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走り系オプション [about my Boxster]

ボクスターのオプションを選ぶにあたり、懐具合を勘案しながらも最優先に考えたのは、「走り」に直結する装備です。
それぞれ結構なお値段なのですが、「見た目」や「機能(快適性/ユーティリティ)」に関するオプションを最低限に抑えた上での選択なのです(涙)。

◇19インチ・ホイール&タイヤ・セット

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ボクスター2.7は、標準で18インチのホイール&タイヤを履いています。
これに対し、ボクスターSは19インチ、ボクスターGTSは20インチがそれぞれ標準装着されています。
で、購入前に箱根を走らせた試乗車のボクスター2.7は標準の18インチ仕様車で、タイヤ・サイズはフロント235/45、リアは265/45。
可変ダンパー・システム「PASM」の効果もあったのでしょう、巡航時の乗り心地はスポーツカーとは思えないほど快適で、山坂道でも実にマイルドな印象がありました。
NVHの悪化はインチ・アップの避けられない弊害だと考えていますが、試乗車で感じた「当たりの柔らかさ」から想像するに、1インチ増のホイールと扁平率5%ダウンのタイヤでもまったく問題無かろうと判断。
ということで、よりダイレクトなドライブ・フィールとルックスの向上に期待して、オプションの19インチ・ホイールを発注しました。
その「ボクスターSホイール」に巻かれているタイヤは、グッドイヤー・イーグルF1・アシンメトリック2。
車輌によってはピレリ・P ZEROがセットされていることもあるようで、いずれもフロントは235/40、リアは265/40サイズです。
なお、このサイズを用意しているタイヤ・ブランドは極めて少ないため、交換時には難儀することになりそうですね・・・。
余談ながら、ホイール・センターにはポルシェのエンブレムが装着されています。
標準はグレー・スケールですが、コレをカラーにするには30,000円のオプション費用が必要とのこと。
いや、参りました(伏)。


◇ポルシェ・アクティブサスペンション・マネジメントシステム(PASM)

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PASMは、センター・コンソールのスイッチにより「ノーマル⇔スポーツ」を切り替えることができる電子制御可変ダンパー・システム。
制御は2段階・・・というワケではなく、どちらのダンピング・モードでも、加減速旋回やトラクション・レベルに応じて常に無段階で制御しているとのことです。
その制御を柔らかめにやってくれるのがノーマル・モード、硬めにやってくれるのがスポーツ・モードと言ったところでしょうか。
PASM無しと較べてどうなの?とディーラーの営業担当の方に訊いてみたところ、ノーマル・モードはPASM無しよりもソフトで、スポーツ・モードはPASM無しよりもハードに感じられるとの由。
実際、箱根での試乗で走行性能と快適性能との両立を実感していましたので、19インチ化によるNVH悪化の相殺も狙ってPASMをオーダーしました。
ちなみにPASMを装備した車両は、非装着車と比較して車高が10mmほど低くセットされるようです。
ま、パッと見ただけじゃわかりませんけどね(笑)。


◇スポーツクロノ・パッケージ

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スイッチひとつでボクスターをスポーティにセットアップすることができる、スポーツクロノ・パッケージ。
そのセッティング範囲はスロットル・マッピング、ステアリング特性、PASMの制御、PSM(スタビリティ・マネジメント)の作動基準など多岐に渡り、スポーツ・プラス・スイッチによりこれらが一括して最もハードに設定されるのだそうです。
標準で装備されているスポーツ・モードの強化版って感じですかね。
更にスポーツ・モードに無いファンクションとして、ダウン・シフト時のオート・ブリッピング機能があります。
PDKのテクノロジーを応用したのでしょう、その正確無比な回転合わせは、とても人間のマネできるところでは無いと思います。
このパッケージを設定すると、ダッシュ・ボード中央にストップ・ウォッチ機能のついたデジタル+アナログ時計が装備されます。
ただし長針/短針が小さく、赤い秒針だけがやけに目立つデザインとなっているため、ちっとも時計に見えません(笑)。
それともうひとつ装備されるのが、ダイナミック・トランスミッションマウント。
走行状況に応じてマウントの硬さを変化させ、ドライブ・トレインの揺れや振動まで制御するという、その発想とテクノロジーにビックリ仰天です。
私にとってスポーツクロノ・パッケージはとても高額のオプションですが、それでも歯を喰いしばってオーダーした理由の筆頭は時計ではなく(笑)、素晴らしいコンセプトのダイナミック・トランスミッションマウントがパッケージに含まれるからなのです。


◇装備しなかった走り系オプション

上記以外の走り系オプションとしては、「ポルシェ・トルク・ベクトリング(PTV)」があります。
その名の通りの電子制御トルク・ベクトリング機構ですが、PTVは機械式のLSDと組み合わされているところがポイントです。
LSDは大いに魅力的ではあるものの、ミドシップ・スポーツであるボクスターのトラクション/コーナリング能力に私ごときが不足を感じることはまずあり得ないと考え、発注は見送りました。
足回りのオプションには、ノーマルよりも固く低くセットされる「スポーツ・サスペンション」もありますが、そんなに激しく走らないのと高いのとでこちらもパスしています。
あとひとつ、「ポルシェ・セラミックコンポジット・ブレーキ(PCCB)」。
クルマ仲間のMTさんの991型911カレラに装備されており、箱根で試させてもらったのですが、これ、死ぬほど効きます・・・。
とは言え、どう考えても私にゃオーバー・スペックですし、何と言ってもオプション価格130万円ですから、いずれにせよ発注は不可能です(笑)。

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以上、私のボクスターに装備している走りのオプションについてつらつらと述べました。
基本機能とこれらのオプションとが相互に作用しあってボクスターの乗り味を形作っているワケですが、走行距離もようやく10,000kmを超えたので、走りの印象についてもいずれ改めて書き記そうと思っています。

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ryus

早くも10000km突破のBoxter,幸せモノめ(笑)。
当方不勉強のため、wataさんに質問です。
電動パワステというのは、車速等の状況によってギアレシオまで車が
コントロールするヤツですか?もしそうなら今までのクルマと比べて
違和感等ありませんか?記事やムービーを拝見するかぎりなさそうですが、、、。
by ryus (2015-01-19 23:57) 

kertsu

スポーツクロノのストップウォッチは納車以来2回しか使用していません。
991ではスポーツプラスにセット 爆音マフラーオフ サスペンションノーマル PDKはマニュアル固定が実は一番911らしいセッティングかな?と感じています。
タイヤ問題は頭痛のたね、ブログのネタですねぇ。
by kertsu (2015-01-20 15:18) 

wata

ryusさん、こんにちは。

電動パワー・ステアリングはオプションではなく、981型からボクスターに装備されているようです。
ステア・フィールは、電動か油圧かというよりもクルマによって異なりますので、当然ながらB3のそれとは異なるように感じられます(笑)。
ギア・レシオがバリアブルかどうかはわかりませんが、仮にそうだとしても、操舵量に応じて変化するプログレッシブ・タイプじゃないでしょうか。
いずれにせよ車速や操舵速度は無関係だと思われますし、特に違和感は感じていません。

by wata (2015-01-20 20:30) 

wata

kertsuさん、こんにちは。

私も、ストップ・ウォッチ機能は一度試してみただけで、以来一度も使ったことがありません。
記事にも書いた通り、時計としての視認性や存在感が極めて低く、初めて見る人はその多くが「これは何のメーター?」と訊いてきます。
デザインはなかなかイイと思うんですけどねぇ(笑)。

by wata (2015-01-20 20:39) 

kertsu

マイナーチェンジでポルシェもいよいよエコ・ターボか?
以前よりポルシェ世田谷・営業氏から既成事実の様に聞かされていましたがいよいよ本決まりなんですかね?
by kertsu (2015-01-22 14:45) 

いずみ

こんにちは!

1枚目の写真は辰巳PAだと思いますが、素晴らしい写真ですねぇ!
B3の時にも思いましたがwataさんは純正品志向ですね。
クルマ本体を作ったメーカーがテストを重ねて作ったアフターパーツだし、デザインや機能も間違いないですもんね。まさにオトナの嗜みですね。
ミッションマウントに変化をつける装着があるなんて、ブログを読むまで知りませんでした。発想や技術の進歩って凄いですね。
by いずみ (2015-01-22 15:31) 

wata

kertsuさん

ポルシェのダウンサイジング戦略はクルマ関係のニュースで聞いたことがありますが、私にゃよくわかりません。
と言うより、買ったばかりなのであまり興味が無いんです(笑)。

by wata (2015-01-22 20:01) 

wata

いずみさん、こんにちは。

はい、記事に適した写真がなかったので、とりあえず納車日に撮った一枚を載せました。
ここで写真を撮ってる人はたくさんいますから、新鮮味はゼロですけどね(笑)。
ちなみに私は特に純正品志向というワケではなく、B3でも社外品のスタビライザーやLSDを入れたりしていました。
ボクスターについては今のところ社外品の必要性を感じておらず、またそんなカネも無いんです・・・。
仰るとおり、ダイナミック・トランスミッション・マウントは凄い装備だと思っています。
問題は、せっかくの機能をドライバーが活かしきれていないってことなんですよね(涙)。


by wata (2015-01-22 20:17) 

sherry

こんばんは。

支払える額も重要ですが、個人的に最も重要視しているのは『購入後に無理なく後付ができるか』がオプション選びで大事だとこの記事を通じて改めて思いました。

PSAMやPTVはどう転んでも後付け不可?なだけに、もし自分がボクスターを購入するとしたらこれだけで夜も眠れなくなりそうです(←ぉぃ)

現在のワタシのクルマは構造が簡単なだけにまだ色々と後付けは出来ました(HIDや大径ブレーキやMT等)が、次のクルマは入念に装備(特に走行性能に関わるもの)を選ばなければ…。
by sherry (2015-01-22 23:40) 

wata

sherryさん、こんにちは。

確かにPASMやスポーツクロノ・パッケージなどは、実質的に後付け不可能ですよね。
私はホイール・セットも含めて「購入後に何も買わなくていいように」、かなり無理をしてオプションを装着しました。
後はタイヤ代やオイル代、メンテナンス費用と、何よりもガソリン代や高速代に充てる所存です(笑)。

by wata (2015-01-23 00:01) 

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