下げているにもかかわらず、レジには行列ができていました。
オリーブ・ビジネス、恐るべしです(震)。
これら観光商業施設が目白押しで混雑する南側に較べ、島の北部や東部にはほとんど何もありません。
その代わりと言っては何ですが、ボクスターを走らせるのに最適なワインディングだらけです。
穏やかな瀬戸内の海を眺めながら風を切ってK26を走り、R436から島中央部の山に向かってK29/寒霞渓道路でヒルクライム。
新緑眩しいK27/小豆島スカイラインを一気に駆け下り、本日の宿へと向かいました。
「リゾートホテル オリビアン小豆島」にチェック・イン、温泉で疲れを癒したら晩飯です。
大賑わいのバイキングでしたが料理はどれもとても旨く、レストランからはちょうど沈みゆく太陽を真正面に見ることができました。
隣の席に座っていたご夫婦は、愛媛県から来られたとのこと。
お勧めのおいしい食べ物はありますか?と訊いてみたところ、パンチ・パーマの旦那さんは少々考えて曰く、「そやな、高知のカツオのタタキは最高に旨いでぇ」。
・・・いや、それはさすがに私めでも存じ上げておるのですが(汗)。
---
快晴の翌朝、干潮の時刻に合わせて宿を出て土庄の街へと走ります。
ボクスターを駐めて海辺に出ると、潮が引いて向こうの小島まで「エンジェル・ロード」と呼ばれる砂州が伸びていました。
干潮時以外には海に沈んでしまうという砂の道は思っていたよりも幅が広く、多くの人たちが楽しそうに歩いています。
景色も良く、実にいいところだと思いました。
引き返して山へと向かい、K27/小豆島スカイラインで昨日は通り過ぎた寒霞渓山頂へ。
緑の山とその向こうに拡がる海や島々の風景は、とても素晴らしい眺めです。
しかしながら、的の輪に見事入れば願いが叶うという瓦投げ(5枚200円)は案の定、ひとつも入らず。
願いは叶わないのだ、ということが良くわかりました(涙)。
それにしても、小豆島でのオープン・ドライブは最高に気持ちがいい。
山と海とが近接しており、観光エリアを外せばワインディング・ランもシーサイド・クルーズも思いのままです。
しかも気温は20℃を超えるぐらいで暑くもなく寒くもなく、冷暖房OFFで超快適。
風と太陽とを引き連れて走る楽しさを、この島で再認識することができました。
小豆島には、樹齢1000年とも言われるオリーブの大樹があります。
実際は数年ほど前にスペインから運ばれてきたとのことですが、なかなかの風格が漂っていました。
一方、宝生院にある巨木は真柏[シンパク]という樹だそうで、こちらは正真正銘、この地で1500年以上を経ているとの由。
近くで見ると物凄い迫力に圧倒され、ガラにも無く厳かな気分にさせられました。
小豆島観光を終えた夕刻、内海フェリーで高松市に向かいます。
「スーパーホテル高松・田町」に荷物を置き、晩飯を探して巨大なアーケード街をブラブラしました。
で、数年前に香川名物の骨付鳥を喰ったこととその旨さを思い出し、それを売りにして看板を出していたとある居酒屋に入ったのですが、うーん・・・。
例えて言えば、「スーパーの惣菜コーナーで買ったチキンレッグを焼いてみました」、みたいな(涙)。
(つづく)
走ることそのものを目的とした一週間レベルのクルマ旅を個人的に「グランド・ツーリング」と呼んでいますが、今回は走りをやや控え、観光の比重が高めとなっています。
ご承知おき下さい(伏)。
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アホ渋滞を避けるべく深夜の高速道路をひた走り、神戸港へ。
朝8時発のジャンボフェリーにボクスターを積み込んで、小豆島までゆったり3時間強の船旅です。
これまで何度かフェリーを使いましたが、クルマを上部甲板に積む船は初めてでした。
初上陸の小豆島。
歴史ある醤油の島ということで、まずはフェリー港からも程近い「マルキン醤油記念館」に立ち寄ります。
醤油サイダーはなかなかの旨さでしたが、モカソフトのようなルックスのソフトクリームは、リアルに醤油味。
醤油フェチの貴兄にのみ、お勧め致します(汗)。
もう一軒、「ヤマロク醤油」は山側の狭い路地の先にあり、今もなお昔ながらの巨大な杉の樽で醤油を作り続けているとのこと。
機械化するカネが無かったんですよ、と笑う五代目の言葉の裏に、伝統を守り続ける男の強い誇りを感じとることができました。
ここは凄いところだと思います。
小豆島はそうめんの島でもあるとのことで、昼飯を喰いに製造&販売を営む「なかぶ庵」へ。
予約すれば箸分け作業等の体験もできるらしく、この日も団体さんが楽しそうに興じておりました。
干す前だと言う生そうめんは、乾麺にはないモチモチとした弾力があってとても旨い。
しかしせっかく「醤油の島」なんですから、どこかの醤油蔵とタイアップしてツユにも拘ってほしいなぁと思いました。
醤油やそうめんに続き、小豆島はオリーブの島でもあるそうな。
海を見下ろす道の駅「小豆島オリーブ公園」の土産物コーナーは、オリーブ関連商品が山ほどありましたし、CM等で有名な「井上誠耕園」はオープンしたてのショップ&レストランが大盛況。
何種類もあるオリーブ・オイルはかなり強気のプライス・タグを下げているにもかかわらず、レジには行列ができていました。
オリーブ・ビジネス、恐るべしです(震)。
これら観光商業施設が目白押しで混雑する南側に較べ、島の北部や東部にはほとんど何もありません。
その代わりと言っては何ですが、ボクスターを走らせるのに最適なワインディングだらけです。
穏やかな瀬戸内の海を眺めながら風を切ってK26を走り、R436から島中央部の山に向かってK29/寒霞渓道路でヒルクライム。
新緑眩しいK27/小豆島スカイラインを一気に駆け下り、本日の宿へと向かいました。
「リゾートホテル オリビアン小豆島」にチェック・イン、温泉で疲れを癒したら晩飯です。
大賑わいのバイキングでしたが料理はどれもとても旨く、レストランからはちょうど沈みゆく太陽を真正面に見ることができました。
隣の席に座っていたご夫婦は、愛媛県から来られたとのこと。
お勧めのおいしい食べ物はありますか?と訊いてみたところ、パンチ・パーマの旦那さんは少々考えて曰く、「そやな、高知のカツオのタタキは最高に旨いでぇ」。
・・・いや、それはさすがに私めでも存じ上げておるのですが(汗)。
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快晴の翌朝、干潮の時刻に合わせて宿を出て土庄の街へと走ります。
ボクスターを駐めて海辺に出ると、潮が引いて向こうの小島まで「エンジェル・ロード」と呼ばれる砂州が伸びていました。
干潮時以外には海に沈んでしまうという砂の道は思っていたよりも幅が広く、多くの人たちが楽しそうに歩いています。
景色も良く、実にいいところだと思いました。
引き返して山へと向かい、K27/小豆島スカイラインで昨日は通り過ぎた寒霞渓山頂へ。
緑の山とその向こうに拡がる海や島々の風景は、とても素晴らしい眺めです。
しかしながら、的の輪に見事入れば願いが叶うという瓦投げ(5枚200円)は案の定、ひとつも入らず。
願いは叶わないのだ、ということが良くわかりました(涙)。
それにしても、小豆島でのオープン・ドライブは最高に気持ちがいい。
山と海とが近接しており、観光エリアを外せばワインディング・ランもシーサイド・クルーズも思いのままです。
しかも気温は20℃を超えるぐらいで暑くもなく寒くもなく、冷暖房OFFで超快適。
風と太陽とを引き連れて走る楽しさを、この島で再認識することができました。
小豆島には、樹齢1000年とも言われるオリーブの大樹があります。
実際は数年ほど前にスペインから運ばれてきたとのことですが、なかなかの風格が漂っていました。
一方、宝生院にある巨木は真柏[シンパク]という樹だそうで、こちらは正真正銘、この地で1500年以上を経ているとの由。
近くで見ると物凄い迫力に圧倒され、ガラにも無く厳かな気分にさせられました。
小豆島観光を終えた夕刻、内海フェリーで高松市に向かいます。
「スーパーホテル高松・田町」に荷物を置き、晩飯を探して巨大なアーケード街をブラブラしました。
で、数年前に香川名物の骨付鳥を喰ったこととその旨さを思い出し、それを売りにして看板を出していたとある居酒屋に入ったのですが、うーん・・・。
例えて言えば、「スーパーの惣菜コーナーで買ったチキンレッグを焼いてみました」、みたいな(涙)。
(つづく)
2017-05-09 21:20
nice!(11)
コメント(12)
wataさんのおかげで、4/26から1週間 四国GTに行ってきました。
佐田岬も道後も石鎚山も四国カルストも四万十も足摺岬も室戸岬もK195も、そしてK439でさえも、楽しかったです。頭がパーになる感覚、分かったようか気がしました。
いやー、四国でお会いしたかったなぁ。
ブログ、楽しみにしています。
ありがとうございました。
by ちねり (2017-05-10 06:11)
wataさん、おはようございます。
とうとうwataさんのGTも、瀬戸内の離島にまで(驚)。既に、走るところが無くなってきている、との事でしょうか!
島の周囲(海岸線)は125キロ程の小豆島。本ブログにて、しっかりと観光宣伝になったものと思います!
離島シリーズは続くのでしょうか(爆)。
by ri-co父 (2017-05-10 08:14)
ちねりさん、こんにちは。
おぉ、ちねりさんも四国を走られていたんですね!
「wataさんのおかげ」ではありませんが(汗)、四国の山/川/海を存分に堪能されたようで何よりです。
私は今回アタマがパーになるほどは走っていませんが、スケジュールもカブっていたようですから、どこかでバッタリお会いできれば面白かったんですけどね。
いずれ、四万十川の沈下橋の真ん中で鉢合わせすることを楽しみにしています(笑)。
by wata (2017-05-10 19:58)
ri-co父さん、こんにちは。
はい、小豆島は一度行ってみたかったんです。
私のへっぽこBlogが島の観光宣伝になるとはまったく思えませんが(汗)、どうせ行くならと思って一泊し、観光名所だけでなくドライブも楽しんで参りました。
寒霞渓を巡る県道は「新・日本百名道」にも掲載されている良い道ですし、海岸線を流すのも実にいい気分でした。
離島シリーズ、次回は神奈川県の江ノ島を走りますよ!(←走りません)
by wata (2017-05-10 19:58)
wataさん、こんばんは。
私はスーパーで買ったチキンレッグはいつもおいしくいただく(別の意味で涙)し、写真で見る限りうまそーじゃん、と思ったのですが、、、。
いつもと違うGT初日、ワクワク!
by ryus (2017-05-10 20:49)
ryusさん、こんにちは。
私が一度だけ喰ったことがある骨付鳥は、その「スパイシー+パリパリ&ジューシー」具合において、チキンレッグとはもうまったく違う喰い物でした。
その基準で見ると、今回のはちっとも骨付鳥じゃなかったんです(涙)。
ちなみに私も、チキンレッグは大好きですよ。
スーパーでガーリック味やテリヤキ味などを買ってきて、ビール片手に齧りつくのがいいんですよね(笑)。
by wata (2017-05-10 21:37)
こんばんはwataさん!
自分も先日、四国に行って来ましたよ。
天候にも恵まれてまぶしい新緑の中を楽しく走りました!
旅先でお会い出来たら良いですね(笑)
続きも楽しみにしています!
by KG (2017-05-11 22:58)
KGさん、こんにちは。
私もKGさんの「みんカラ」を拝見し、思わず笑ってしまいました!
おそらく一日か二日ぐらいのズレで、同じ色の同じクルマで同じ様なルートを走っていたのだと思われます。
新緑の中をオープンで走るのは、ホント最高ですよねぇ。
とは言え、一日の走行距離はKGさんの半分以下ですけどね(汗)。
by wata (2017-05-12 20:38)
はじめまして。
いつも拝見させて頂いております。
小豆島にはロードスターで行ったのですが、懐かしい画像が満載で、まるで私がボクスターで行ってるような感覚で読ませて頂きました。
ボクスター、イイですねぇ(^^♪
by えむスポッツ (2017-05-26 23:49)
えむスポッツさん、はじめまして。
コメントをいただき、どうもありがとうございます!
私は今回が小豆島初上陸でしたが、いやー、予想以上に良かったです。
「走り」だけだと距離的にちょっと物足りない感じですけど、いろいろと立ち寄るとちょうどいい規模の島なんですね。
しかし観光の島にわざわざロードスターで行かれるとは、えむスポッツさんも相当のドライブ好きとお見受けしました。
これからもお互い、安全に楽しく走っていきましょうね!
by wata (2017-05-27 10:37)
初めまして楽しく拝見させて頂いております。
小豆島に以前から行きたいと思っており、この記事を読んでこの夏に行く事を決めました。
インパイアされるものが多いのでこれからも楽しみにしております。
ありがとうございます。
by hightree (2017-08-13 17:59)
hightreeさん、はじめまして。
コメントをいただき、どうもありがとうございます!
大したことも書けませんが、差し支えなければこれからもお立ち寄り下さい。
小豆島へは橋が無くフェリーしかありませんので、決断しないとなかなか行けないんですよね。
でも、渡ってみて本当に良かったと思っています。
hightreeさんも、楽しんできてくださいね!
by wata (2017-08-13 22:22)