グッド・ルッキング、グッド・ドライビング-CITROEN DS 3 CABRIO- [other automobiles]
プジョー308と同時にプジョー・シトロエン・ジャポンさんからお借りしたのが、シトロエンDS3カブリオ。
クルマ仲間のKさんと交代で308と一緒に走りましたので、DS3についてもその印象などを記しておきます。
今回、ほぼ初めて実物を見たのですが、DS3はとにかくカッコいい!
個人的には、強豪ひしめくA/B/Cセグメント・ハッチバックの中で最もスタイリッシュなクルマだと思っています。
アイコーニックなオリジナル・デザインを現代流に解釈しているBMWミニやフィアット500、或いは揺るぎないスタンダード・デザインをリファインさせ続けているVWゴルフなどと違って、このクルマには活用できるデザイン資産が殆どありません。
それは確かに不利なことかもしれませんが、反面、デザイン上の縛りは少ないんじゃないかと思われます。
更にシトロエンC3という「比較的マジメな兄」がいることで、DS3のデザインは好き勝手にやってよし!ということになったんじゃないでしょうか(笑)。
例えば、全ピラーのブラック・アウト化で屋根をボディから切り離すフローティング・ルーフ・デザインは他にもありますけど、ブッタ切られて前進翼のようになったBピラーが突き刺さっているウィンドウ・グラフィックなんて、そこまでやるか!って感じでもうめちゃくちゃカッコいいと思います。
DS3カブリオは、このデザインを守るためにフル・オープンではなくキャンバス・トップ・タイプを選んだのでしょう。
そのソフト・トップにも一面に「DS」モノグラムをプリントするなど、デザインへのこだわりっぷりは尋常ではありません。
実に魅力的なアピアランスで、存在感抜群のクルマだと思います。
デザインの素晴らしさは、インテリアにも及んでいます。
特にシートは座り心地の良さもさることながら、「座りたい!」という気にさせるカッコいいデザインなんですよね(笑)。
恐らくアルミ製のスリー・ペダルはヤル気をそそりますし、フラット・ボトム・デザインのステアリング・ホイールやクリア・ニードルのメーター・パネルも実にいい感じです。
余談ですが、メーター右側のシフト・インジケータが実際に選んでいるギアよりも上のギアを表示するので、おかしいな・・・と思っていたら、これは変速を促すシフト・アップ・インジケータでした。
3速で山道をダーッと走っているときに「4」と表示されたりするもんですから、シフト・ミスをしたのかと思いましたよ(汗)。
カッコいいデザインやフォルムはそのままに、「オープン」という抜群のバリューが加わったDS3カブリオ。
サイド・ウィンドウ・フレームが残るキャンバス・トップ・スタイルながら、それでも屋根を開けて走る爽快感は格別です。
フル・オープンのクルマと違い、100km/hでの走行中でもルーフを開閉できるシステムですから、そのユーティリティはサンルーフと何ら変わりありません。
テスト・ドライブの二日間は真夏の凶悪な陽射しが照りつけていましたが、やはりオープン・エア・ドライビングの誘惑には勝てず、エアコンも屋根も全開にして走ってしまいました。
このキャンバス・トップは、後端まで全部開けてから再びスイッチを押すと、更にリア・ウィンドウ周辺まで開くようになっています。
後席に座っている人は開放感が多少アップするかもしれませんけど、折り畳まれたトップでルーム・ミラーによる後方視界はほぼゼロになり、スタイリングも何だかカッコ悪くなってしまいます。
なので、一度試しただけでやめました(笑)。
今回お借りしたDS3カブリオは「スポーツ・シック」というモデルで、1.6Lのターボ・エンジンに6速マニュアル・トランスミッションがセットされています。
エンジンはかなりパワフル&トルクフルで、低回転域からでも十分な力を発揮してくれます。
故に街中では早めのシフト・アップで流すこともできますが、山坂道ではやっぱり積極的にギアを操作して走りたくなるクルマなんですよね(笑)。
クラッチ・ペダルは軽く、ストロークは長めながら確実に決まるシフトを駆使してアクセルを踏みこめば、DS3は元気よく加速してくれます。
ストレスなく高回転域まで回るエンジン音と、思いのほか低く轟く排気音が頭上から降り注ぎ、ドライビング・ファンを倍加させてくれるんですねぇ。
ハンドリングは、フランス車であることから想起されるイメージよりもシャープで、グイグイと曲がっていく感じが印象的。
ブリヂストンのポテンザRE050Aなんてタイヤを履かせていることもまた、このクルマのドライビング・ダイナミクスを支えているひとつの要素なのだと思います。
それでいてどんなシーンでもハーシュネスのキツさを感じることが無いのは、さすがフランス車。
「硬軟比45:55」といったイメージでしょうか、タウン・ライドもハイウェイ・クルージングも快適にこなすことができました。
際立つカッコ良さのシトロエンDS3カブリオは、オープン+マニュアル+スポーティという大好物のコンセプトで(笑)、その走りもまた期待通りの楽しいものでした。
このクラスのクルマを物色中で、かつMTがイケる人には是非一度乗っていただきたい一台です。
屋根が開かなくていいのであれば、クーペ・バージョンのDS3で2ペダルの5速ETGモデルを選ぶのもアリですかね。
いずれにせよ、DS3のようなスタイリッシュで楽しいクルマに乗る人がもっと増えてくれればいいなぁ、と思っている次第です。
クルマ仲間のKさんと交代で308と一緒に走りましたので、DS3についてもその印象などを記しておきます。
今回、ほぼ初めて実物を見たのですが、DS3はとにかくカッコいい!
個人的には、強豪ひしめくA/B/Cセグメント・ハッチバックの中で最もスタイリッシュなクルマだと思っています。
アイコーニックなオリジナル・デザインを現代流に解釈しているBMWミニやフィアット500、或いは揺るぎないスタンダード・デザインをリファインさせ続けているVWゴルフなどと違って、このクルマには活用できるデザイン資産が殆どありません。
それは確かに不利なことかもしれませんが、反面、デザイン上の縛りは少ないんじゃないかと思われます。
更にシトロエンC3という「比較的マジメな兄」がいることで、DS3のデザインは好き勝手にやってよし!ということになったんじゃないでしょうか(笑)。
例えば、全ピラーのブラック・アウト化で屋根をボディから切り離すフローティング・ルーフ・デザインは他にもありますけど、ブッタ切られて前進翼のようになったBピラーが突き刺さっているウィンドウ・グラフィックなんて、そこまでやるか!って感じでもうめちゃくちゃカッコいいと思います。
DS3カブリオは、このデザインを守るためにフル・オープンではなくキャンバス・トップ・タイプを選んだのでしょう。
そのソフト・トップにも一面に「DS」モノグラムをプリントするなど、デザインへのこだわりっぷりは尋常ではありません。
実に魅力的なアピアランスで、存在感抜群のクルマだと思います。
デザインの素晴らしさは、インテリアにも及んでいます。
特にシートは座り心地の良さもさることながら、「座りたい!」という気にさせるカッコいいデザインなんですよね(笑)。
恐らくアルミ製のスリー・ペダルはヤル気をそそりますし、フラット・ボトム・デザインのステアリング・ホイールやクリア・ニードルのメーター・パネルも実にいい感じです。
余談ですが、メーター右側のシフト・インジケータが実際に選んでいるギアよりも上のギアを表示するので、おかしいな・・・と思っていたら、これは変速を促すシフト・アップ・インジケータでした。
3速で山道をダーッと走っているときに「4」と表示されたりするもんですから、シフト・ミスをしたのかと思いましたよ(汗)。
カッコいいデザインやフォルムはそのままに、「オープン」という抜群のバリューが加わったDS3カブリオ。
サイド・ウィンドウ・フレームが残るキャンバス・トップ・スタイルながら、それでも屋根を開けて走る爽快感は格別です。
フル・オープンのクルマと違い、100km/hでの走行中でもルーフを開閉できるシステムですから、そのユーティリティはサンルーフと何ら変わりありません。
テスト・ドライブの二日間は真夏の凶悪な陽射しが照りつけていましたが、やはりオープン・エア・ドライビングの誘惑には勝てず、エアコンも屋根も全開にして走ってしまいました。
このキャンバス・トップは、後端まで全部開けてから再びスイッチを押すと、更にリア・ウィンドウ周辺まで開くようになっています。
後席に座っている人は開放感が多少アップするかもしれませんけど、折り畳まれたトップでルーム・ミラーによる後方視界はほぼゼロになり、スタイリングも何だかカッコ悪くなってしまいます。
なので、一度試しただけでやめました(笑)。
今回お借りしたDS3カブリオは「スポーツ・シック」というモデルで、1.6Lのターボ・エンジンに6速マニュアル・トランスミッションがセットされています。
エンジンはかなりパワフル&トルクフルで、低回転域からでも十分な力を発揮してくれます。
故に街中では早めのシフト・アップで流すこともできますが、山坂道ではやっぱり積極的にギアを操作して走りたくなるクルマなんですよね(笑)。
クラッチ・ペダルは軽く、ストロークは長めながら確実に決まるシフトを駆使してアクセルを踏みこめば、DS3は元気よく加速してくれます。
ストレスなく高回転域まで回るエンジン音と、思いのほか低く轟く排気音が頭上から降り注ぎ、ドライビング・ファンを倍加させてくれるんですねぇ。
ハンドリングは、フランス車であることから想起されるイメージよりもシャープで、グイグイと曲がっていく感じが印象的。
ブリヂストンのポテンザRE050Aなんてタイヤを履かせていることもまた、このクルマのドライビング・ダイナミクスを支えているひとつの要素なのだと思います。
それでいてどんなシーンでもハーシュネスのキツさを感じることが無いのは、さすがフランス車。
「硬軟比45:55」といったイメージでしょうか、タウン・ライドもハイウェイ・クルージングも快適にこなすことができました。
際立つカッコ良さのシトロエンDS3カブリオは、オープン+マニュアル+スポーティという大好物のコンセプトで(笑)、その走りもまた期待通りの楽しいものでした。
このクラスのクルマを物色中で、かつMTがイケる人には是非一度乗っていただきたい一台です。
屋根が開かなくていいのであれば、クーペ・バージョンのDS3で2ペダルの5速ETGモデルを選ぶのもアリですかね。
いずれにせよ、DS3のようなスタイリッシュで楽しいクルマに乗る人がもっと増えてくれればいいなぁ、と思っている次第です。
2015-08-16 20:11
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コメント(6)
フランスの車って意外とデザインにも凝っててそれでいてやんちゃな車多いですよね。。アルピーヌA110-50ってのも出てきそうですし。。ドイツ車もやたらとボディサイズを大きくして乗り心地を求めたりやダウンサイジングターボとかで馬力+燃費を追求したりとか本来の車の楽しさを求めるのとは反対方向に向かうメーカーが多い中、フランス車注目ですね。。
by Shima (2015-08-17 21:52)
Shimaさん、こんにちは。
DS3は、ドイツ車で言えばMINIとかVWポロなどと同じセグメントだと思われます。
これらの強力なライバルとは違ったアプローチで、とても個性的なクルマだと思いました。
アルピーヌが復活したり、DSシリーズがシトロエンから独立するなど、フランス車もこれからいろんな動きがありそうです。
クルマ好きとしては、目が離せませんよね(笑)。
by wata (2015-08-18 20:10)
デザインは最先端ながら、ドライビングは古典的なホットハッチか!
そんなギャップが楽しいDS3カブリオでした。
最近の輸入車は“攻めた”デザインが多くなったとは思いますが、
シトロエン(特にDSシリーズ)のアバンギャルドさに敵うものは無いんじゃないかと、実車を前に実感しました。
それが6MT仕様で用意されているんですから、我々のようなオッサンにはたまりませんね!
それから、同じグループとは言え、プジョーとシトロエンでは乗り味に違いがあって、これも興味深い体験でした。
DS3はいわゆる“ハイドロ”でも何でもないんですが、あの癒しの乗り心地に脱帽です。
by K (2015-08-19 01:50)
Kさん、こんにちは。
DS3のデザインは、本当に攻めていると私も思います。
写真より実物のほうが、数段カッコいいですよね。
万人受けするマーケット・オリエンティッドなデザインではなく、好き放題に作りましたって感じがとっても好きです(笑)。
走りはホット・ハッチな感じではありますが、高速や街中でのマナーも良く、ホイール・ベースがもっと長いクルマのような乗り味でもありました。
ただ本音を言うと、我々のようなオッサンよりも、小粋な女性がドライブしてくれたりする方が、カッコ良さも倍増するんですけどね(涙)。
by wata (2015-08-20 21:11)
一人CG楽しく読ませて頂きました。そう!シトロエンは昔からアバンギャルドですよね。その昔ボビンメーターのBXに乗っていましたが、羊を被った狼そのものでした。ボディカラーのベージュと相まってやさしげな姿態とは裏腹にアバンギャルドそのものの設計思想と間断無いエンコの数々。こんな子は後にも先にもBXっきりでした。でも懲りたのかと言うと今でも街でBXを見つけると!と追いかけてしまいます。なんかシトロエンって不思議ですね。
by 藤本 (2018-12-21 17:54)
藤本さん、はじめまして。
3年以上も前の記事にお目を通していただき、どうもありがとうございます!
今は見かける機会がグッと減ってしまいましたけど、ずいぶん以前には、ハイドロを調整していたのか、信号待ちで並んだ隣のBXが車高を上げ下げしていてビックリした記憶があります。
記事にしたDS3も今はDSブランドのクルマとなりましたが、本家シトロエンもC3やC4カクタスなどは素晴らしいデザインだと思います。
もちろん、エンコもしなくなったと思いますよ(笑)。
by wata (2018-12-21 20:37)